EdTechの先駆け！？「Try IT」でどこでもスマホ学習〜DX事例６_家庭教師のトライ〜
ITコンサル×パートナーCFOのタナショーです。
このnoteでは経営者にITを身近に感じてもらうための記事や、IT活用のヒント、経営者へのお役に立ちそうな記事をお届けしていきます。
今回はアルプスの少女ハイジが登場するCMがユニークな「家庭教師のトライ」が提供するスマホでどこでも授業を受けられる、映像授業サービス「Try IT」とAI診断を活用したDXについてご紹介します。
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スマホでいつでもどこでも０円授業の「Try IT」や「AI学習診断」
中１から高３までの定期テストで扱われる主要科目に対応しており、累計4,000本以上の動画授業が無料で受けられる。2015年からスタートしたインターネットで授業動画を受けられるサービス「Try IT」は、現在は100万人の子供たちに利用されています。また、AIによる学習の理解度合いを診断する「トライ式AI学習診断」も提供しているなど、インターネットで学習と言えば家庭教師のトライが思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
家庭教師のトライは創業以来、マンツーマンの個別教育にこだわってきましたが、ITと聞くとマンツーマンと程遠いイメージを持ちます。これらのIT取り組みを行うことでどのようなメリット効果が生まれているのでしょうか？
①生徒の性格や理解度に合わせた最適な学習計画をプランニング
家庭教師のトライに入会するとまず、性格診断や今回のAI診断を行います。性格診断では、心理学やカウンセリングの分野で活用されている「エニアグラム」を利用してタイプごとに効果的な「学習方法」を設定。そして、AI診断で単元別の理解度を把握することで勉強すべき「学習箇所」を把握することで、生徒に応じて個別最適な学習計画を立てることが可能になります。
②本当に必要な箇所だけを１本１５分の動画に凝縮
「Try IT」は生徒側にとってはスキマ時間に勉強できるというメリットがありますが、教師側（トライ側）はどうでしょうか？もちろん事前収録した動画を見てもらう形なので、マンツーマンで指導する場合と比べて人的コストは少なくなります。また人気講師を起用し、その講師が特別講義を行う合宿を開催し、ファンとなった生徒が参加するなどのイベントも行われています。
③教師の特性を活かしつつ画一的な指導の実現
家庭教師のトライは個別指導の教師はアウトソーシングで調達しますので、雇い入れる教師の数は多く、その能力も様々です。大手塾の有名講師の経験があるならばともかくアルバイト等で契約した教師の場合、指導内容にバラ付きが出るだけでなく、能力如何で生徒の成績に影響が出ることも十分考えられます。
今回の取り組みであるAI診断は生徒一人ひとりに応じた最適な学習計画が定まっていますので、教師にとっても生徒を指導すべき箇所が分かりやすくなります。経験豊富な教師であれば自分の特性を活かした指導を行えばよいですが、経験が浅い教師であっても個別最適化された学習計画を丁寧になぞることで、一定の品質を満たした指導を行うことが可能となります。
これらの紹介のように、今回のDXにより家庭教師のトライは「省力化」ならびに「サービス付加価値の向上」を実現しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか？家庭教師のトライは非上場企業だったため中期経営計画も見つからず、経営戦略との関連性がどうしても読み取れなかったため、短めですが今回は以上となります。（代表取締役である過去有名人であった二谷友里恵氏があまりメディアに露出せず、本人のインタビュー等も見つけられなかったため断念）
ITは「固定の情報を、同時かつ大多数の人にサービス提供する」というメリットがあり、今回のDXはまさにそのメリットを十分に活かしたものであったかと思います。
DXは「少人数の労力で、お客様一人ひとりにあった最適なサービスを提供する」という、一見矛盾する課題の解決が得意だったりします。今後もDXの事例を見ながら、課題解決のヒントをご紹介していきます。
タナショー
参考にさせていただいた情報
家庭教師のトライ
https://www.trygroup.co.jp
家庭教師のトライ「Try IT」
https://www.try-it.jp
IT medeia「家庭教師のトライ」が学力診断にAI活用 20問解くだけで弱点を推定 生徒と講師の負担減らす
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1908/06/news114.html
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