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気づいたら、長野へ移住!

この記事を見つけて、こうして読みはじめてくださったみなさま、ありがとうございます🙏
日々の暮らしのこと、ヨガのこと、大自然での経験、食のことなど、このNOTEで気まぐれにシェアできたらいいなと思います。

このNOTEを書くきっかけとなったのは、長野での最初の暮らしをサポートしてくれたシェアハウス「旅鳥」。安曇野や長野、その他どこでも、移住や暮らしの変化に興味のある方に、なにかお役に立てたらと思い、記してみます(長いです)。

まずは簡単に自己紹介

生まれも育ちも神奈川県。大学卒業後、新卒でベンチャー企業に入社するも、1年半でアウトドアウェアの「パタゴニア」に転職。6年近く勤めた後に、「大自然の近くに身を置いて暮らしたい!」という気持ちが募り、パタゴニアを退職して、気づいたら長野に移住して3年目。

長野で暮らしは、雪山近くの素敵なロッジで居候からはじまり、シェアハウスに1年ちょっと住んだ後、今は山奥の一軒家に暮らしています。

ここ1〜2年でヨガにコミット(アーサナだけでなく哲学やキルタン、ライフスタイルを含めたヨギックライフを探求中)するようになり、お家の裏ではほったらかし家庭菜園で自然農を実験中、食事は菜食中心、冬は雪山に身を置くことが好きなのでスキーに通っています。
環境団体でお仕事をしながら、その時々(季節に合わせて)やりたいこと、楽しそうなことを優先して暮らしています。

ここに至るまでの道のりでもシェアしたいことは山ほどありますが(笑)、今回は、私が移住するきっかけやサポートしてくれた人たち、シェアハウスのこと、移住について書いてみたいと思います。

「住む場所はなんとかなるよ」

私が移住するきっかけとなったモチベーションは、「大自然の近くに身を置いて暮らしたい」ということ。このイメージは、実際に行動に移す2年くらい前からイメージはあったようで、ことあるごとに日記に書いていました。が、具体的な場所のイメージもなく・・・長野へ決まったのは、移動日の1ヶ月くらい前でした(笑)。

スキーが好きで、雪のある環境はマスト、加えて(有機)農業が身近な場所にあったらいいな〜なんて考えもあって、ニセコや旭川には見学にいったりしていました。

場所も仕事も決めずに会社には「辞めます」と言ったのに、何日経っても決まらない、というか決めようとしない自分。
でもあるとき、ある方が「白馬の近くで活動する環境団体でマーケティング的なお仕事ができる人を探しているけど、興味あるかな?」と声をかけてくださったのです。

その団体のことはもちろん知っていたし、とりあえず話を聞きに行ってみよう!と、その話をもらった週末には白馬に出かけて、その一週間後くらいには、その団体で働くこと、そして、その冬から白馬に移ることを決めました。

良いか悪いか、私の場合は、直感的に「こういう変化が起こるな〜」というのはキャッチできて、でも具体的なことは本当に直前まで決められず(ほとんど動きもしない)、ギリギリになって降ってきたチャンスに乗って「ビュン」と加速する、という傾向にあります(笑)。あまりにもパターン化されすぎて、近しい友人や家族のほうが、「どうせ最後はどうにかなるんでしょ」と、大きく見守ってくれるようになりました。決断して、あとはお任せすれば、なんとかなるものです。

そんなこんなで、白馬に行くことは決まったものの、移動まであと1ヶ月。住む家も決まってなければ、車も持ってない・・・と思っていたところ、「住む場所はなんとかなるよ」と素敵なお宿をご紹介してくださり、その冬は3ヶ月、お宿で居候させてもらいながら、お宿のお手伝い、団体でのお仕事、そしてスキーを楽しむ日々を送りました。

「安曇野に住まない?」

こうして「大自然に近くに身を置く」生活がはじまり、たった数ヶ月でも細胞が喜んでいるのがわかるくらい、心も体も嬉しい時間を過ごしました。
1シーズンを終え、一旦実家に戻るつもりが非常事態宣言などもあって、2ヶ月近く滞在することに。
この先どうしようかな・・・「大自然の近く」にいることに加えて、「自然のリズムに調和した暮らし」がしたいな・・・なんて思いはじめ、でも具体的な場所のイメージが湧かない・・・と思っていたころ。

