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- 竹細工名人-庄子 末松さん

 竹細工を始めたキッカケは、定年後にマンションに引っ越したことがきっかけだったという末松さん。マンションに引っ越す前までは、町内会や老人クラブにてカラオケや社交ダンスを通じて仲間と楽しい日々を送っていた。

 しかしながら、マンションへの引っ越しに伴い今まで好きで通っていたカラオケ、社交ダンス。そして仲間との交流や地域の人との交流が途絶えてしまった。そこで、何かないか考えた時にひとりでもできる竹細工作りに出逢ったと語る。

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子供たちがテレビゲームに没頭し、外で遊ばないことが社会話題となっていることに危惧し、趣味である竹細工を通して昔遊びの伝承と社会奉仕のために2001年「竹細工趣味の会」を立ち上げ現在も会長を務める。竹トンボ遊びのボランティアを小学校等にて長年に渡り行なってきた。時代は高齢者の増加が社会背景へと移り変わり今度はシニア世代に目を向け、シニアが外に出るキッカケを作ろうとシニア向けの竹細工教室を毎月市内2箇所で開催するようになったのだ。教室後の仲間とのお喋りが楽しいと話す。

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今までに介護系の専門学校より講師として依頼されたこともあるという末松さん。核家族化が進む中で高齢者と関わる機会の少ない学生が多いため、高齢者との会話に悩む学生が多いということでの学校側からの依頼にて竹細工作りを通して学生と関わっていた頃もあったと教えてくれた。

幅広い世代のために竹細工を通じて社会貢献をしてきた人物でもある。

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 2018年奥様が膵臓癌という診断を受け、それから数ヶ月後に他界。まだこの時、末松さんと出逢ってはいなかったが、ひときたしゃべる代表の阿邊も同じ時期に義兄を膵臓癌で亡くしていた。奥様が他界後は独り暮らしとなり、ご家族よりお話ができるロボットをプレゼントされたと話す。

ひときたしゃべるとの繋がりは2019年仙台市の委託事業にて竹細工教室を開催するにあたり講師を務めていただいたことがキッカケ。偶然にも、ひときたしゃべる阿邊の中学時代の恩師の義父でもある。恩師とも卒業以来の奇跡的な再会となった。

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末松さんは大の花粉症。ひときたしゃべるの直ぐ裏には杉林がある。春季は「家にいても暇なので竹細工の仕事をください」と喋る末松さん。好きな竹切りや竹細工を通して手や身体を動かす機会の継続。また教室等を各地で開催することで外に出て幅広い世代の人との会話や社会参加の場がもてることで、今後も出来る限り介護保険制度には頼らずに自宅で暮らしながら末松さんらしく楽しい生活が送れるように、ひときたしゃべるでは末松さんの竹細工を通してのシゴトの場をプロデュースしている。


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<メディア出演>
 ・2006年 NHK「情報テラス宮城」出演
 ・2007年 河北新報「七夕の竹輝き再び」掲載
 ・2011年 宮城テレビ「OH!バンデス」出演

<受賞>
 ・2009年 社団法人日本善行協会より善行賞授与
 ・2020年 高齢者叙勲受賞


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