いじめ防止は無理ではない!仲野繁先生考案のいじめ防止の方法について思うこと(我が子がいじめ被害にあって思うこと)
こんにちは、HitoniYoriです。
うちは子どもが二人ともいじめ被害により不登校になった経験があります。
二人とも今でもいじめ被害の後遺症で苦しんでいます。
どんなに防ごうと頑張ってもいじめは起こります。生物学的に起こるものなのです。
しかし、いじめは防止しなければいけません。
矛盾してますか?
矛盾してますよね。
でも、いじめは防止に軸足をおく必要があると私は思います。
いじめの事実が認定されようが、加害児童が謝罪しようが、その後、安心安全に被害児童が学校に通えようが、深刻化してしまったいじめに……
100%の解決はありません。
いじめ被害の後遺症は被害児童とその家族にとって半端ない不利益を与えます。
今回は、「ヒューマンラブエイド」の仲野繁共同代表の提唱しているいじめ防止の方法について書きたいと思います。
この仲野繁共同代表が唱えているいじめ防止の方法が興味深いです。
現時点で私の知っている、本当の意味でいじめ防止ができると思える方法です。
ヒューマンラブエイドの仲野繁先生とは?
東京都足立区にある辰沼小学校という小学校の元校長先生です。小学校の校長先生として、いじめ防止に取り組んでいた方です。
現在もいじめについていろいろな取り組みをされています。
下の子のいじめ被害を相談する為にお会いしたこともあり、いろいろとお話しを伺ったこともあります。
仲野繁先生の辰沼小学校での取り組み
子どもには大人に見えない世界があるので、子ども主体の取り組みが必要とのことです。
ここで重要なキーワードは子ども主体ということ。
みなさんはいじめ四層構造論というのををご存知ですか?
詳しい内容は下記に書いてありますのでご参照頂ければと思います。
という大阪市立大学の森田洋司教授が1986年に提唱した理論です。
いじめ加害者はもちろん児童です。
いじめ被害者も児童です。
観衆も児童です。
当たり前ですが傍観者も児童です。
このいじめ四層構造論には児童しか出て来ません。
いじめは児童だけで作られるのです。
(ごくたまに教員も登場するかもしれませんが、ここでは省きます)
つまり、本当にいじめを防止出来るのは子どもだけなのです。
この仲野先生が提唱しているいじめ防止の方法は簡単に言うと(すみません。本当にザックリ言うとですが)
いじめを許せない児童が集団を組んで学校内をパトロールして、いじめを見つけたら注意をする。
という活動をするという方法です。
そこまでをプロセスを踏んで実行していきます。
同じことを2度言ってしまいますが、重要なのは子ども主体と言うことです。
仲野先生が辰沼小学校で実践されたことを例に説明をします。
まず、いじめを防止する児童の集団にTKR(辰沼キッズレスキューの略称)という組織名を付けたそうです。
可視化されるので児童には大変分かりやすいです。
TKRを立候補で募ります。「僕はいじめがあっても良いと思う」と公言する児童はいないと思いますし、大多数の子はいじめが嫌いと思いますので、多くの立候補が集まったそうです。
その数200人です。小学校全体で450人の小学校だったそうなので、4割以上の生徒がTKRに立候補をしていじめを防止したいと思ったということです。
半分まではいきませんが、大きな勢力です。
そして、学校内の大きな勢力が学校内を「いじめは見逃しません」と見回るわけです。
なかなかいじめの加害児童もいじめは出来ないでしょう。
子どもが自分たちで見回る。
文章で書くとそんなすごいことには思えないかもしれませんが、いじめ四層構造論のなかの傍観者に勇気を与えるすごい仕組みだと私は思います。
子どもが自警団を作り、パトロールをする。思いつきはするかもしれませんが、実現するのは簡単ではありません。
まず仲野先生のように、学校の(元)校長やそれに近い立場の人が思いつかないと実行にはうつせません。
実現するには賛同者もいります。
TKRは最初は児童の発案のようですが、それを実践していじめ防止の取り組みとしたのが仲野先生のすごいところと思います。
報告では、このTKRの取り組みをしてから、辰沼小学校のいじめ件数はほぼ0件だそうです。
この方法がシステム化されて、各学校に展開されれば、いじめ防止になると私は思っています。
問題はこれをいかにシステム化するかですが、システム化の方法についてはまた別のnoteで書こうと思います。
よろしければ支援をお願いします。 頂いた支援は今後の活動に役立たせて頂きます。 イジメ被害児童やその家族の支援活動の為に使わせて頂きます。