「瞳ちゃん、最近どうしてる?」
と連絡をくれたのがMIGRANTの真弓さんでした。

真弓さんとの出会いは、2019年9月に参加した知床エクスペディション(シーカヤックにキャンプ道具を詰め込んで5泊6日で知床半島を漕ぐという大冒険で、これについてもいつか書きたい。私にとって知床は、訪れるたびにライフチェンジをギフトしてくれるすごい場所)。真弓さんは東京の有名な建築事務所で経験を積まれ、独立のタイミングで長野県安曇野市へ移住し、ビジネスパートナーの寺田さんと建築事務所を立ち上げ、素敵な自宅兼事務所で民泊をして最高の手料理を振る舞いつつ、山や川・海での遊びも楽しんじゃう、すごい女性です(今の暮らしは、さらに畑に鳥にコワーキングスペースに・・・パワーアップしていまして、ぜひこちらをご覧ください)。

そんな真弓さんが「瞳ちゃん、安曇野に住まない?来るなら、シェアハウスはじめようと思うよ!」と突然連絡をくれて、そのときの心臓のバクバクを今でも覚えています。
安曇野に住む、なんてこれっぽちもイメージしていなかったけど、送ってくれた平家の写真も素敵だったし、ほとんど考えずに「いく!」と決め、多分2週間後くらいには引っ越していました。

移動してきたしたその日。今思えば、すごい場所で暮らしていたな!

そして、本当に深く考えずに「安曇野暮らし」にシフトしていくわけですが、
窓を開けたら北アルプス、ドーン!田んぼ、ドーン!
広い空、美味しい空気・水・食材。四季折々の美しい大自然の表情を暮らしの中で感じられて、安曇野にいた期間に、体の全細胞が総入れ替えしたんじゃないか、というくらいに浄化され、心も体も軽くなっていきました。

美味しい空気や水、四季折々に変化する自然の色は、無条件に人を癒して、綺麗にしてくれるんだと思います。
都会のひと、みんなとりあえず長野にきたら良いと思うくらい。
長野じゃなくてもいいけど(笑)。

はじめてのシェアハウス

30歳手前まで一人暮らしをしたことがなかった「自称箱入り娘w」の私にとって、シェアハウスはそれはもう、優しい場所でした。
なんせ「瞳ちゃんが来るなら、シェアハウスはじめるよ」と言ってくれたので、シェアハウスに必要なものを一緒に揃えるところからスタート。wi-fiも繋がっているし、車もシェアしていただけるし、それはもうスムーズすぎるくらいに安曇野での暮らしがはじまりました。

シェアハウスのつくりとしては、共同のキッチン、トイレ、洗面所、お風呂、掘り炬燵を囲むリビング、そして縁側ワークスペース。個人のお部屋は3つ、シェアハウスとしてはこじんまりですが、とても心地の良い、「いい気が流れる」空間でした。

私の場合は、シェアハウスに人との出会いや刺激を求める、みたいな感じよりも、「住む場所」としての感覚が強かったので、のちに「旅鳥」と名付けられたこのシェアハウスはとてもシックリきていました。実際に、一緒に暮らしたシェアハウスメンバーはみんな、とても良い距離でいてくれる素敵な女性たちばかりでした。

隣にはMIGRANTの事務所があって、朝のコーヒーや美味しいランチをご一緒させてもらったり、いろんな人と出会うチャンスをもらえて、本当に有難いことに移住して「人とのつながりがなくて寂しい」とは一度も感じなかったと思います。

こんなにも安心できるシェアハウスでの暮らしがあったらこそ、今度は「根付く暮らし」をしてみたいな、と思えたのです。

自然と調和する暮らし

私が長野で暮らしはじめて、一番大きく変化したなと思うことは、「自然のリズムに沿った暮らし」を感じてること。
漠然と自分の心の中にあった「自然と調和する暮らし」という言葉を、ゆっくりゆっくり体感しています。


