見出し画像

アーユルヴェーダと私〜インドで子宮頸がんの治療を受けた話vol.3

喧騒から外れて駆け込んだ南インドのオアシスで自然との一体感を感じながら、異国の土地で自分の事を誰も知らないという開放感と不安感を同時に味わう。初めて体験するアビヤンカ。食べなれない食事。クリニックに入院して3日目の日記を綴ります。必要な人に、必要な情報が届きますようにと願いを込めて。。。 

前回までのお話はこちら↑

朝、5時に目覚める。ゆっくりハーブ水を飲み、身支度を整える。6時になってもまだ外は暗い。外から女性たちの賛美歌のような歌声と、ニワトリの鳴き声が聴こえる。インドでこんな素敵な朝を迎えられるなんて。。。
日本の病院に入院しなくてよかったとつくづく思う。

病棟はジャングルの中
植物に癒される

朝、ベッドコーヒーと言って温かく薄いコーヒーが出る。日本ではノンカフェインで徹底していたけれど「ノンカフェインが欲しい」と言っても通じなかったので仕方なし。郷に入れば郷に従え。ドクターにお任せしよう。

朝食は8時。カレーと何やら見たことも食べたこともない謎の食べ物が!!ライスを屑してココナッツと混ぜ、ロール状に固めたような。。。
(後で聞いたらプットゥという名の食べ物だそう)どうやって食べればいいか判らず、お世話がかりのソフィアに聞く(笑) 手で崩してカレーを混ぜて食べるんだと。モソモソした食感で食べにくい。

プットゥという名のお米を使った食べ物

Dr.シャシクマールの回診。昨夜言えなかった自分の身体の症状を伝える。
12年前にPDT療法というレーザー治療を受けていること。日本での検査結果など。10時半からのオイルトリートメントまでの間、テラスで読書。若い研修生が脈診と血圧を測ってくれる。上が100下が80。若いメンズなので少し緊張ー(笑)彼は英語が堪能なのでコミュニケーションが取れる。
トリートメントの準備が整ったようす。Dr.シャシクマールの奥様、Dr.クリシュナは白衣を着て、治療室には他サリー姿の女性セラピスト二人がスタンバッていた。

初日はアビヤンカ。全身オイルマッサージ。日本だと施術ベッドに柔らかいタオルが敷いてあって照明も暗くてリラクゼーションを目的としたトリートメントだけど、ここでは全然違う!木の施術台にまくらが置いてあるだけ。

枕元には火が炊いてある。ドクターの指示で一緒に祈りを捧げ、その後施術が始まった。

セラピストから「これに着替えて!」と渡されたのがまさかのふんどし!!笑!!本当に、色んな体験をさせられるなぁ。。。生成色のコットンで出来た小さなふんどし。まるで子供になったかのように、セラピストが着替えも手伝ってくれて準備が出来た。

実はアビヤンカは初めて。日本で受けたことのあるアロマトリートメントとは違い、香りはゴマオイルとハーブが混ざっているような感じ。

夢心地のマッサージを想像していたけど、実際には木のベッドなので硬く、肌が当たって木と擦れて痛い。

蛍光灯の下でふんどし1枚で二人の女性セラピストにオイルマッサージ。
想像もしていなかった図(笑)時間にすると約30分程度。普段日本で受けているオイルトリートメントの方が何倍も気持ちが良いと感じた。

これはリラクゼーションが目的ではない。
本格的な治療なんだ。


写真はミルクダーラを受けた時のもの


施術が終わった後は浴室でベタベタに塗られたオイルまみれの身体を石鹸で落とす。セラピストの女性が一緒に身体を洗ってくれる。最後に薬と言って髪に消毒液のようなものをかけられ、頭部に茶色の粉を塗られて終わり。
少しスーッとする。これを塗ると髪をシャンプーで洗っていなくても頭皮の嫌な臭いがない。

お昼ご飯は昨日と似たようなもの。中目黒のトレスパレンテのキャラメルスコーンがとても恋しくなる。甘味が欲しくて隠し持ってる抹茶飴を1個食べる。日本のお菓子をもっと持って来ればよかった。。。泣

午後から、日本から女性が二人来られた。今日から一週間滞在されるとのこと。嬉しいーーー!!
少しお話をしたけどとても気さくで感じの良い方達でホッとした。同じ人種、性別、言葉が通じる人がいる安心感ったらない。


午後は読書をしたり、少し昼寝をしたりして過ごす。(本当は昼寝はいけない)日本のことは忘れて何も考えないのがいい。
夕食は17時半。夜はいつもチャバティみたい。とても美味しいので楽しみ。

当時好きだったチャパティ。トルティーヤよりももっとパサパサした感じの食感

夜、ドクターの診察。葛根湯を苦くしたようなハーブ薬を渡される。とても苦い。さらに寝る前にハーブ薬を渡され飲む。
自然療法だけれど、アーユルヴェーダは結構薬を沢山使うんだなぁ。
私が飲んでいる薬は全て敷地内のハーブで作られている。太陽の恵みを受けた自然の薬。エネルギーがとても高い。

21時半。眠くなる。今日は早めに就寝。

葛根湯を苦くしたようなハーブ薬


ーーーーーーーーーーーーーーーー

私と一緒にアーユルヴェーダ体験をした流水りんこさんの実体験が本になりました。ここニチイルアーユルヴェーダナーシングホームでの体験が詳細に描かれていますよ。ストーリーもとても楽しく引き込まれます!私もキャラクターの一人で出演していますので是非読んでください〜〜。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?