見出し画像

12月のいろいろ/今年のまとめ

12月観た映画

『ブラックアダム』

シャザムの流れで軽い映画なんだろうと思って行ったら、ザック・スナイダー風味の絵で、しかもピアーズ・ブロスナンとかリッチな俳優も出ているし、思ってたのと違う感じで面白かったです。
ロック様はロック様にしか見えないけど、壁ぶち破るのとか、可愛い。ロック様とマドンソクは、自分がつよ可愛いことをわかっていてずるい。本当に可愛い。今度、ハリウッドで実写で聖闘士星矢をやるらしいですが、そんな感じのヴィジュアルのキャラが先に出てきてましたね。ピアーズ・ブロスナンも良かったなあ。思ったより面白くて、得した感じでした。


『THE FIRST SLAM DUNK』


もちろん漫画は過去に全巻持っており、何度も何度も何度も読んでいましたが、この視点で語られるとは思わず、驚きました。
そして、漫画がそのまま動いている!
漫画の中に入ったかのような、完璧な動作と質感。一緒に試合を戦うような緊張感がありました。わりと泣きました。
線から徐々にキャラクターが立ち上がっていくオープニングは、漫画を大事に思っているファンを一気に引き込む、見事なオープニングでした。12/30に2回目を観に行きました。


『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』

前作は「動くラッセン」とか言われていましたけど、今作は海が舞台なので余計動くラッセンになっており、ナショナルジオグラフィックを見ているようでした。
一応見ておかなきゃと思って行きましたが、さすがに上映時間が長い。長い時間、嘘みたいなクリアすぎる映像を見て、結構疲れましたね。どうせなら、大好きなミシェル・ロドリゲスも生き返らせて欲しかったですよ。
話が進んで描けば描くほど、ナヴィ族もパンドラも地球とあまり変わらない感じになってきましたね。
ちなみに、通常上映で観ました。IMAXとか3Dで観るべきなんでしょうけど、トランスフォーマーが最初にIMAX3Dで観れるようになって喜んで観て吐いたことがあるので(笑)、情報量が多すぎであろう作品は脳が追いつかないことがあるので、ちょっと怖いです。


今年のまとめ


・今年のリリースは、『Hometown』

久々に関西でCD制作して、本当に良かったです。やっぱり関西は落ち着くし楽しい。録音の経緯はこちらに。
出身である大阪府枚方市、枚方市といえば枚方パーク、枚方パークといえば〈ひっらぱー〉のフレーズということで、それを散りばめたアルバムです。
良かったらぜひ聴いてください。今までで一番明るい作品となりました。

The Tree Of Life の新譜『New Hope』も出ました。私の曲は4曲収録しています。



・今年は、オリジナル曲は20曲作って演奏しました。こんな感じです。

Sonorite #1 1月
West World
Our Memorial Attractions  [Hometown収録] 2月
Baroness 3月
Fairy Tale  [Hometown収録]
T.T.T.C.T.
The Last Clock 4月
Whisper of the Moon  [New Hope収録]
Walking in the Park  [Hometown収録]
Dot  6月
To Return
Lighthouse
Sonorite #2  8月
Give Me Back My Money
Turtledove
Red and Yellow  11月
T.T.T.F.T.
Tidal
Arrakis  12月
Winter is coming

個人的には、LighthouseとDotが一つ前に進めた実感があります。
来年2月には、ついに他楽器を入れて、トリオ+3のライブをします。


・連載「鋼鉄のジャズ女」は、今年も沢山の方に読んで頂きました。ありがとうございました。


・意識してなかったですが、気付いたら結構レッスン生が増えていました。レッスンは、名盤の名演にじっくり向き合うので、私自身の勉強になります。皆さん少しずつ音楽の嗜好が違いますし、レッスンしているおかげで練習することも沢山できるし、新たに見えることも沢山あります。縁あって私のところに通って下さる皆さんと一緒に、良い音楽に向かって勉強していきます。


・転倒して歯を一本割ってしまって、部分入れ歯になりました。これが意外と結構ショックで、この歳で歯をもう失ってしまったのかということと、まさか入れ歯洗浄剤を買う生活なんて想像しませんでしたよ。老いはすぐそこに。


毎日フルートを練習しました。ほぼ毎日吹いており、わりと良い初心者であると人に言える程度には、練習しています。ライブで余興的に吹くことも増えました。今はC.P.E.バッハのフルートソナタ2楽章を練習しています。楽しい。


ヴァイオリンを始めました。これは大変ですが、地道にやってみます。
様々な楽器を演奏するのは、音楽人としてもっとストロングになるためです。全ては未来の私の音楽に通じるし、全ては私の未来のピアノに通じる。一音に対する想像力が、他の楽器をやっているほど増えることは確実なので、これからイメージが広がっていくことが本当に楽しみです。


・今年は、「身体的と概念的」というキーワードを意識する一年でした。
楽器をしているせいもありますが、身体的に理解することと、概念的に理解することは、随分違うと実感しています。
身体的に理解するのには、自分で体を動かさないといけないし、その環境にフィジカルに身をおかないといけないし、失敗も体験しなければいけない。ファスト文化とは真逆のことですが、結果身につくものは強度のあるものになります。
フルートを一から練習することで、改めてそれを自覚した一年だったと思います。

「何も知らない、何もできない」ということから何かをスタートする機会は、大人になればなるほど減っていきますが、知らないものに対してどういう態度で向き合うか、身体的に知っていくためにどういうことをすればいいのか、それを考える毎日はとても楽しいです。
ファスト文化は、基本的に概念としての理解のみ、その概念としての知識量と反響の量の多寡ばかりに価値を置くものだと思いますが、体を動かすミュージシャン/表現者としては、身体的に学びとったストロングなものを、その喜びを、皆さんとシェアできたらいいなと、そんな風に思っています。


・兎にも角にも、流行り病にもかからず、風邪もひかず、健康でいれたことだけで、よくやったよ私、という気分になっています。
あの転倒も、脳に障害が残ったり麻痺が残ったりしなくて本当に良かった。
来年も健康でやっていきたいです。
って、やたら年上の人が健康、健康って言うやつやんかー!


ということで、皆さま、良いお年をお迎え下さい。

記事や音楽を気に入って下さったら、サポート頂ければ嬉しいです。今後の活動に使わせて頂きます。