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ガンダム歴2ヶ月からの実物大ガンダム


仕事がない。

ので、横浜のガンダムファクトリー横浜に行ってきました。


仕事がないのは、緊急事態宣言延長のため大阪のライブやレッスンを全てキャンセルしたからで、4連休。
実物大のガンダムを見に行く時間を天がくれたのではないかと拡大解釈し、夫も休みの日、二人で昼から電車に乗って行ってきました。

前回のガンダム歴2ヶ月の記事、元々は「6月最初のライブはキャンセルです」というネガティブな情報だけをお知らせすると、毎回「残念です」コメントや悲しいねマークが大量に押し寄せてきて「いやこっちも残念だし悲しいし生き甲斐も削がれるし収入も無くなるのよ」とわりと凹むので、「そうだ、この2ヶ月のガンダムの話でも書いて、同じタイミングでアップしよう。昨日ガンプラ作ったし。」と思って書き始めたんですよ。

そうしたら、多く反応を頂きまして、まあ多くといっても40代50代の元少年の皆さんですね。読んで下さる人は大抵ジャズファンとメタルファン中心だから、現行の若手ガンダムファンのご意見は見受けられなかったかと。

あと、クワトロ・バジーナのノースリーブ問題も、多くのコメントの中から2件ほどしか言及なかったですが、それだけ皆さん昔は違和感なかったんですかね。
2021年の新参には、出てくるたびに「なんでだよ」と思うし、「コマンドーでシュワちゃんが突然セスナからパンイチで出てきた感じと同じかな」とか、あの時代ならではの、人気キャラクターのサービスショット的なやつなのかなとか思っていました。(キャラクター原案はノースリーブじゃなくて、塗りが伝わらなかったという情報を頂きました。ありがとうございました。)

私の投稿したツイッターやフェイスブックに書き込まれたコメント、積み重なる情熱に、ガンダム歴2ヶ月の私は「おおお…」と少し気持ちが引いてしまいましたが、「ジャズ、サッカー、ガンダムの話は戦争になる」らしいとのこと。
ちなみに、プロ同士のジャズの会話は全く戦争にならないのですが(我々皆ジャズの僕)、ガンダムのプロ同士はどんなのだろう。

古参が新規参入を阻むと、ジャズでもメタルでも何でもよく言われますが、しかし、私はガンダム新規参入を、全くもって阻まれてはいません。
教養の一つとして興味はありますし、先達のご意見と過剰な思い入れは、聞いてて面白い。

そして、「アニメ=ガンプラ=実物大」の無限ループが存在することを知ってしまいました。


ということで、ガンダムファクトリー横浜。

ファースト、ゼータ、逆シャアを見て、ガンプラのエントリーグレードというお子様用をやってみた、というわずか2ヶ月のキャリアですが、たったこれだけで「実物大が見たい」と思って、突然時間ができたから行きました。
大正解でした。
一気に100話以上見て、ちょっとガンダム疲れしていましたが、実物大のガンダムを見たらですね、疲れが吹っ飛びました。


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かっこいい。

思った以上にかっこいい。

大きいは正義だし、大きいものが動くことは正義です!

一度自分でガンプラを組んだので、こんなでかいものを、いい大人が集まって実現して組んだことが本当に凄いし、めっちゃロマンがある。
いやーこれは凄いわ。アニメ鑑賞だけで一度もガンプラを組んでなかったら、もうちょっと感激の濃度は薄かったと思います。

私はそんな感じでワーワー言ってたのですが、夫が一言、
「これを俺たちは30年待ってたんだよ!」


アニメをリアルタイムで見て、台詞を覚え、繰り返し、当時300円の今ほど精度の良くないガンプラを、はまらないところを削ったり、接着剤を工夫したり、塗装を工夫したり、お股に切り込みを入れてポーズを付けたりして育った元少年たち。
ガンダム歴2ヶ月と、1979年から41年待っていたのとでは、重みが違いますわね。

41年でなく夫が30年と言ったのは、お台場に実物大が立った時がちょうど30年だったそうで、その時もロードバイクで時間かけてお台場まで見に行ったらしいです。なんで遠いのに電車で行かなかったのと聞いたら、
「朝日が昇るのをバックにガンダムを見たいから」
朝4時に家出たそうですよ。

お台場に立つまで30年、動くまでにそこから12年ぐらいですか。日本中の元少年の皆様は、感慨なんてもんじゃないでしょうね。
2ヶ月の私でこれですから。

しかしそこを、「ごめんなさいと言わさせてください」「歩かなくて本当にごめんなさい」と会場出口のメッセージに書く富野由悠季監督。

ちょっと笑っちゃいました。
書いている内容はそれはそれは素晴らしい文章で(現地でどうぞ)、なんか優しいパンクみを感じました。この感じが、皆さんが「富野」と呼ぶ、あの感じなんでしょうか。


コロナ禍の平日で来客は少なかったですが、ゆったり見れたし、屋外で換気とか全く気にしなくていいし、とても良かったです。

楽しくてめっちゃ写真撮っちゃった。

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でけえ。

そして、パーツごとに、結構沢山写真を撮ってしまった。
今後また、ガンプラを組むかもしれないし。


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足。かっこいい。
起動実験で少しかがむ時、太腿のところが前部と後部でちゃんと別に動くのがかっこよかった。


