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【旅×日本三大庭園】天国に一番近い庭園?兼六園

日本三大庭園

二本脚の徽軫灯籠(ことじとうろう)兼六園のシンボル

みなさんはご存知でしょうか?

岡山県 後楽園

茨城県 偕楽園

石川県 兼六園

石川県を観光するなら、行き先に必ず入ってくる場所です。
名前は何百回と聞いていましたが、なかなか行く機会に恵まれず、41歳にして初めて兼六園を訪れることができました。

美しい日本庭園が愉しめる場所は、全国津々浦々たくさんあります。
その中でBIG3に入るだけの理由が実際足を運んでみて感じ、心底感動しました。

加賀藩主により代々育まれた兼六園

1676年五代藩主前田綱紀が別荘を建て、その周りを庭園化したところからが兼六園のスタートとなり、加賀藩の発展と共に庭園が拡充されていったようです。

兼六園の由来

1822年に白河藩主松平定信が、当時の加賀藩主前田斉広の依頼を受けて命名。
中国の洛陽にある湖園を讃美した詩から引用されています。

洛人云、園圃之勝、不能相兼者六
務宏大者少幽邃、人力勝者少蒼古、多水泉者艱眺望
兼此六者、惟湖園而已
↓↓↓
洛人の云ふ、園圃の勝、相ひ兼ねるあたはざるは六。宏大を務むるは幽邃少なし、人力勝れるは蒼古少なし、水泉多きは眺望艱し。この六を兼ねるは、ただ湖園のみ。

宋の詩人・李格非『洛陽名園記』
wikipediaより

[宏大(こうだい)][幽邃(ゆうすい)][人力(じんりょく)][蒼古(そうこ)][水泉(すいせん)][眺望(ちょうぼう)]の六つを兼ね備えるということで「兼六園」と名付けたそうです。

兼六園一つとっても由来にあまり詳しくなくなんとなく使っている知っていることって多いなと書きながら思いました。

知ったかして、かじった程度の知識で生きるのではなく、いつも事実を確認すること、一歩深く理解しようとすることは何事においても大切ですね。

六勝について

宏大・・・広々とした様子
幽邃・・・静寂さと奥深さ
人力・・・人の手が加わっているところ
蒼古・・・古びた趣
水泉・・・池や滝などの水のこと
眺望・・・眺め

兼六園を実際歩いてみると完全にこの六つを堪能できます。
ただ、「宏大と幽邃」と「人力と蒼古」は相反するようなテーマです。
それを絶妙に体現できているところが、名園たる所以なのかもしれません。

根上松(ねあがりまつ)

土を盛って、黒松が成長後にそれを取り除くことで出来上がる作品。
とっても優雅で趣がありました。

目で見て触れて感じることの大切さ

真夏日に兼六園に伺いました。石川に来たならいっておかんとという気持ちはもちろんあったのですが、めちゃくちゃしっかり観ようとは正直最初思っていませんでした。

ただ、いざ行って本物に触れてみるとめちゃくちゃ感動で、心がゆさぶられるような思いでした。日本人で良かったと思う瞬間です。

SNSの発達で、情報は調べれば出てきます。画像もめちゃくちゃ綺麗でさもその場にいるかのような感動を味わえます。VRとかの世界だと本当に石川に降り立ったような感覚もきっと味わえるんだとは思います。

ただ、僕は現場に行かなければ感じれないものや知れないものがあるということを今回さらに強く感じました。

旅からは学びだらけです。






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