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【読書】商品はつくるな市場をつくれ

キリン「伝説のヒットメーカー」和田徹氏

https://xtrend.nikkei.com/atcl/trn/column/16/080800056/101700014/

「商品はつくるな 市場をつくれ」はあの和田徹氏の初の著書です。

和田徹氏について

スプリングバレーブルワリー 社長
1961年、新潟生まれ。1985年に慶應義塾大学経済学部を卒業し、キリン・シーグラムに入社、ウイスキーやスピリッツなどの新商品開発や輸入ブランドのマーケティングに携わる。1997年よりキリンビール マーケティング部に移り、同社初の発泡酒「淡麗」を開発・導入。2000年に商品開発研究所リーダーに就任し、2001年にキリンのチューハイ事業参入商品となる「氷結」を手がける。2009年発売の「キリンフリー」開発も指揮。同年キリンディアジオ社に移り「ギネス」ブランドなどのディレクターを経て、2011年にキリンビール マーケティング部に再度復帰し、クラフトビール事業開発などを行う。2015年にスプリングバレーブルワリーの社長に就任

日経クロストレンドより

手がけた商品の総売上9兆円

一つのヒット商品を生み出しただけでもすごいといわれる中で、和田氏が手掛けたのは、「氷結」、「スプリングバレーブルワリー」、「淡麗」、世界初のアルコール0・00%ビール「キリンフリー」等。
知る人ぞ知る商品ばかり。
飲兵衛の私は、どれだけお世話になっていることか笑
和田氏が手がけた商品の総売上は、およそ9兆円にものぼります。

国家予算を上回るのではないか?というくらいのとんでもない売り上げを麒麟にもたらしたってとんでもない貢献度合ですよね。

その秘訣が書かれた本はぜひ読みたいと思って手に取りました。

商品づくり24の技法

「5方よし」の実現

高次元のミッションであるが理想は「5方よし」

1.地球環境に良し
2.お客さまに良し
3.社会に良し
4.会社、組織に良し
5.自分に良し

ヒット商品を産むためには、ビジョンを大きく描くことが大切だと感じました。近江商人の3方良しをより高次元に5方良しまで昇華させています。
今は地球環境のことも考えることも欠かせない点なんだと学びました。

アウトプット量はインプット量に比例する

和田氏のような方をみると、どうしても素人目線からは、カリスマ性、持って生まれた才能だと思ってしまう。
もともとすごい人だったから、とんでもないアイデアが突如降ってきたんだろうと思ってしまっていた。
ただ、インプットの大切さを本書で述べておられて、努力で掴み取られたんだと思い親近感を感じました。

インプットのときのポイント 越境のススメ

1.居場所を変える
2.付き合う人を変える
3.読む本を変える

インプットを増やすために出来ることは意外と普段に詰まっていました。
ちょっとした変化をもたらすだけで、インプットできることが大きく変わる。すぐにでも行動を変えれることなので、すぐに私は取り組んでみました。

長期の大きな変化 メガトレンドをおさえる

気を衒ったもの、画期的なものをいつも狙って商品設計をされているものと思っていた。ただ、王道の流れや世の中の大きな長期のトレンドはきちんとおさえた状態で、商品開発をされているのが学びでした。

和田氏がおっしゃる長期のトレンドでここはおさえておこうというのが以下の3点でした。

超メガトレンド3選

1.健康志向
2.エシカル消費
3.人口動態による変化

向こう50年以上、ほぼ全産業の商品づくりに影響を与える「超ド級」のメガトレンドが上記の3つだと和田氏が述べています。

学びが全ての項目にあり、書ききれない部分があり、深めていくのも本当に面白いと感じました。

商品作りをしていくように、新しいものを生み出していく起業というものも、短期のトレンドではなく、長期のトレンドを押さえてベストな選択をしていくことが大事だと感じました。



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