お花が進化して「スティック」に?インドでの面白いアップサイクル事例
こんにちは。ヒトフラのhitomiです🌼
またまたインドで、お花の活用事例を見つけました!
先日の記事では、バラやマリーゴールドをはじめとするお花は、インド文化や宗教活動の中で、多用されている事がわかりました。今回は、使用後のお花が新しく「あるもの」に生まれ変わる過程をご紹介します。
※先日の記事はこちら↓
*インドでの結婚式と花市場の様子
まずは、インドでの結婚式の写真をご紹介します。
お花のカーテン、首飾り、壁など至る所に使用されています。お友達が現地で結婚式に参加した時の写真を提供してくれたので、リアルな風景です☆
以下は、花市場の写真です。
沢山のマリーゴールドが見て取れます。
人々は、冠婚葬祭にも献花・供花する習慣がある為、寺院のまわりでも沢山のお花が売られています。本題は、この献花された後のお花の行方についてです。
*お花が環境問題に影響を及ぼしている
日本の場合一般的に、役目を終えた生花は一般廃棄物(燃やすごみ)として処理されます。
しかし、インドで寺院やモスクに供えられた花は、彼らにとっては神聖な花であるためゴミとして廃棄せず、『聖なる川』と呼ばれるガンジス川に流します。これは宗教儀式の一環なのだそうです。
川に流した花は次第に腐っていき、水質汚染に至ります。生花には農薬が付着していることから、魚やその川に生息する生き物が死に至る一因となってしまします。
また、彼らはガンジス川の水で調理をしたり沐浴をしたりする習慣があります。ある専門家は、ガンジス川やその他の河川の汚染と、インドの病気の発生率の高さには関連性があり、毎年推定150万人の子供たちが命を落としていると発表しています。(PBSメディア記事より)
*お花を日用品に進化させる取り組み
このような水質汚染の問題改善に取り組み、インドの「100万トンの花の廃棄物処理」方法に革命を起こしているのが『HelpUsGreen®』という社会的企業です。
彼らは、毎日2.4トンの花屑を寺院やモスクから直接回収し、お花のアップサイクル事業に取り組んでいます。
回収したお花は、仕分け、乾燥、粉砕などの処理をほとんど手作業で行い、アロマスティックやお香に生まれ変わらせています☆彡
〇アロマスティック、お香
※制作動画はこちら
オンラインショップには出てませんが、堆肥や石鹸もあるようです。
〇堆肥
コンセプトだけでなく、商品自体のパッケージもかわいく、デザイン性もしっかり考えられている所に魅力を感じます。また、彼らの取り組みは環境汚染に貢献するだけでなく、下級層の雇用機会の創出にも貢献しているそうです。
*最後に
現在日本でも、明らかな気候変動が起こり、映画でしか見た事ないような災害が、年々激しさを増しています。10年前はこれ程では無かったはずです。環境問題への取り組みは、いまや慈善活動を超えて必須の状況にあるのだと、目に見えてわかります。今の状況こそが、私達が長く生活していく為に、省エネ活動やライフスタイルの見直しと向き合う機会なのかもしれません。私も、自然のものを商品として扱う以上、今後も環境問題について勉強しながらブランドの存在意味を一層追求していきたいと思います。
※もうすぐ台風の季節。去年の史上最大級の台風には震えました。。。ハザードマップの確認と災害用袋の見直しを行って対策しようと思います✊
*hitofula(ヒトフラ)について
hitofula(ヒトフラ)では、こうしたお花に関連する記事発信だけでなく、お花を使用したアクセサリーやインテリア用品の制作も行っています。
ひとつひとつの作品を丁寧に心を込めて制作しておりますので、よろしければぜひご覧ください。
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*参考文献
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