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拝啓、新卒の黒須へ

元気でやっていますか。
茨城から五反田までの電車通勤は慣れましたか。

3年前の今頃、あなたは特に上司から指導を受けることもなくいきなり1人で営業に行かされ、めちゃくちゃにOJTの中、思うように数字が上がらずもがいていますね。

でも安心してください、初月からちゃんと売上目標達成しますし、6月に全社で社長賞取りますよ。

あなたの取り柄は「気合い」と「愛嬌」しかなく、いろんな人から「世間知らず」と裏で言われていたのも知っています。

そんな悪気はないけど残念な新卒の黒須に、社会人4年目の黒須から「絶対にやっておいた方がいいこと4選」を送ります。


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1. 如何なる場面においてもメモを取れ

変なところで気を遣ってしまう新卒の黒須は、上司とごはんに行って結構大事な話をされているのに

「あれ、メモ持ってない…でも先輩の話中に携帯触るの失礼だよな…」 

とひたすら頷き、結局3割しか頭に入っていないのを必死に隠して生活することになります。いい奴なのにもったいない。
そういうときは、とりあえずメモを取ってください。

手元にスマホしかなくても、

「すいません!!今メモしていいですか!!!!!」

と言っておきましょう。
話している側もメモを取ってもらえるのは、意外とうれしいものです


2. 必要以上に「ありがとうございます」は言え

右も左もわからない新卒の黒須は、何かと自分が気付く前に先輩に動かれてしまうことが多く、よく「気が利かない」と怒られますね。
これには結構苦戦しますが、時間や経験が解決してくれるので焦らなくても大丈夫ですよ。もしそういう後輩ができた際は、優しく指摘してあげてくださいね。

さて、ここで一つ。
気が利かないことが悪なのではなく、自分が気付かず動けなかったことに対し反省し、きちんと先輩に「ありがとう」と言わないことが非常によくないです。

日本人は「察しコミュニケーション」文化ですが、口に出さなければ自分の思っていることの1/3も伝わりません。

どんなに小さい事象でも、その時感じた
「申し訳ございません」
「ありがとうございます」
は必ず相手に伝えてください。言われた方もフィードバックしやすいです。


3. メールのCcには死んでも上司のアドレスを入れろ

意外にもテレアポが得意だった新卒の黒須は、某教育系大手のアカウント開拓後、めちゃめちゃ社内で賞賛を浴びるにもかからわらず、後にメールでのテキストコミュニケーションで大きなミスを犯し失注します。
そして次の日の数字会議にて、ミスを隠蔽しようと試みますがあっけなくバレて激詰めされます。

ただ、ここでの問題は「テキストコミュニケーションのミス」ではなく、Ccに上司を入れなかったことで「知らないうちに大きなミスをしている」ことです。

「監視されているようで嫌・・・」

という気持ちはみんな同じように持っています。
しかし、Ccに上司がいればそのミスをリカバリーしてくれていたはずです。冷静に考えて上司からコミュニケーションの指摘をされるよりお客さんから指摘される方がどう考えてもやばいです。最悪の場合、クレームで会社潰れます。

あのときCcに上司を入れておけば、失注しませんでしたよ。
そして、ミスを隠そうとしても無駄です。エラーを起こしたらすぐ報告してください。驚くほどすぐバレます。ベンチャーはいろいろと筒抜けです。


4. お礼メールはテンプレ化しろ

真面目な新卒の黒須は、月末の決起会後に凝った文面のメールを上司に送っていますね。
「気持ちを込めて送ること」に命をかけているがゆえに、次の日に送ることもあります。

上司からのLINEの返信は、平等にスタンプ一個かもしれませんが、「スピード」の印象はかなり覚えています。
(●●はいつもレスが早い。いいやつ。)

正直、内容は覚えていないと思います。なぜなら部下全員からメッセージが送られてくるからです。なのでとにかく お礼メールを体感速度2秒 で送る必要があります。

では実際どうするべきか?
答えは「テンプレ登録」しておくことです。

「おれい」と打っただけで

本日はありがとございました。ごちそうさまでした!
●●さんのお話を聞けて大変貴重でした…!
★1to1★(その人にカスタマイズした内容)
明日からまたよろしくお願いいたします!

と出てくる仕組みを作りましょう。

お礼メールに限らずですが、自分がやっている煩雑そうなことは、少し頭を使うだけで意外と型化できたりします。2回以上繰り返すことは、絶対に仕組みに落とすべきです。

これはあらゆる仕事で活きるので絶対やってください。 

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あんなに問題児だった黒須も、今日で社会人4年目ですね。

これまでいろんな会社を経験してきたけど
たくさん怒られてきたけど
今も壁にぶつかりながらもがいてるけど

それでも着実に「なりたい自分」に近づいていますよ。
しかも、自分が思っているよりも少しだけ速いスピードで。


手紙を書いてみて感じたのですが、

「当たり前のことを当たり前のようにできる人が一番強い」

ということですね。凡事徹底!
日々業務に忙殺されると「やらなくていい理由」を自分で探してしまいがちですが、できない理由よりできる方法を考えられるビジネスマンになってほしいものです。

と、社会的に見ればまだまだひよっこな社会人4年目の黒須から新卒の黒須へ叱咤激励でした。


最後に

20卒の皆様、ご入社おめでとうございます。
このご時世なので、本来あったはずの入社式がなくなったり卒業式も中止になったりしましたね。

今、現段階でいろんな困難がありますが、これらは全て数年後に笑い飛ばせるようなキャリアを築いていってほしいです。


fin.

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