B.M.C.(早速番外編)
#2 Bench Motion Commentary
お疲れさまでございます。おたじです。
2020年の春、コロナ禍初期で家から一歩も出ずベンチもできなかったとき、ちょこちょことYouTubeに動画をアップしていたことがありました。
▶ベンチプレスが好きなおたじさん◀
noteの雰囲気を動画に乗せただけと言いますか、選手デビューから撮ってある大量の練習動画から必要なものをピックアップして(超絶時間かかった)、論より証拠的な勢いで練習や大会動画をこれでもかと放出させておりました。
この時からフルギアベンチのことはテーマとして扱っていたのですがフルギア選手が少し増えてきそうな今、改めて見てほしいなと思うのと、まさに「Bench Motion Commentary」と言える動画だなと思いまして今回noteに動画を貼らせて頂きます。
▲YouTubeチャンネルでも公開中の動画です▲
フルギアベンチを一人でやってほしくない理由
時々フルギアについてSNSで話すとき、「補助をつけて」という内容を頻出しています。
それは上記動画「失敗パターンを知る!」が理由の全てです。
●ノーギアより重い→体へのダメージも大きくなる
●バー速度が速い→対応する間もなくバーがどこかへいくことがあります
●自分でコントロールできない→腕がシャツで制限されてるので思ったように潰れられない→ノーギアで潰れた時のように真下にバーを戻せるとは限らない
動画ではいくつかの失敗パターンを見ることができますが、サイド補助がいないとラックに戻せない失敗ばかりです。
最後の方では大けがに繋がりかねない動きになっています。
フルギアを始めたばかりの選手にとってこのリスクへの対策は「補助をつける」一択です。セーフティだけじゃ足りないのです。
(動画にはないのですが、フルギア始めた頃セーフティを超えてバーが前に流れたこともあります。下腹部に一瞬だけ110㎏が埋まりました)
さてリスク対策用という意味でもこの動画をアップしたわけですが、ここで重量アップへのポイントもあります。
当然ですが補助がいると安心です。
高重量を挙げれるようになるために日ごろから練習をするわけですが、1回も失敗しないで強くなれる選手がどこにいるでしょう?
フルギアは胸につく瞬間が一番体への圧が強くかかり、そこでコントロールをミスれば潰れます。
そしてこの「潰れ」は先に書いた通り、ノーギアと同じように真下にバーがくるとは限らないのです。
この可能性があり且つ対策はないまま絶対失敗しないで挙げられるのかと自分に問うてみてください。
おそらく…というかこれこそ全選手絶対に不可能ですよね。だから練習のときは補助をつけることが当たり前のこととなっているのです。
きっと動画やこのnoteをご覧になっている選手はフルギアが上手くなりたい・強くなりたいと思っていらっしゃると思います。
安全な環境で安心して思いきって練習するからこそ強くなれるということを忘れないでください。
動画は約2年前に出した動画なので「今の私ならもう少しこういう風に表現するなぁ」などと既に思うこともあるのですが、そこそこ分かりやすくまとまっているのではと思います。
初期(2015年)の頃と2020年では階級も違い、フォームや軌道なども大分変っていますが、どの時期も高重量を安定して挙げるために色々試した結果がこのバラエティに富んだ失敗の数々です。
失敗ベンチは体に負担もかかります。私と同じ轍を踏まないようにして頂き、少しでもスムーズにバーを挙げるためのヒントになれば幸いです。
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