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母から40年もののゲランの香水「MITSOUKO」をもらった件

こんにちは、高塚アカネです。

今日は香水の話です。

この記事の総括は、
「ものをしっかり好きになり、好きなものを買おう」です。

事件が起きた

実家に物をとりにいく用事ができ、たまたま実家に帰ったときに、物をすてない母が、少し整理を始めておりました。

「整理をしていたら出てきたんだけど…捨てにくいのよね。アカネ化粧品スキでしょ」

…と言って、渡されたのが、ゲランの「MITSOUKO」(ミツコ)だったんです。

「MITSOUKO」(ミツコ)

過去に何度が記事を書いている、「日刊アカネ」の美術部門。そちらに記述の通りで、わたしは美術史中心に、学芸員の資格をもっています。

美術を勉強すると、1900年代初頭の美術の中に、ハイ・ファッションの分野のデザインなども入ってきていていました。この「MITSOUKO」(ミツコ)。ハイ・ファッションの学問と一緒になって、「学校の授業できいたやつだわ…(;'∀')」と、すごくびっくりする歴史ある商品でした。

公式サイトから引用するんですが、

神秘性に潜む思慮深さと情熱を備えた香り、〈ミツコ〉。
日本人女性をイメージして創られ、1919年の誕生以来、長きに渡り愛され続ける香り。

やっぱり!という感じ。「1919年誕生」など、もう歴史の勉強の一環、という時代の代物が、まさかのかたちでわたしの手元に落ちてきたのでした。

ただ完品ではなくて

わたしの手元にきたゲランの「MITSOUKO」(ミツコ)は、母が少なくともバブルのころに、旅行に行った先の海外で買ったのだ、と言っていました。

「バブル期の海外」など、ドルの値段が今よりびっくりする価格だったろう…とは想像に難くないのですが、手元にきたのは、お値段の事情がよくわかるミニボトルの「MITSOUKO」(ミツコ)です。

ふたが空きやすく、つけたことはないが開けて香りを嗅いだことはある、と母が申しておりました。そしてその通りに、若干揮発して、半分くらいの量になっていました。

完品だったらためらったかもしれないのですが、半分の分量を見て全く後ろめたさなく、ふたをぽっと開けることができました。

40年前の香水ってどんな匂いなんだろう!!とわくわく。

嗅いで見ると、1919年に起こっていた日本へのあこがれが香りになった、と言われるだけある、すごく日本人になじみの深い香り。

これはお香!!

もっといい表現はないかと思ったんですが、ビャクダン系のすごく高級なお香の香りがした、とは、高塚の語彙力の悲しさとともにお知らせいたします(涙)

アンティークの香水の市場価値

アンティークの香水の市場ってどういう感じなんだろう、と思い、少し現金な高塚。いくらくらいのものなのか、軽くリサーチいたしました。

アンティークとはいえで、香水であるので、香水はやはり香りが変わってしまうともうダメ…という感じのものであるようです。

発売されて数年のものしか買い取り負荷、など業者さまも見られて、アンティークとはいえで、そこまでの市場価値はなくなっているのかな、という判断をいたしました。

(発売された数が少ない、などのこともないようでした)

それがわかったので、わたしはこういう時、とても潔いです。

使うべき!!

自宅でルームフレグランスにしてみたら

40年前の代物、にもかかわらず、母の保管がよかったのか、香りがしっかり残っておりました。

ルームフレグランスがわりに、石(アロマ用)に、かけて置いてみました。

そのときはあまりわからなかったんですが、締め切って、帰ってきてみたときはじめて香りがわかりました。

すごくいい香り!!

部屋が「MITSOUKO」の香り、と思っただけで、ものすごくラグジュアリーなお部屋に見えてくるから、ゲランのパワー、びっくりです。

ミニボトルなのでもう間もなくなくなってはしまうのですが、「名品」と言われる香水の香りを嗅いで、わたしは以下を心に決心したんです。

お金を使うなら、もう少し素敵なものを正しく使おう

プロフィールにも暴露がある通り、病から回復した!(本当はまだまだ治っていない)と勘違いした時に、いままで買うのを我慢していたようなものを、タガが外れたように買いあさり、物があふれて断捨離した、という経験談を持っています。その浪費額は、100万ほどです。

なけなしの貯金を使って、という浪費で、「過去の後悔」を回収するような消費であったことは間違いありません。
その結果ですが、昔これが欲しかったな、でも買えなかったな、というもの=20代の頃にあこがれたような、そこまで高いものではないがたくさんほしい、という欲をかなえるための消費、という感じの浪費をいたしました。(その結果ものがあふれました)

とても素敵なものが手に入ったときのたびにふと思うのですが、お値段がそこそこのものだと、つい買ってしまった後に、数が多く使い切れない、という理由で売ったり捨てたりする。…これに抵抗感がだんだん、なくなっていってしまうな、と思っています。

ゲラン。言わずと知れた高級ブランドです。

「MITSOUKO」に思ったのですが、40年間、もったいないな、と母が持っていたもの。
わたしにいまそれだけのものがあるか? と思ったら、悲しいかな。なに一つないことに気が付いてしまったんです。

わたしはミニマリストにあこがれて、あまりものに執着しなくなってきました。(実際もらった「MITSOUKO」もいまためらいなく使っています)

もし、香水をつけてお出かけくらいはしようかな、と思った時、安価に手に入る香水を数種類買って、毎日使いまわす…という「消費」の気持ちは、わたしはもう、持たないほうがいいんだろうな、ひしひし思っています。

「MITSOUKO」は、買おうとするといまでも1万円を超えてきます。

ですがこの1万円で、もし数十年単位で大事にすることを決めて買えたなら。

ものに執着はしないけど、ものを好きになるって、そういうことなんじゃないかな、と、「MITSOUKO」思ってしまった。という、話です。

ものをちゃんと使ってあげよう

上記の記事にも記載したのですが、これ!と決めた1本を、使い切って次に行く、ということ…。本当に、ものを大事にするってそういうことだな、と思っています。

飽きた、効き目がない、など、買ってみてからお試しするような購買ではなくて、しっかり試して、吟味してから買う。とか。香水であったらしっかりテスターをつけてもらってから考えて買う。とか!

「賢いお買い物」とも表現されることがありますが、そのニュアンスとはちょっと違う…「ものを大事にするひとのお買い物」になっていけたらいいな、と思っています。

まとめますと

何となく好きだからこれとこれを買って…という浮気ぐせのあるお買い物から、「ものをしっかり好きになり、好きなものを買おう」。
なんとなく一途な気配を大事にすると、お買い物もうまくなれるかもしれません、というまとめにて、記事を終わらせていただきたいと思います。

お読みいただきありがとうございます!!

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タイトルまた来てね

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