MAP(現代応用心理学)とひとかどさん【Ep49】
長いまえがき
今から2年前…。
当時、私はOttoの仕事の都合で2年ほどイギリスに住んでいました。
その時、ご近所さんのチリ人夫妻と食事をした時に、何気なく言われた言葉…。
「1年もイギリスにいるのに、どうして英語が話せないの?」
その一言で私の心が動きました。英語を勉強しよう、と。
(過去記事参照)
もしかしたら、時期が違えば何も思わなかったかもしれません。これまでのわたしは、本当は動いてみたいけど、今までの失敗ばかりが先に思い浮かび、自分にはできないと決めつけて挑戦することも諦めていました。でも、その時の私は「なんか恥ずかしい」と思い、挑戦したいと思っていました。
英語がわかるようになりたい。
その一心で始めたのは、全編英語のMAP(現代応用心理学)の180コマ。
時間にすると約70時間ほどあるこの講座を、三日坊主でいつもすぐ諦める自分が、毎日悪戦苦闘しながら学べたことが何よりも嬉しかったです。そして、そんな自分をはじめてよくやったと褒めてあげることができた気がします。
この講座は、これを取ったからと言って何か資格になるというわけではないです。これを取ったから仕事になる、とかいうわけでもないです。
そもそも当初の目的であった「英語がわかる」ようになったかというと、そうでもないかもしれません。
ですが、MAPは、確実に、わたしを変えたのです。
今までは、勉強というのは、試験があるから、受験があるから、仕事で取れと言われているから、そんなふうに、何かの強制力が働いて、やらなきゃいけないというものだと思っていました。
でも、今回の勉強は違いました。
日々、自分で決めたことをできていることはとても気持ちが良かった。
180コマの講座を受けきった時には、嬉しくて涙が出た。
毎日がとても充実したものになった。
きっと、わたしは「何か」がしたかったんだ、今ならそうわかります。
(過去記事参照)
動き出したことで、人生が変わった。
MAPは、一言でいえば、「わたしを変えるきっかけ」になったのです。
MAPのアイディアの中でも特に心に残っているもの
1年かけて記事にしてきた「現代応用心理学」のいくつものアイディア。
それらを知ることは、新しいわたしの始まりでした。
まず、自分に気づくこと。
中でも、”信念形成のタイムライン”は、わたしにとって、これまでの価値観を理解する、とても良い機会になりました。
あれもやりたいこれもやりたい、夢はたくさんあるけどそれは自分の価値観だったりやりたいことなのか等々を振り返り、丁寧に自分を棚卸しすると、それは誰かが良しとしているだけで、自分には合っていないことだったり。
その作業は、今でも、何か大きな決断をするときや、何かモヤモヤするときは、本当に自分がそれを望んでいるのか?合っているのか等、可視化してみることができるようになりました。
そして、自分を管理すること。
これは「気づいた自分」を管理していくことです。
いくつかのアイディアのうち、”セルフ”を理解したことで「自己肯定感」が低かったわたしでも、それを変えるヒントが得られました。
次に、他者に気づくこと。
自分を知り、管理できるようになって初めて、他者にも気づけるようになります。自分とは違う、他人というものを理解しようとしたり、自分とは違うと認識することができるようになった気がします。
例えば、”推論のはじご”をうまく上り下りできるようになると、こうかな、ああかなと考えられるようになるし、「気遣い」も上手くなる、そんなことを知りました。
最後に、社会に良い影響を与えること。
この部分は、いまだ開発中ですが、社会に良い影響を与えるというのは、「自分」「他人」の次のステージとして、「社会に気づくこと」だとも言えます。
わたしたちは、人間社会に生きていて、社会との関わり抜きでは生きていけません。
そんな、社会と関わる上での土台は、「自分ならできると思う感覚(”自己効力感”)」であることも知りました。
だから、MAPの勉強を通して、「何かしたい」と思うようになったのだろうと思います。
そして、MAPを学ぶ中で、もっと心理学の知識を勉強したいと思うようになりました。
そんなわたしが、次に掲げた目標は…
専門学校卒でちょっとした”学歴コンプレックス”があったわたしが
心理学分野で「大学の学位(学士)をとること」
これも、MAPを学んだから辿り着いた目標だと思っています。
終わりに
近年、「大人の学び直し」、「リスキリング」という言葉を耳にします。
私がMAPと出会った頃は39歳で、漠然と、「このままじゃいけない」、「40代をどう過ごせばいいのか…」と考えていました。
だからこそ、「1年もイギリスにいるのにどうして英語を話せないの?」という言葉に動かされたんだと思います。まさに、大人の学び直しです。
英語の方向性は、心理学に変わりました。でもそれでいいのです。
「何か」をすると「何か」が動く。それが楽しい。
次のステージでは何が起こるかな♪
あとがき
いつもずーっと横でサポートしてくれたOtto。
MAPの講座は、わたし一人でできたものではなくて、わからない英語や授業をOttoが訳してくれたから、やり遂げられました。
時には、頭を抱えて、「わからない!」と発狂するわたしに、いつも美味しいパスタを作ってくれたり。
そして、大きな勉強机で、二人並んで毎日勉強をしたことは、私の人生の宝物になりました。
本当にありがとう。心から感謝します。これからも、夢を叶えていこう。
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