田んぼの緑と空の青が最高
秋の色も格別
田植えごろの美しい夕日


朝明るくなる頃に目覚めて、夜は日が沈んだら夕食を準備しはじめて早く寝る(冬は早く暗くなりすぎて、8時前にはやることなくなるw)。
四季折々で変化していく自然の様子を観察して楽しみ、四季に合わせて遊びも変化していく。
夜に空を見上げて、月の満ち欠けも随分意識するようになりました。


シェアハウスではじめた小さな家庭菜園で育った子たち。

何より大きな発見は「食」。旬をいただくことを自然と学びました。
近くの直売所に行けば、その時採れる旬なお野菜や果物を知ることができる。
当たり前のことなんだけれど、トマトやきゅうりが一年中スーパーに並んでいるのは温暖な地域から運んでいるからなわけで、この土地の旬なわけではない。そういうことに、ちゃんと気づきました。シェアハウスに来て、お庭に小さな家庭菜園を作らせてもらったのですが、その経験も大きかった。種から芽吹いて、太陽や雨、土の中の微生物たちの働きによって育ち、収穫したての新鮮な状態でお料理していただく。種ってすごいな、自然の成り立ちってすごいな、と心底感動しました。

この気づきのおかげで、かつてマ●クのポテトやファ●チキを好んで食べていた私は、今では食事のほとんどが菜食(肉魚はなし、卵や乳製品は外食のときにいただくこともあります)になって、料理をほとんどしなかった私が、マクロビオテックを教えてもらいながら台所に立つことを楽しんでいるのです。

安曇野からもっと山奥に移り住んだ今は、より自然のサイクルを感じていて、厳しい冬の後、春になって動きだした植物や動物たちの生命力の美しさに私自身も嬉しくなって、味噌や醤油を仕込みはじめ、冬に体に溜まった油分を排出してくれる山菜を喜んでいただき、畑仕事がはじまって、筍祭りが終わったら梅仕込み・・・自然のリズムの素晴らしさと、そのリズムに合わせて「仕事」する人々の知恵に感動する毎日です。

みんながこの素晴らしさに触れられたら、あらゆる社会問題も減るのにな・・・なんて妄想するくらい、人間が自然の一部であることを思い出させてくれる、そんな暮らしです。

「大丈夫だよ、なんとかなる」

とっても長くなりましたが、振り返ってみると、「こうする」と決めたら、いつも誰かがサポートしてくれて、そのおかげで長野での暮らしが成り立っているわけです。

少しでも「移住したいな・・」とか「変化を生み出したいな・・」という方にはいつも「大丈夫だよ、なんとかなるよ!」と伝えています。悩んでいる人に対して、とっても雑ですが(笑)、実際たくさんの人がサポートしてくれるし、本当になんとかなる!

「仕事が・・」「お金が・・」みたいな「しない方のいい訳」はもちろん沢山出てくると思いますが、私みたいに深く考えず「やっちゃえ!」みたいなタイプの人は飛び込んだらいいし、計画性のある人は一つひとつ潰していけばいい。

私も満員電車に揺られ都会に通勤し、残業して、飲み会して・・みたいな経験もほんの少しあるし、1日中眉間に皺を寄せPCと睨めっこしていた経験もあって、それはそれで必要な経験だったと思っています。

でも、長野に来てからは朝起きて山を眺めたり、美味しい空気を吸って、「豊かだな」「幸せだな」「ありがたいな」という言葉が毎日、自然と口から出ていました。同じ時間を生きるなら、そんな風に心地良く生きていいんだ!と今は強く思います。

とにかく!
ちょっとでも暮らしの場所について考えていて、迷っている方がいれば、全力で背中を押します。安曇野が気になる方は、まずはMIGRANTの民泊も全力でおすすめします(MIGRANTの二人がとっても素敵だし、ご飯も最高だし、かわいい家族(ぷー子にがー子、おちびさん)もいますので!)。ぜひ、この土地のすばらしさを体験してもらえたら。

最後に。
私に長野での暮らしのきっかけを与えてくれたMIGRANTやサポートしてくれた全ての人に感謝の気持ちをこめて🙏



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