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働き方改革で生み出したいのは作業時間ではなく「いいじかん」!〜DX事例9_コニカミノルタ株式会社〜

ITコンサル×パートナーCFOのタナショーです。
このnoteでは経営者にITを身近に感じてもらうための記事や、IT活用のヒント、経営者へのお役に立ちそうな記事をお届けしていきます。

今回はタナショー的にはプラネタリウムの印象がとても強い、コニカミノルタ株式会社が押し進めた働き方改革とそれを軸にソリューションとして提供している「いいじかん設計」についてご紹介します。


コニカミノルタが提唱する「いいじかん」とは?

コニカミノルタが提唱する「いいじかん」について解説します。コニカミノルタは現在も深刻化している労働人口の減少対策に取り組むにあたり、まず働く人の時間を分類しました。
「①作業じかん」「②創造じかん」「③自分じかん」です。
①と②は仕事に関する時間ですが、③はプライベートな時間です。コニカミノルタは良い人材を集め、生産性を高めるためには①の作業じかんを減らし、②の創造じかん、③自分じかんを増やすことが大切だと説いています。

01.じかんとは

そして①作業じかんを減らすために、ペーパレスやリモートワークなど、コニカミノルタのサービスを活用することで「いいじかん」を創り出すソリューション「いいじかん設計」を提案しています。


富士山ほどに積み上がった書類をなくせ!コニカミノルタの働き方改革

「いいじかん設計」はコニカミノルタが提供する働き方改革ソリューションですが、それを創り出すためにまず自社で働き方改革を実施しているのでご紹介します。コニカミノルタの働き方改革は2013年と早い段階で始まっています。
2014年に行われる本社移転において、移転先が今までよりスペースが狭くなるため、狭くなったとしても働きやすくかつ生産性を上げることを目的として、働き方改革をスタートしました。改革はそれこそ現在まで続いていますが、主に下記の観点での改革を実施しています。

・フリーアドレスの導入
・ICTインフラの導入
・サテライトオフィスの整備
・累計では富士山の1.2倍の高さに届く保管文書ゼロ化の取り組み
・コアタイムのないフレックス制度(スーパーフレックス)導入
・テレワークスタート

02.施策

これら全て2017年までに実行された施策となります。コロナの影響でようやく導入を始めた企業と比べても、とても先進的な対応といえます。コニカミノルタはこれらの取り組みにより、社員の働きやすさのアンケート結果も特段に跳ね上がり、実績比較でも2年間で1.7倍もの生産性向上がありました。他にも営業マンの顧客訪問件数が2年で1.8倍に増えたなどのユニークな効果も載せてあり、働き方改革の有効性を大いに謳っています。


まとめ

いかがでしたでしょうか。コニカミノルタは今回の働き方改革意外にも、複合機などのオフィス全般のソリューション、ヘルスケアカメラなど多角的な事業を行なっています。ITソリューションを提供している会社なので、DX的なネタはあるのですが自社に対してのDXではないこと、中期経営計画を見ても今回の働き方改革との関連性が薄いものばかりでしたので、経営とDXの関連性については省略します。

今回は自社の働き方改革体験をもとに、自社の商品サービスとしているところが目を引きました。もちろんコニカミノルタがITソリューションを提供する会社というのもあるかもしれませんが、本当に働きやすい環境が作れたのなら、そのノウハウには価値がありサービスとして提供ができるという良い証左なのかもしれません。次回もお楽しみにしていただければと思います。
タナショー


参考にさせていただいた情報
コニカミノルタ株式会社
https://www.konicaminolta.com/jp-ja/index.html

コニカミノルタ株式会社「いいじかん設計」

働き方改革事例集WORK STYLE REFORMS「いいじかん」を実現し、創造性・生産性を高める働き方を
https://ws.zxy.work/case/763/




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