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障がいを持つ子どもの母親へのメンタルをサポートするためのエンパワメントは。

 障がいを持つ子どもの親のストレス、育児困難感、あるいは不安が健常児の親より高いこと、発達障害児の母親の抑うつ傾向が高いと言われています。また、母親の精神的疲労感は父親よりも著しく高く、母親のメンタルヘルスは子どものQOL(生活の質)と直接的に関係している言われています。
 そのため、母親へのメンタルヘルスを向上させることが、子どもへの療育や暮らしに良い影響を与えられると考えられています。今回は、母親へのメンタルヘルスに関するエンパワメントについてお伝えしていきます。

障がいを持つ子どもの母親へのエンパワメント

 心理療法の中でしばしば「エンパワメント」を
①抑圧を内面化しpowerless になった個人をエンパワメントする側面、 
②人々を抑圧している環境に対してエンパワメントする側面、
個人が環境に対して働きかけることができるようエンパワメントする側面の3つの側面に分け、心理療法場面は主に①に③が連動していくプロセスであると説明しています。また、別の言い方をすれば、「専門職の援助により、 障がい児者の母親が障がいを持つ我が子を育てる力を高めるプロセス」のことを言います。
 エンパワメントの方法はいろいろとありますが、前回の記事にあったように様々なストレスと悩み・不安に対応していくための「ストレスマネジメント(コーピング)」に焦点をあてます。
・母親自身のストレスなどへの気づきを促す
・リラクゼーションやエクササイズ
・コミュニケーション
など様々な方法があります。重要なのは、母親自身に何が欠けていて、何をエンパワメントするか、という見極めができるかだと思います

障がいを持つ子どもの母親にエンパワメントすることで何をサポートできるか

 大きくは2つで、「ソー シャルサポートの認知」と「自己効力感」です。
 1つ目の「ソーシャルサポートの認知」では、母親がまだ気づいていない社会資源、制度、情報を提供し、育児負担感を軽減出来たり、精神的な不安を和らげることが期待できます。
 2つ目の「自己効力感」では、育児満足感と正の相関があります。つまり、現在の育児において「不安・心配・悩み・辛い」などの負の感情をサポートしつつ「楽しい、嬉しい」などの正の感情になるように支援します。

最後まで読んで頂きありがとうございます。では、もう少し具体的に育児や療育ついて教えてほしい、エンパワメントしてほしいと思われたら、こちらのサービスで横山が伴走致しますので、良かったら覗いてみてください。

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