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タネごと『夏』を、味わって。

先日、父が遊びに来た。
滞在は1時間程度だが、孫の顔が見られて満足そうだった。
自粛な日々が続くが、密なスケジュールにならない程度に、また遊びに来てくれればと思う。


で、来る時に手土産を持ってきてくれた。
マスクと(これが『手土産』になる時代が来るなんて、誰も思ってなかっただろうなぁ)、それからこれ。

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おぉ、いいね。
夏の風物詩とは言うものの、なかなか自分で買おうという気にならなかったりするんだよね。持ち帰るの重いし。
でも絶対美味しいからお土産としてはとても嬉しい。やったー。

と、思ったらもう1つ出してきた。
ん?

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『タネごと食べられる』……?

父「これは僕が食べてみたくて買ってきた」

だよね。いや、わかる。これは試してみたくなる。
食べよう食べよう。
ピノガールって名前かわいいな。

推しが「山形りん……えっ?スイカですか……???」ってなんとも言えない顔をしてる幻覚が見えるけど、とりあえず幻覚なので無視することにする。
あかりんごだって、夏はスイカ食べるよきっと。
それにしても、林檎やらさくらんぼやらスイカやら、山形は果物が豊富だなぁ。『フルーツ王国』の名前を冠しているのは山梨のはずだけど。うっかり名前を間違えそう。
山形りんご改め、山形フルーツをよろしくおねがいしますんご。

さておき、切ってみる。

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種が少な……?いや小さ……?んんーーーーー???


とりあえずパッと見で「種が少ない」という感想にはなるけど、種の見た目の差はいまいちピンとこない。なんとなく小さめかなぁとも思うけど、スイカの種って元々そんなにでっかいものじゃないから、記憶をかき集めて脳内で並べてみたら、確かにちょっと小さいような……?くらいの感想。
(流石にその為にもう1つのスイカを切る気にはならんかった)

一応後でネット検索かけてみたんだけど、『タネが通常のスイカの4分の1サイズ』とのことです。あ、やっぱり小さいんだ。
すみません、年1くらいしか食べてない、スイカ素人なもので。

で、実食。
あ、確かに種、食べられる。なんだろう、種が小さいっていうより薄いっていう印象。スッと飲み篭めちゃう。そんでスイカそのものを味わう邪魔、全然しない。あー、いいねこれ。
スイカそのものも大変おいしい。耳に小気味よい咀嚼音と、みずみずしさ。口の中にジュースみたいに広がる甘さ。んーーー、良い。
ついでにこれ、なんか皮も薄い……?かなりギリギリの所まで食べられる。
16年もの歳月をかけた研究というだけはある。美味。

もう瑞々しいを通り越して水々しいというべきでは?というくらいの果汁祭だったので、これならちょっと娘も食べられるのでは……?という気持ちすら起こる。実際、離乳食期より前の果汁ってどうなんだろうと思って検索してみたら(今の世の中、検索したらなんでも出てきますね。やっぱりみんな考えることは同じなんだなぁ)、

・与えてもいいけど特に意味はない(尚、過剰摂取は不可)
・果汁を与えたい時には薄めて与えること
・そのせいで母乳量が減ったり、ミネラル類の摂取量低下の危険性はある

とのこと。
んんん、そこまでして与える気はないな……!
後この美味しい果汁薄めるのもったいねぇうめぇ。ぐびぐびいける。
美味しいものはひとくち食べさせたくなっちゃうけどね、君はまた来年だね。今は私の乳を通じてスイカの残り香(?)を楽しんでくれ。


昔、スイカの種食べたらヘソから芽が出るとか言ったよねぇって話をしたら、父が驚いていた。えっそれメジャーなやつじゃないの?
父が知ってるのは種が盲腸まで入り込むっていうやつだった。
えっ逆にそれ知らん。地域差なの?年代差なの??
他にもバリエーションがあるんだろうか。

そんな話をぐだぐだしながら、美味しくスイカを食べた。
夏だなー。ちょっと『夏休みの帰省』感があるなぁ。
「おじいちゃんの家」じゃなくて、我が家だけど。


私「……で、どうでした、種が食べられるスイカ」
父「……思ったんだけど。
  僕、元々種を飲んじゃうタイプだから、あんまり変わんなかった


なんだそのオチ。

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おいしかったです。

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