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宇宙ご飯

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『1を知るために宇宙にご飯をつめたはなし』 全5記事+1記事まとめ(上から順に繋がっています)
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オタクはすぐ拗らせるからアイドルの話してたら背理法の話もしはじめる【宇宙ご飯1/5】

オタクはすぐ拗らせるからアイドルの話してたら背理法の話もしはじめる【宇宙ご飯1/5】

これは私が、「1」を知るために宇宙にご飯をつめたはなし(以下 宇宙ご飯)です。

切っ掛けは些細なことでした。

その日、私は友人とアイドル(推し)の話をしていました。
私を含めオタクというのは不思議なもので、なぜかすぐに話を拗らせます。
拗らせた友人は、次のようなことを言いだしました。

友人「彼をアイドルと証明するには、彼がアイドルではないと仮定し、その条件に矛盾すれば彼をアイドルということが

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1+1について考えていたらいつの間にか頭の中でご飯を炊いていた【宇宙ご飯2/5】

1+1について考えていたらいつの間にか頭の中でご飯を炊いていた【宇宙ご飯2/5】

前回のあらすじ:
オタクはすぐ拗らせるからアイドルの話してたら背理法の話もしはじめる

アイドルの話から背理法の話になり「1」を背理法で考えはじめた私でしたが、早速躓きました。
「その条件に矛盾すれば」ということは「1ではない数」の条件を知る必要があります。
1ではない数の条件とはいったい…。

1以外の数は数えきれないほどたくさんありますが、難しいことはよく分からないので「1」とくれば「2」とい

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地球の外まで行ったのでとりあえず宇宙にご飯をつめることにした【宇宙ご飯3/5】

地球の外まで行ったのでとりあえず宇宙にご飯をつめることにした【宇宙ご飯3/5】

前回のあらすじ:
1+1について考えていたらいつの間にか頭の中でご飯を炊いていた

「1の内側にも1がある」という「1」の姿をひとまず「ご飯の盛られたお茶碗」の形にすることにしました。

私の頭の中の「1」はどれだけ内側に入っても中に「1」があるので、実在するご飯で例えるのは無理があるのですが、ここは私の頭の中なので、私の頭の中のご飯はどこまでも内側に「1」を持っていることにしておきます。(頭の中

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ご飯の入ったお茶碗を並べたら数が増えた【宇宙ご飯4/5】

ご飯の入ったお茶碗を並べたら数が増えた【宇宙ご飯4/5】

前回のあらすじ:
地球の外まで行ったのでとりあえず宇宙にご飯をつめることにした

宇宙まで来てしまって、これからどうしたものか…

「器にご飯が入っている」というのが自分の中の「1」の考え方だったので、とりあえず宇宙の器にもご飯を詰めてみることにしました。
すると(私の頭の中の宇宙の形をした器は容量の決まった有限の器ということになっているので)そのうち宇宙がご飯でパツンパツンになってしまいます。

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両手にご飯【宇宙ご飯5/5終】

両手にご飯【宇宙ご飯5/5終】

前回のあらすじ:
ご飯の入ったお茶碗を並べたら数が増えた

いよいよクライマックスを迎えそうなので、分かったことを整理しながらまとめます。

まず、私がやってみたかったのは「背理法の実践」で、その例題を作りました。

「1ではない数」の条件を見つけるために、頭の中の仮想空間ではひとまず
例題の「これ」=丁度ぴったりにご飯が入ったお茶碗
の形にすることにしました。

このご飯の入ったお茶碗が「1」だ

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宇宙ご飯を経て〜コンセプト“1”〜

宇宙ご飯を経て〜コンセプト“1”〜

前回までの更新では、「1」を知るために宇宙にご飯をつめたはなし(以下 宇宙ご飯)にお付き合いいただきありがとうございました。
宇宙ご飯を機に「数」について書かれた本を多く読むようになりました。
きっかけは些細なことでしたが「1」への興味に気付けたことで、はじめて自分の描く絵に「コンセプト」を持つこともできました。

今、私は「1」という存在を自分なりに捉えなおしながら絵にしています。宇宙ご飯を経て

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