名シーンが、二つありました。

学校に上がる前ぐらいの男の子が、プラスチックの剣を持ってお父さんに写真を撮られているんですが、この子がめちゃめちゃ楽しそうでですね、お父さんも周りに人が少ないのを良いことに、張り切ってお子さんを煽りで撮ろうとして、地べたに完全に寝っ転がって写真を撮ってるんですわ。大の大人が無防備に仰向けになった動物みたいに!
その大人の無邪気すぎる姿のおかしさが全くわからないお子さんは、ガンダムの前で剣を振り上げ、超ドヤ顔でポーズつけてて、もうこちらも笑っちゃうし幸せな気分になってたまらなかったです。良いお父さんだなあ。

もう一つ、30分に一回ガンダムの「起動実験」と「スタンバイモード」で動いてくれるんですが、合計4回見たんですけども、その最初の1回目、ガンダムが起動して目が光って動き出して、それだけで興奮している時に、ガンダムのバックに鳥が10羽ぐらいバーっと飛んでいったんですよ。

これ、何故だかわからないけれど、滅茶苦茶素晴らしい光景でした。
本能的に、うわっと思って、心にグッときちゃった。
自然の鳥たちとガンダムがいることで、ガンダム大地に立つ!!を実感したからかな。うわー、いるわ、立ってるわ、という感じ。フィクションが現実になった、その人間の理想を実現する力。すげー。

そして気づいたんです。

アニメを見たらガンプラをしたくなって、
ガンプラをしたらアニメを見たくなって、
ガンプラをしたら実物大も見たくなって、
実物大を見たらガンプラをしたくなって、
実物大を見たらアニメをまた見たくなって、

という、円環構造に。

凄いコンテンツだガンダム。

ということで、私はファーストガンダム2周目視聴に入っています。

ガンダムファクトリー横浜の、実物大を作ったプロセスが展示されているガンダムアカデミーも、非常に面白かった。VRコックピットも酔いそうなぐらいリアルで、楽しい。
関西人的なことを言いますが、これで1,650円だったら安いわ。
次回は3,300円追加して、ドックも登っちゃうかも。

実はこの日、この後中華街でご飯を食べて、みなとみらいまでブラブラ散歩を兼ねて歩いていたら、突然ドッカーーンと音がして花火が始まりまして、それはもう立派な花火でした。本当に全くの偶然なんですが、第40回横浜開港祭というイベントにぶち当たっていまして、たまたま2日前に思いつきと勢いでガンダムを見に行くと決めて、時間も決めずに来たの一日の最後が、想定外の花火END。
ガンダムの導きです。


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かっこいいわ。


ということで、帰り道の電車で辛抱たまらなくなって、シャアザクを注文。

ガンダムファクトリーでガンプラを売ってるかなと思ってたら、ガンダムとハロ以外ほとんど置いてませんでした。

本当は、ズゴックが欲しかったんですよ。
もう一体何が欲しいかと考えたら、絶対ズゴックと思ってました。
かわいいとかっこいいの同居した、奇跡の体型。

ネットで調べたんですが、定価より高そうなものしか売ってない。
ジャズのレア盤なら中古で高くなっていても欲しければ買いますが、こどもが買うおもちゃを転売して高く売るやつは、アマゾンが許しても私が許さねえ。

結局ちゃんとした値段で販売しているのものを探して、ヨドバシ.comでシャアザクを発見したので、こちらを購入。

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今度はHG、ハイグレードです。
パーツの数が全然違う。
人生でプラモデル製作二体目ですわ。
いいんですどうせ今週ほとんど仕事ないし、暇だし。

今度はニッパーで切らないといけないので、夫に借りました。

組み上げるのに時間がかかりましたが、もうすぐ終わるというところで、1つ部品の付け忘れと、もう1つ部品を反対向きに付けていたことがわかって、〈10マス戻る〉みたいなことをしてしまいました。くそー。

なんとか完成。


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かっこいい。

シャアザクもいいですね。

ただし、組んでからするものだと思って、ヤスリがけせずに組んだので、切り跡のぽちぽちが出てしまって、これはかっこ悪い。
プラモデルを作る手順を、41歳にして初めて学びました。

仕事から帰ってきた夫に「ヤスリが要るわ」と言ったら、スイスのバローべ?のヤスリを出してきて、3種類の目のヤスリで部分的にぽちぽちを取ってもらって、コンパウンドで磨いてくれました。
めっちゃきれい。すごい。というか道具全部すぐ出てきてすごい。
私も少し磨いてみましたが、こんな小さなヤスリがけって難しい。
ヤスリがけの基本から、パテ埋め、サーフェイサー処理、塗装とか色んなことを話してましたが、無理す。

でも、プラモデルってこういうことするのかという勉強になっています。

子どものから大人まで、ビーズでアクセサリーを作ることや刺繍は好きで、今の私から信じられないと思いますが、大学の時は自作のバッグ(表は別珍で中は豹柄)で通学していたし、自作のアクセサリーを身につけていました。編み物は全くできませんでした。編み目を数えることが向いてなかった。
プラモデルは、全然使う頭が違うなあ。

家に物が増えるのは良くないので、ガンプラはやっても2体までと思っていましたが、ズゴックは作りたいので、定価で発見したら3体目いってみます。


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不審なおばさんの自撮り。

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