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ツタンカーメン展

あまりニュースになっていないことが不思議だったので、河野太郎大臣がXでポストして下さっているのを見て安堵した。日本人がこうした技術を持っていることを、日本国民こそ知るべきだと思っていた。

Xユーザーの河野太郎さん: 「所沢のカドカワミュージアムでやっているツタンカーメン展。いろんなエジプトの展示を見に行きましたが、こんなにわかりやすく、楽しい展示は初めてです。あと残り一ヶ月となります。ぜひ、ぜひ、ご覧ください。 https://t.co/qVwzFXd8P3」 / X (twitter.com)

日本語ポスト↑英語ポスト↓

(3) XユーザーのKONO Taroさん: 「At the Kadokawa Museum in Tokorozawa until November. https://t.co/L52IG6YpSp」 / X (twitter.com)

現在、所沢のカドカワミュージアムで行われている「体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春」
ただの展覧会ではない。かなり凝った演出がされている。

考古学者のハワード・カーターが1922年にツタンカーメンの王墓を発見してから100年という記念の年であった2022年から、再度ツタンカーメンが脚光を浴びている。
今回のツタンカーメン展もその一つだと思われるが、既存の展覧会とは一線を画していると感じる。

本展覧会には、本物の発掘品、美術品はなく、展示されるのは、世界に3セットしかない「超複製品(スーパーレプリカ)」。
有名な黄金のマスクや玉座のほか、ツタンカーメンの王墓に収められていた副葬品のうち約130点を精巧に再現したものだ。
レプリカならではの展示方法で様々な秘宝を目の前で見ることができる。また本展覧会では、古代エジプトを“体感”する展示を行う。

会場内の大空間では、壁と床にプロジェクションコンテンツを投影。古代エジプトの創生から神々の変遷をたどるとともに、ツタンカーメンの生涯を目で、耳で、身体で感じるデジタルコンテンツだ。
また、エジプトから門外不出となったツタンカーメンのマスクや厨子といった副葬品の数々を、「ワールド・スキャン・プロジェクト」の最新技術による高精細3Dスキャンデータから本展覧会のために映像コンテンツ化し、超大型スクリーンにデジタル展示。来場者はその展示物をNFTアートとして持ち帰ることができる。

ここまでくると展覧会というよりもアトラクションのようにも思えるが、若い人でも敷居が低く参加しやすくなっていると思う。その他にも、1922年にハワード・カーターとそのパトロンであったカーナヴォン卿が体験した“世紀の発見”を来場者が追体験できるインタラクティブな空間展示や、王墓の再現、若きファラオの生活を想像し体験できる「ツタンカーメンの日常」、一神教と多神教の間を揺れ動いた古代エジプトの神々の展示、古代エジプトの死生観やミイラを解説するエリア、象形文字「ヒエログリフ」の読み方解説など、多彩な展示を行う。

もうこの内容を見ただけで、興味がそそられる。難しい文献や論文はいくつもあるが、なかなか素人では手が出しにくく、普通の展覧会では副葬品を見てなんとなく満足して帰ることが多かった。
デジタル技術を使った体感型であれば特別な専門知識がなくても当時の時代やツタンカーメンのことを頭ではなく「心」で感じ取れるのではないだろうか。

現代数学の基礎になるものも石碑としてヒエログリフで記載されているものも数多く発見されいるので、個人的にはヒエログリフの読み方解説は是非見てみたい。

また、株式会社ワールドスキャンプロジェクトと株式会社ゼクサバースとの連動企画として、NFTカード・AR・メタバースといったデジタルコンテンツを提供されている。場内の展示をめぐりながらツタンカーメンの副葬品をモチーフとしたNFTカードを獲得できるスタンプラリー形式のイベントを実施、会場内外の様々な箇所に設置されたQRコードを読み込むことで、その展示物のNFTカードを無料で獲得して持ち帰ることが可能。

また、ゼクサバースが提供するARアプリケーション「MetaPlayer1.0 AR」では、3DデータをAR(拡張現実)で楽しむことができる。本展覧会の開催中、角川武蔵野ミュージアムの建物横に実寸大のギザの大ピラミッドをAR表示させ、スマートフォンを通して大ピラミッドの大きさを体感。

さらに、ゼクサバースが提供するメタバース「MetaPlayer1.0 World」内に、ワールドスキャンプロジェクトが作成した精巧な3Dデータを用いたエジプトワールドが期間限定(7月中旬~11月末予定)で登場する。実物大の遺跡の中を自由に探検したり、メタバース内のミュージアムで黄金のマスクをはじめとするツタンカーメンの副葬品を細かく観察したり、バーチャル空間でエジプトを満喫することができるのだ。

普段は興味がない人でも行ってみたくなる仕掛けが盛り沢山で、アトラクションとして行ってみるのもいいと思う。河野太郎デジタル大臣も本展覧会に参加され、楽しまれたご様子、お近くの方は一度足を運んで未来の展覧会を体感してみてはいかがでしょうか。(大阪在住の身としては、羨ましい限り。所沢、遠い・・・。)

ちなみに、このブログの写真は『エジプトっぽいもの』を弊行政書士事務所データから探したところ、特定行政書士三木ひとみが大阪市天王寺区の区政戦略委員をしていた頃の国際イベント。

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