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#凪良ゆう

滅びの前のシャングリラ

滅びの前のシャングリラ

 凪良ゆう著「流浪の月」の読後、なんの迷いもなく「滅びの前のシャングリラ」を購入していた。面白い本に出会うと、その著者の本をもっと読みたくなる。「滅びの前のシャングリラ」はまさにそれだった。

 この話を一行でまとめるとするのなら「世界が終わるからこそ理想が叶った話」だろうか。

 いつかに夢見ていたそれぞれの理想。それは理想のまま終わるはずだった。世界の終わりが決まるまでは。

 地球に隕石がぶ

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『流浪の月』を読んだ

『流浪の月』を読んだ

「でも多分、事実なんてない。出来事にはそれぞれの解釈があるだけだ」
「事実なんてどこにもない。みんな自分の好き勝手に解釈しているだけでしょう」
「事実と真実はちがう」
                           凪良ゆう 著『流浪の月』

 真実なんて、当事者しかわからない。当事者以外の人は自分の都合のいいように解釈をしてそれがあたかも真実であるかのように振る舞う。

 加害者への解釈。

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