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Webデザイン模写~ECサイト「Esty」~

こんにちは。

社会人3年目。新規事業でECに携わり、LPを制作しています。

今回のWebデザイン模写は、社内のデザイン部署に所属するデザイナーから教えて頂いた、商品を魅力的に見せているECサイトです。


Estyとは?

より人間的なビジネスのあり方を
Etsy は、ユニークでクリエイティブな商品が集まるグローバルなマーケットプレイスです。(中略)
セラーのコミュニティが、 アイデアを成功するビジネスに帰るお手伝いをします。Etsy のプラットフォームは、代わりとなるもの、つまり人間の温かみのあるなにか特別なもの、想像力に値する人生の瞬間を求める 何百万というお客さま とセラーをつなげます。
- 上記URLより引用

なぜEstyがこのようなビジョンを掲げているのでしょうか。
現在のECをめぐる世界を見ると、少し理解して頂けると思います。


現在のECの世界

Amazonはじめ巨大なECモールは「素早く届く」「ポイントがつく」など、利便性を武器に大きなシェアを獲得してきました。

一方で、それに対抗するように、こだわりを持った商品を展開するブランドは自社ECを作り、SNSヤメルマガを駆使しながら独自性をPRしてきました。

さらにメルカリやラクマなどフリマアプリは、C to Cのビジネスモデルを展開し、個人間での取引のプラットフォームを提供しています。それが発展し小さな企業が卸業者を仲介せず顧客に直接商品を提供するD2Cのビジネスモデルが、流れとして生まれてきました。

筆者の私の見解ですが、このような流れが生まれてきたのは、Amazonはじめ利便性を求めることが果たして「幸せ」なのか?それでいいのか?と考える層が出てきたことだと思います。私もその層の1人です。

利便性だけではない、商品を大切に届けたい、お客様と深く繋がりたいと考える方々が事業を興し、事業を展開している流れが起こっています。

例えばMinimalチョコレートを販売する山下さんは、「スペシャリティ」という表現を使って食の流行について考察されています。


Estyのビジョンとサイト分析

ではもう一度、Estyについて考えてみましょう。

より人間的なビジネスのあり方を
Etsy は、ユニークでクリエイティブな商品が集まるグローバルなマーケットプレイスです。(中略)
セラーのコミュニティが、 アイデアを成功するビジネスに帰るお手伝いをします。Etsy のプラットフォームは、代わりとなるもの、つまり人間の温かみのあるなにか特別なもの、想像力に値する人生の瞬間を求める 何百万というお客さま とセラーをつなげます。
- Estyのビジョン

Estyは「人間の温かみ」を大切にするクリエイター(出品者)を支援するため、ビジネスの機会を創出するのECプラットフォームを提供しているのです。

- TOPページ

Estyの特徴的な点は、各リンクへの導線がシンプルなところと、掲載の写真が商品中心になっている点です。

まず、各リンクへの導線がシンプルな点について考察します。

nav
ロゴ(Home)と、検索BOXがメイン。
その下部に商品のカテゴリーが掲載されています。
HEROスペース(画面を開いたときにスクロールせずに見える範囲)
・「独立セラーを応援しましょう」というタイトルと共に、毎日使う商品のカテゴリーをピックアップしてリンク先へ飛ばす。
・「今人気のギフト」へのリンクを掲載しています。まとまったカテゴリーではなく、個々の商品をピックアップして値段が掲載されているため、パッとみて出店されている商品の相場が分かります。

続いて、商品中心の写真になっている点を考察します。

Amazonや楽天市場はバナーが掲載されており、「画像と文字」が混ざっています。筆者の私の印象は特に楽天市場は出店者によってバナーが多く、ごちゃっとした印象を抱き、「結局この商品は何が魅力なの?」と悩み購入しないケースがほとんどです。

一方、Estyは商品の画像のみを掲載しており、ほかは全て文字だけで掲載しています。画像+文字がないのです。そのためユーザーは商品画像に注目するようになり、商品の情報だけで購入を判断することができるのです。

余計な情報を削ぎ落とすことは、デザイン界隈で重要視されつつ傾向にあります。


- ログイン画面

Estyのログイン画面はとてもシンプルです。

多くのECサイトでは、ログイン画面が別ページにリンクするため、さっきまで自分が選んでいた商品へのページにたどりつくまで何段階か経る必要があります。

しかし、Estyの場合は今自分が見ている画面で「ログイン」をクリックすると、ポップアップが出てきて必要事項を入力し終えると、さっきまで見ていた画面に戻ることができます。

この機能って、ありそうでなかった機能だと思います。
特にECは、ページの途中にあった商品を見つけたのに、別のページに映ると、次そのページに戻るのにどれくらいの労力を要するか…。


余談:Instagramは文字入り画像がブームだけど、そのうち画像だけが魅力的な流れが来るのでは?説

Instagramのマーケティングに詳しい友人から聞いた話、今Instagramのブームは雑誌のように「文字入り」の投稿が主流だそうです。

アルゴリズムから考えたら、フォロワーにより長く閲覧してもらうための策の1つとして捉えられているのでしょう。

滞在時間が長くなるコンテンツを配信する
ひとつの投稿に複数枚の画像・動画を含めることで、 投稿の閲覧時間(=アカウントの滞在時間)を伸ばすことができます。イラストやストーリー、詳しい説明を加えるなど、投稿をじっくり見たくなるような工夫も有効です。IGTVを活用し、長尺の動画を配信しても良いでしょう。

文字入りの投稿は、面白いものは面白いのですが、若干恋愛の記事によくある「続きが気になるところでスクロールしなくてはいけない手間」が発生し、めんどくさいと感じる層が出てくると思っています(現に私がそうだから)。

Instagram初期リリース頃は皆写真のみ投稿していましたが、そのうち編集するのもめんどくさいし、読む方もめんどくさいし、写真だけでいいんじゃない?の流れが生まれてきたりして。


私が学んだこと

少し話がずれましたが、

必要最低限の機能でサービスを展開することに再注目されてきたこと

が、今後5年〜10年くらいのニーズなのかなぁと感じました。

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ここまでご覧いただきありがとうございました。
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