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“好きなモノ” は億劫を超える


コミュニケーションを取るのがとても億劫。

英語でコミュニケーションが取れるようになるために留学に来てるのに本末転倒。
だけど、日本に居た時でもそうだったんだから、やはりアイルランドに来てもそうなのだ。その上、自分が思っているようなコミニュケーションは1ミリも取れずフラストレーションの中にいるので尚更億劫になるばかり。

そんな中でも、これは尋ねなくては!コミュニケーションを取りたい!と思う時は、自分の”好きなモノ”を発見した時。

平日は午前中の授業が終わったら、午後学校に居残って自習をしてから帰るのだが、午後に学校のお掃除に来るチリ人男子が、ムーミンのTシャツを着ていた。
しかも日本で昔テレビアニメを放送していた時のモノなのか?年代を感じる、今なら古着屋さんで売ってても売れそうなヴィンテージムーミンを着ていた。
また学校に通い始めて1か月も経ってない頃。スラスラっと話し言葉なんて一個も出てこないので、携帯で検索をして確認してから話す…(今もそんなモンですが)そんな検索をしないで、

あ!ムーミンのTシャツ!カワイイ!!

みたいなことを、とっさに(テキトーに)言えたのだった。

そしたらそのチリ人も、
ムーミン知ってるの?僕はこれをインターネットで買ったんだ。これは日本のTシャツなの?僕はフィンランドが好きなんだー!
みたいなことを話してきて、私もフィンランドが好きなのよ…なんつって、フィンランドが好きなモノ同士、少し気持ちが通い合い、ちょっぴり喋ることができました。

そんなこんなで、
自分が好きなモノ、興味があるモノの偉大さをアイルランドでとてもとても感じました。

なので、私のような右も左もわからないような状態で留学する人間は、自分の身の回りは自分の好きなモノで固めて行った方がイイ。
それは、好きなモノを着たり、持っていたりすると、そこから話が広がるから。広がっても自分の好きなモノだからどうにか伝えようと思えるから。

私が今生活しているアイルランドの片田舎でも一通りのモノは全部買えます。揃います。洋服や食べ物に困ることはありません。

しかし!
私は欲しいと思うモノがアイルランドに無い!
(今のところとしておこう。この先見つかるかもしれないから)

となると、なんとなく身につけているモノについて質問されてもエネルギーを乗せて返答できない。何となく身に付けているモノからは気力も生まれない。

私はツナギが好きで毎日ツナギを着ていたら、私はあなたの洋服が好きだわ!と言ってきた女の子が居て、そこから少し会話をするようになり友だちになった。

日本のアニメに興味がある海外の人はとても多い。アイルランドの片田舎でも居るんだから、日本が好きな海外の人に沢山出会う。
その時に、わかりやすく日本人全開でアニメTシャツや好きなロックバンドのツアーTシャツなどを着てたりすると、そこから会話のキッカケが生まれるんだなーとつくづく思った。

もっと自分の好きなTシャツ…キャラクターものや岡本太郎、草間彌生、ロックバンドのTシャツを持ってくればよかった…
そんなことを思ったある晴れた日。

※写真はお掃除バイトをしているコに、ムーミンTシャツを着てきてほしい!とお願いして着てきてもらった1枚

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