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映画を英語でレビュー#34 フォー・ウェディング Four Weddings and a Funeral (1994)

独身貴族が結婚について真剣に考える映画

結婚って必要?

この映画の主人公チャールズは、見た目も正確も悪くなく、女性に困ることはないのですが、結婚だけはどうしてもできずにいました。できないというか、したくない。そんな中、彼の友人たちは生涯の伴侶を見つけ、次々と結婚していきます。

そんな彼ですが、友人の結婚式でアメリカ人女性に出会います。彼女の名前はキャリー。彼女はとても美しく、ひと際目立っていました。完全にチャールズは一目ぼれします。キャリーは美しいだけでなく、知的で、会話も楽しい。そしてラッキーなことに、彼女と一夜を共にしますが、彼女からの冗談交じりのプロポーズに動揺し、返事をすることができませんでした。そうこうしているうちに、彼女はアメリカに帰ってしまいます。

キャリーのことが忘れられないチャールズ。そんなある日、チャールズはまた、別の友人の結婚式に出席します。そして、なんとそこにはあのキャリーもいました。再会を喜ぶチャールズでしたが、キャリーに婚約者を紹介され、heartbroken(失恋した)なチャールズ。そして彼はやっとでキャリーこそ彼の本命だったと気づきます。キャリーの結婚式の前に、彼女に愛の告白をしますが、ふられてしまいます。

そして、いよいよキャリーの結婚式。ちっとも嬉しくないチャールズ。
そして式の最中に、彼の仲間の一人、ギャレスが倒れ、亡くなってしまいます。

ギャレスはゲイでした。彼の葬式で、彼のパートナーだったマシューの弔辞を聞くチャールズ。ギャレスとマシューは、ゲイだったため、結婚したくてもできませんでした。マシューのギャレスへの愛を感じたチャールズは、結婚について真剣に考えます。そして、彼は、元カノのヘンリエッタと結婚することを決めます(キャリーに出会う前、ヘンリエッタはチャールズに結婚を迫り振られていました)。

いよいよチャールズの結婚式。
しかし、そこにキャリーが現れます。
キャリーが離婚したことを知り、チャールズは動揺します。
そして彼がとった行動とは、、、?

イケメンだけど、優柔不断で、大きな決断が出来ずウジウジしているチャールズの成長物語。結婚した人も、結婚について悩んでいる人も、結婚願望ゼロな人も、全ての人が楽しめるBritish romantic comedy film(イギリスのロマコメ映画)ですよ!


イギリスを代表する俳優ヒュー・グラント

主役のチャールズを演じたのは、ヒュー・グラント。今は素敵なおじさまになったヒューですが、90年代のヒューはとても美しく、ロマコメに引っ張りだこでした。「ノッティングヒルの恋人」や「ブリジット・ジョーンズの日記」等、日本でもとても人気ですね。

たれ目がまたチャーミングで、なんか助けてあげたくなるような顔をいつもしている人だな~と思います。

私はあまりロマコメ系は見ないのですが、そんな私が大好きなBritish romantic comedy filmは
「ラブ・アクチュアリー」です!クリスマスを舞台にした群像劇で、ヒューの他にも、キーラ・ナイトレーや、コリン・ファース、アラン・リックマンなど、イギリスを代表する役者が出ています。

とてもhappyな気持ちになるこの映画。ハロウィーンが終わったらぜひ見てください!


ミスター・ビーンも出てるよ

イギリスを代表するコメディアンと言えば?

ミスター・ビーン(ローワン・アトキンソン)ですよね。

ロンドンオリンピックの開会式にも登場し、皆を笑わせてくれた天才コメディアン、ローワン。

彼はこの映画で、司祭役で登場します。
もちろん、普通の司祭ではありません。初心者の司祭です。
初心者ゆえのミス連発のローワン司祭は必見です!

ちなみに、ローワンは「ラブ・アクチュアリー」でも、アラン・リックマン相手にかなり笑わせてくれますよ。

現題の意味とは?

この映画の原題は
Four Weddings and a Funeral

wedding=結婚式
funeral=葬式

なので、
「4つの結婚式とお葬式」という意味で、
4つの結婚式は、チャールズの友人たちの結婚式とキャリーの結婚式、そしてチャールズの結婚式ですね。
葬式は、ギャレスですね。

邦題だけだとあまり興味がわかなかったのですが、原題に「葬式」という言葉があるのを見つけ、結婚式と葬式とは一体どういうことだ?と興味がわき、私はこの映画を見ました。

映画の邦題の中には、よく考えられた素晴らしいものもありますが、ぜひ、映画を見るときは原題にも注目して見ると新しい発見があるかもしれませんよ!


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