自己啓発書に書いていない「自己肯定感を上げる考え方」6選
自己肯定感というものは、毎日日記を書いたから上がるものではありません。ましてや、すべてのものに感謝をしたから上がるわけでもありません。
「ダメな自分を受け入れよう。そうすると自己肯定感が上がるから」なんて馬鹿なことを言う人もいます。ダメな自分を受け入れることができないから困っている人に「ダメな自分を受け入れよう」はないだろう。
さて、自己肯定感は自分の考え方が根底から変わったときに初めて上がります。
つまり、世界が変わって見えるのと同じタイミングで自己肯定感は上がるのです。
今回は自己啓発書に書いていない自己肯定感を上げる考え方を6つご紹介します。その6つの考え方は、2000年以上続く哲学の世界で言われている確かな考え方です。天才中の天才が「ここまで考えて、ここから先は考えることができない」とした考え方、すなわち偉人たちの哲学をギュッと凝縮してお届けします。
ちなみに、私がやっている心理学アカデミーにおけるセッションでは、この6つの考え方を積極的に採用しています。
①モヤモヤを言語化する
モヤモヤというのはキルケゴールのいう「永遠」です。なんかさみしい、なんか崇高な目標を抱いてしまう、なんか現実不可能な理想を追い求めてしまう。こういうのは、あなたの心に棲みついている「神にちかい存在」と現実のこの自分との葛藤が生み出しているモヤモヤです。
②祖父母の「失敗のパターン」を思い出す
ラカンの反復強迫です。性格は隔世遺伝する。
③親子は凸凹関係だから親と自分のちがいを言語化する
ラカンの鏡像現象。
④これまでの複数の失敗から失敗のパターンを言語化する
これもラカンの反復強迫。
人は同じ失敗を何度も繰り返す。その反復に「主体は自分ではないこと」すなわち、あなたが操られているあなたの運命が見て取れるのです。
⑤自分の意思で決定したことと周囲に流されて決定したことを区別して言語化する
間主観性。
⑥まちがった因果関係を正しい因果関係に修正する
現象学(メルロー・ポンティとか)
以上の6つの考え方に共通するのは「主体は<意識=わたし>ではない」です。
では主体は無意識なのか?
いいえ、無意識というものは存在しません。
なぜか繰り返される不幸。そのパターンが、いわゆる無意識と呼ばれているものですが、それは意識であり、あなたの人生を操っている何者かです。
それを便宜的にというか意識に対抗するものとして、ほかに呼び方がないので、仮に無意識と呼んでいるにすぎないのです。ようするに主体は意識ではない。わたしたちは何者かに操られて生きている。
そのことがわかった人から、真に自己肯定感が上がり、愛され体質になれます。