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スウェーデン南部の港町・Malmöが好き
私は今、Malmö(マルメ)という町にいる。
デンマークのコペンハーゲンから電車で40分程の距離にある、スウェーデン南部の港町。第3の都市と言われているらしいが、規模はそこまで大きくない。人口は30万人程度だと聞いた。
名前も知らなかったその町をGoogle mapでたまたま見つけ、思い付きで1週間の滞在を決めたのだが、この判断は我ながら冴えわたっていた。
なんとも平和なこの町が、私の好みに刺さりまくっている。
緑が多い。人々が落ち着いてる。町が静か。海風がただよう。カモメが飛んでいる。
将来はこういうところに住んでゆっくり過ごしたいという理想像に限りなく近い。
まだ滞在して4日しか経っていないが、毎朝のルーティンもできあがってきた。
朝、遅めに起床。近所のおいしいパン屋さんで朝食をゲットし、そこから徒歩1分の距離にある遊歩道を歩きながらベンチを探す。
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柔らかな日差しが木の葉の隙間から差し込み、朝からチュンチュンと鳴く小鳥の声に「平和だなあ」と思い、豊かさに心が満たされる。
丁度いい日陰にある緑色のベンチに腰かけて、先ほど手に入れたデニッシュパンをほおばる。
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目の前を自転車に乗ったおじさんが通り過ぎる。ベビーカーを押したお母さんもいる。そういえばこの町ではベビーカーをよく見かける。子供を育てるにはさぞいい環境だろうと思う。
水筒に入れてきた紅茶をすすり、一息ついたらまた歩き始める。
遊歩道を最後まで歩ききるには10分程かかるが、朝のちょうどいい運動になっている。
遊歩道を抜けた先は、町の中心地へと接続している。
大都市に比べればこじんまりとしたショッピングモールや洋服、雑貨屋さんなどが並んでいるので気になった店に入って見物してまわる。
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昼と夜ご飯は特に時間を決めずに、お腹が空いたら食べるようにしている。だから突然出会った行列のできる中東料理のストリートフードを食べてみたり、アイスクリームを食べたりして公園でまったりする。
日差しがポカポカしている。
すーっと眠気が襲ってきたりする。
その後は、サウナに行ったり、ビュッフェを食べに行ったりと、その日の気分でイベントを1つ、自分にプレゼントする。そして19、20時くらいには健全に帰宅。
5月上旬の今は21時頃まで空が明るい。部屋でゴロゴロして、窓の外に見える公園で遊ぶ子供たちを眺めたりしている。
我ながら、何してるんだろうと思う。
旅、といえば聞こえはいいものの、その実、いろんな場所に行ってその地を歩き回っているに過ぎない。
お笑い芸人ピースの綾部さんがNYで何をしているのかと聞かれた時に「NYを見てる」と答えて大笑いされていたが、私は大いに共感した。
私は今まさに、Malmöを見てる。
そうとしか言いようがない。
別に実のあることをしているわけではない。
何かの撮影のためとか取材のためとか、名目があれば納得感があるが、旅しに来たって要は「なにもしないをしに来た」と言っているようなものだと思う。まあ、それでいいんだけどね。
そもそも1年前に日本を出た理由が「何もしたくないから」だったことからしても、何もしないために旅をしているっているのはある意味、自分にとって正解だったりする。
でもたまに冷静になって、自分が旅をして生きていることの無意味さに襲われそうになったりするから、それを解消するためにこのnoteを始めた節もある。
人生、いまだ路頭に迷っています。
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