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アーユルヴェーダと私〜インドで子宮頸がんの治療を受けた話vol.2

プロローグ


2015年11月。南インドのケララ州で約3週間に渡って体験したアーユルヴェーダ。その偉大な叡智、アーユルヴェーダの存在を伝えたい気持ちから、入院中に私が書いていた日記をここで公開したいと思います。

退院後、約2ヶ月で日本の医療機関で検査したところ、高度異形成から軽度異形成まで治癒していました。日本に帰ってからも完全なヴィーガン食を徹底して行ったことや、時間を規制されたアーユルヴェーダ薬の投薬、冷えとりなど、医者任せではなく自分もストイックなまでに治療に専念したことも大きかったと思います。自分の身体は自分で治す!この気持ちが一番大切なことと気付きました。

前回までのお話はこちら↑

インドでアーユルヴェーダ体験〜初日


無事にインドへ到着。ニチイルアーユルヴェーダクリニック初日。
空港からクリニックまでは車で3時間かかるので、夜到着のフライトだった為、空港近くのホテルに宿泊。朝、8時前にクリニックからドライバーとスタッフがホテルまで迎えに来てくれた。

インド英語が聞き取れず、私の英語もなかなか伝わらなくてコミュニケーションを取るのに苦労する。空港で日本円からルピーへの両替。2,000円で90ルピーが来た。タクシーへの支払いはスタッフを通して円で清算する。日本円にして約7,000円だった。

クリニックまでの道のりは約3時間。インドの人はやたらとクラクションを鳴らし、運転も荒い。進むにつれて人里離れた小さな村に。かなりの獣道に車に酔いやすい私は気分が悪くなる。車窓から牛や山羊、象までが見えた。サリーを着た美しい女性達に目を奪われ、本当にインドに来たんだなぁと実感する。

2階のテラスから見える風景


11時半到着。 緑に囲まれた森林の中に白亜の病棟があった。緑や土の匂いがする。空気が澄んでて気持ちが良い。病棟にはテラスもあって素敵!
クリニックのスタッフはとてもフレンドリーで親しみやすい。女性は皆サリーを着ていてお洒落ー!スタッフの殆どが英語を喋れないようだけど、コミュニケーションを積極的に取ろうとしてくれる。

患者さん達とお喋りしたり、朝の静かな時間に読書をしたテラス

大きな大きな敷地内に病院と病棟とアーユルヴェーダの薬が作られるラボ、そしてドクターの大きな家がある。全ての建物が自然の植物で覆われている。自然と共存している。こんな暮らしがあるんだなぁ。私が住んでいる中目黒との違いを味わう。

私の病室は2階で簡素だけど清潔感のあるとても可愛いお部屋。エアコンはなくファンが回っている。シャワールームが見当たらないのでスタッフに「シャワーはどこですか?」と聞くとトイレの横にある大きなバケツを指差される。

(あれ? 私の英語が聞き取れなかったのかな。。。)
「ノーノー!!シャワーはどこですか?」と、再度聞き返すと「これです!」と同じ答えが返ってきた。

衝撃!!これがお風呂!?

熱湯と水の出る蛇口がそれぞれあり、その下にピンクの大きなバケツ、
プラス桶。目が点になる。

「えっと、どうやって使うの?」と尋ねると、
このバケツに熱湯と水の温度を調節しながら、お湯を貯める。そしてこのブルーの掛け湯で洗浄して!とのこと。これにはかなりのカルチャーショック!

白い壁に白いタイルの床。清潔な病室でした

荷物の整理をし、30分程経ってテラスで寛いでいるとDr.シャシクマールが歩いて来られた。初めて会う、アーユルヴェーダドクター。凄いオーラに緊張してしまう。背筋がピンと伸びて凛としている。聡明さが漂う穏やかで魅力的な方。ドクターの英語は割と理解できたのでホッとした。

ドクターシャシクマールと奥様のドクタークリシュナプラハ

12時半に昼食が来る。柔らかいライスと、パンプキンの煮物、レッドカレー、サヤエンドウの炒め物、レモングラスのスープ。

初めての食事。お味はいかに。。。
うん!辛さ控えめで美味しい!!これなら食べれる!

病気が発覚してから、牛、豚、乳製品、アルコールをやめているけど、ここでは完全に食事はヴィーガン。

入院中、全てヴィーガン料理でした

その後、クリニックの周りを散歩。リスが木を伝っていたり、大きな蟻の大群を見つけたり。。。ニワトリの鳴き声や、美しく咲いているハイビスカスの花に心癒される。

クリニックの隣の建物に女の子達が3〜4人。こちらをみてキャーキャー言っている。日本人は珍しいみたい。手を振ってみると喜んで、女の子達は「こっちにおいで!」と手招きをした。近寄ってみると「家に入って!」ととてもフレンドリー。彼女達の家で、少しお喋りをした。

後で知ったけど、クリニックのセラピストの一人が家族で住んでいる家だそうで、10〜20代位の美しい姉妹が一緒に写真を撮ろうと言い、スマホでみんなで自撮りする。こういうところは日本と変わりない。17歳の女の子がスマホに入っている写真を色々見せてくれる。お友達や親戚など、丁寧に教えてくれた。

女の子達の洋服がとてもお洒落。どこで買っているの?と聞きたいけれど、英語がでてこない。。。今回本当に英会話の必然性を感じてる。楽しかったと言ってさよならし部屋に戻り少しベッドで横になる。(後で、部屋の壁に貼られている英語で書かれている注意事項を読んだら、昼寝はしてはいけないらしい)

2時間ほど寝て、夕方はテラスで読書。16時頃イブニングティー(紅茶)が出る。17時半頃部屋に戻ると、机の上に夕食が置いてあった。

ペタンコのナン(?)と、レンズ豆のカレーとココナッツオイルで炒めた玉ねぎの炒めもの。ここの料理は美味しい。

南インド料理はサラッとしていて胃にもたれない

夜、Dr.シャシクマールと奥さん(もDr.)の往診。英語でどんな症状なのか?聞かれたが自分の病気を説明できなくて困る。ちゃんと準備しておくべきだった。調べて明日、英語で伝えると約束をした。 

明日は日本から女性達が来られるそう。こんなインドの山奥で日本人の方と会えるなんて!!!とても心強い。語学の部分で助けてもらえたら嬉しいな。

もうすぐ22時。消灯時間。明日は6時に起床。10時から初めてのオイルトリートメントだ。お休みなさい。


私と一緒にアーユルヴェーダ体験をした流水りんこさんの実体験が本になりました。ここニチイルアーユルヴェーダナーシングホームでの体験が詳細に描かれていますよ。ストーリーもとても楽しく引き込まれます!私もキャラクターの一人で出演していますので是非読んでください〜〜。


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