我が子がいじめ被害にあって、そこから立ち直って思うこと
こんにちは、HitoniYoriです。
今回は我が子がいじめにあい、不登校になってしまった場合、どのように向き合えば良いかについて、私の個人的感想を書きます。
いじめの内容
うちは子どもが男の子二人の4人家族ですが、兄弟そろっていじめられていました。
事の発端は上の子の行動です。いじめられている子を助けたのが事の発端でした。
それからいじめの不良グループのような子達に目をつけられて兄弟そろっていじめを受けるようになったのです。
いめられていた時期
上の子は中学校1年生の時(現在は中学校2年生)
下の子は小学校4年生の時(現在は小学校5年生)
兄弟揃って学校でひどいいじめを受けていました。
上の子は4か月、下の子は合計で10か月ほど不登校になりました。
いじめられた後、最も避けたいこと
■昼夜逆転
下の子も上の子も学校に行けず、一日中ゴロゴロと自分の部屋で布団をかぶって寝るようになりました。
この時、上の子は中学校1年生、下の子は小学校4年生です。本当は友達と遊んで楽しい毎日を過ごす年齢なのに、一日中しんどそうに眠る我が子の姿を、私は毎日つらい思いで眺めていました。
特に下の子の精神的な落ち込みがひどかったです。下の子は学校の休み時間に運動場で加害児童に大けがをさせられました。
周りの子も見ていたはずなんですが、加害児童が大変乱暴な子で、加害児童の報復を恐れて、証言をしてくれる子がおらず、下の子は精神的に参ってしまったのです。
いじめ、不登校克服に必要なこと、大事なこと
■親子の絆
親子の絆が大事なのは当たり前のような感じなのですが、大事です。
一緒にいる時間、子どもを受け入れて理解してあげることが本当に重要だと感じました。
エピソードとして下の子とのことをお話します。
下の子は一番ひどい時は人が怖くて外に出られず、毎日、携帯電話でゲームをしたりYouTubeを見て過ごしていました。
毎日、16~17時頃まで寝ており、夕方に起きて、それから携帯電話かSwitchでゲームをするか、YouTubeを見て朝まで過ごすいう状況だったのです。
我が子のそんな生活を親として見ているのが本当につらかったです。
昼夜逆転は精神や身体によくないと思い、仕事が休みの日に朝から外に連れ出そうと頑張ったのですが、我が子も毎日夕方まで寝ているので、私がどんなに言っても身体がついてきません。
無理に起こそうとすると
「やめろー!!」
「くそー!!」
「殺されるー!!!!」
と身体がしんどいため、大声で叫んで泣き出すのです。どうして良いかわからず、私自身泣きそうになりました。
毎日毎日昼間は寝ていて、夜に起きて来て、朝まで携帯電話を眺めている という生活です。
しかし、下の子が調子を取り戻し始めたきっかけがあります。
実際は違うかも知れませんが、私はこれがきっかけだと思っています。
それは一緒にゲームのSwitchをやったことです。
今まで何を話しかけてもほとんど無反応でボーっと一人で携帯電話かSwitchでゲームをやっているか、YouTubeを見ていたのですが。
その日はたまたま、お昼ごろに起きてSwitchをしていたのです。
下の子がやっているSwitchのゲームがスマッシュブラザーズという、キャラクターを選んで1対1(複数で戦うことも出来ますが)で戦うゲームだったのです。
外に連れ出そうとしても絶対に外には出ません。
「それってどうやるの?お父さんにも出来る?」
と下の子に聞いてみました。
すると、ほとんど無反応だった下の子が少し反応しました。
「やりたいの?」
いじめ被害にあう前までは、私は「ゲームばかりしていないで、宿題はもうやったの?」という子どもに勉強をするようにせっつくタイプだったのですが、その時は言いました。
「うん、お父さんもやってみたい」
下の子は丁寧にやり方を教えてくれました。
そして下の子とスマッシュブラザーズで戦ったのです。下の子はすごく楽しそうでした。いじめられてひきこもるようになってから、久々に見た下の子の笑顔です。
泣きそうになりました。延々と一人で家に閉じこもって友達とも会わずにゲームばかりをして、本人も楽しいはずがありません。
「もっと扱いやすくて、強いキャラはいないの?」
「おっ、この飛び道具便利だね」
私は下の子の昼夜逆転が嫌だったので、日中に外に連れ出すことばかり考えていましたが、下の子には断固拒否されていました。いじめの心のキズが癒えておらず、精神的にも肉体的にも無理だったのでしょう。
その日は下の子が寝るまで一緒にスマブラをしました。
それからしばらくは下の子とゲームをするようになりました。
「あれ?またスマブラやってるの?お父さんにも言ってよ」
数日間、ことあるごとに下の子とスマッシュブラザーズをしました。
子どもと同じ空間で同じ時間を過ごす。それだけのことで、下の子の気持ちが変わったような気がしました。
■環境を変えること
これは経済的な理由や環境的な問題があるのでなんとも言えませんが、私個人の意見としては、いじめや引きこもりの一番の解決策は転校だと思います。
環境を変えることが本当に大事です。
うちは引っ越しをしました。
下の子は、引っ越しの後、ある問題が起きて、学区外通学申請書を出して、結局、一年の間に2回転校しています。
最初は私も「今の環境でいじめを受けて学校に通えないのに、転校をしてその転校先でも通えなくなったらどうしよう」と思い、なかなか引っ越しを出来ずにいました。
しかし、同じ学校にいるんです。我が子をいじめていた加害児童が……
傷ついている我が子をそんな場所に通わせ続けられるはずがないではないですか?
また、ひどい暴力をふるってくるかもしれないのです。これは学校によるかもしれませんが、その時の小学校は何もしてくれませんでした。加害児童も全く反省をせずに「俺はそんなことをしてない」と言い張ってるのです。
うちの子は大怪我をさせられたのに。
小学校の対応は最悪でした。
「暴力は無かったです」と言う態度でした。
逆に、いじめの初期の頃、学校に行けずにいる下の子に対して、「学校になじめてないのは〇〇(下の子の名前)さんだけです」と言い放つような小学校だったのです。
転校後は上の子も下の子も最初はおっかなびっくりでしたが、なんとか学校に通えるようになり、今では普通どおり登校しております。
■子どもの心を守ること
大事なことは他にもあります。たくさんの人間が味方だということを伝えることです。
まず、親が子どもの味方になることは当たり前ですが、それだけでは足りないかもしれません。
うちは下の子だけで弁護士を二人契約しました。いろいろないじめを取り扱う団体にも連絡をしました。
弁護士さんはうちの子に言ってくれました。
「弁護士は依頼者を守る盾のようなものです。安心して大丈夫だよ」
たくさんの人が自分を守ってくれていると感じて下の子はだいぶ調子を取り戻しました。
今では上の子も下の子も普通に学校に通えています。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
この経験が、お子様がいじめで苦しんでいる、不登校で悩んでいる、お父さん、お母さんの助けになれば幸いです。
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