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UXを考える〜オンラインセミナー申込完了メールから〜

こんにちは。

入社3年目。とある企業で通販サイトのLP制作を担当しています。
noteでは自分の生活からの学びを発信しています。

ここ最近、在宅勤務の傍らSNS運用やマーケティングについて勉強するためさまざまな企業さんが主催するウェビナーに参加しています。

ウェビナーへの参加登録をする際に、ふと気づいたのです。

Google カレンダーに登録しやすいメールと、そうでないメールがある

この気づきについて、一緒に考えてみましょう。

「Googleカレンダーに登録しやすい、しにくい」とは

前提として、筆者はGoogleカレンダーのヘビーユーザーです。
数年前の大学生の頃までは手帳を使っていましたが、「バーティカルタイプ(時間軸が縦に設計されていて、見開き1ページで1週間となるタイプ)」を好んで使用していました。

ただ、バイトのシフトが急遽変更になったり、友人と遊ぶ予定の変更が生まれたときに書き換えるのが非常に面倒だと思っていました。また重要な予定ごとに色を変えたり、蛍光ペンで色づけすることも面倒と感じるタイプでした。

社会人になって、同僚の大先輩がGoogleカレンダーで会議の予定とto doリストを管理していることを知ったことを機に、仕事でもプライベートでもGoogleカレンダーを相棒として使うことにしました。

Googleカレンダーを使用するようになってから、1タップと軽く文章を入れることで予定を管理できる。そして自分の中で色付けのルールさえ決めていれば、セミナーの予定なのか外出の予定なのか等、ぱっと見で判断できるようになりました。

私の場合は、青が自分のTo doリスト兼予定(デフォルト)、黒がウェビナーの予定、緑が移動時間、赤がMUSTの〆切など、ルールを決めています。

※とある日の一例です

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以上のような使い方をしている筆者の私は、ウェビナーの参加もGoogleカレンダーで管理しています。新規に登録をする際に、メールのタイトルとZOOMのURLをコピペして貼り付けています。

前提が長くなりましたが、今回お話したいのは、ウェビナー参加確認メールでそのコピペをする際のことを考えられているのか?という点です。


参加確認メールの現状

ウェビナーに参加登録をして、メールが届くまでの流れを確認します。

1. ウェビナーについての詳細が書かれたサイトor投稿を見る
2. 参加申し込みボタンから、申し込みフォームに記入する
3. 申し込み完了
4. 参加確認のメールが届く

以上の流れが一般的です。

では、今まで私が参加したウェビナーのメールの事例を見ながら、どこがいいか、悪いか、考えていきましょう。

※個人情報保護のため、一部の文字は消しております。

以下、取り上げる参加確認メールのジャンル
1. 「●月●日のご参加承りました」系
2. 「お申込み完了:〜〜セミナーへのご登録ありがとうございました」系
3. 「本日X時 お申込み頂いたセミナー視聴のご案内」系
4. 「視聴案内:〜〜セミナー」系

1. 「●月●日のご参加承りました」系

メールのタイトルに記載されている事項
・開催日
メールの本文中に記載されている事項
・宛先(筆者の名前)
・セミナーのURL
・アンケートのお願い

私が気になった点は、
・いつ開催するのか日付が入っているのはありがたい
・開催日よりだいぶ前に登録した人にとっては、申し込んだセミナーの内容を忘れてしまう

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2. 「お申込み完了:〜〜セミナーへのご登録ありがとうございました」系

メールのタイトルに記載されている事項
・申し込み完了
・セミナーの名前
メールの本文中に記載されている事項
・セミナーのバナー
・宛先(筆者の名前)
・事前質問のフォームへのリンク
・セミナーのURL

私が気になった点は、
せっかくセミナーの名前がタイトルに、本文冒頭にバナーも入れているので、日付も入れて欲しい。→いつ開催のセミナーだっけ?と忘れやすいから。

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3. 「本日X時 お申込み頂いたセミナー視聴のご案内」系

メールタイトルに記載されている事項
・開催日(具体的な日付ではない)
・開催時刻
メールの本文に記載されている事項
・セミナーのバナー
・詳細ページへのリンク
・内容についての説明

私が気になった点は、
・本日とはいつか?→見た日付がセミナー開催翌日だったら?
・お申込み頂いたセミナー→どういうのを申し込んだっけ?タイトルで判断しづらい。
一方で本文中にバナーを掲載しているので、本文を見て思い出すパターンです。

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4. 「視聴案内:〜〜セミナー」系

タイトルに記載されている事項
・発信者(この場合、note)
・視聴案内
・セミナーの名前
メールの本文に記載されている内容
・カレンダーへの登録について
・開催概要(開催時刻、セミナーのタイトル)
・視聴URLへのリンク

私は個人的にはnoteさんの申込完了メールが好みでした。
なぜなら、参加者が必要な情報を端的にまとめているからです。
箇条書きになっている点も、パッと見て分かりやすいです。Googleカレンダーにもそのままコピペしやすいです。

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4つの事例を見て

ただし、ここで注意したいのはそれぞれの企業さんごとで「定めている目標」が異なることは頭の隅に入れて頂きたいです。忘れがちになるのですが。

・誰をターゲットとしたセミナーなのか
・メルマガからの流入をどれくらいの数値で定めているのか
→何を評価指標として取り入れているのか

もしかしたら、普段同僚とやりとりするようなメールの文面の事例は、古くからのビジネスマナーを尊重しているから、普段のメールの文章とあまり変わりのない文章なのかもしれないです。

加えて、バナーを掲載している場合、メルマガのクリック数を計測している可能性もあります。そのため、必ずしも「リマインド」としての機能として申込完了メールの役割を定めているとは限りません。

一方、noteさんの場合は下記の理由でリマインドメールのような立ち位置として置いているように感じられます。

・「お世話になります」等のメールの定型文がないこと
・箇条書き調であること

なので、自分だったらどれが好みか。自分の会社ならどのポジションに置いているのか。このような視点を持ってチームで議論することが、大切ではないかと思います。


参加確認メールにこそ、企業のUXについての姿勢を感じ取れる

ご覧いただいたように、ウェビナー参加確認のメールは企業によって様々あることが分かりました。

申込完了・リマインダーのメールではありますが、参加意思のある方との接点の場でもあると思います。お互いの顔が見えないやりとりですが、”思いがこもっているか否か”はこうした細部までこだわっているか否かで判断できるのでは?と思っています。

店舗で購入頂いたお客様に対し、心を込めて「ありがとうございました」と言っているか否かと同じほど、忘れがちだけれど重要なことだと私は思います。

まさに「美は細部に宿る」。

加えて、なぜUXということばと絡めたのか。
端的に訳せばUXは「顧客体験」ですが、参加意思のある方が、最後の最後まで満足できる流れになっているのかどうか。

今一度、ご自身の勤める会社の場合でも考えてみたいものです。

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ここまでご覧いただきありがとうございます。
「ユーザー視点で考える」きっかけとなりました。
ユーザー視点でどうサービスをよくしていけばいいのか、下記のnoteで取り上げた本が参考になりますので、この機会にぜひ。


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