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カレーちゃんの原画展に行く〜後編〜

前編はこちら。↓


ヘッダーは娘が撮ってくれたやつ。
子どもならではの低い目線からの写真、よき。

さて、あぶみさんと、あ子ちゃんと、私と、娘。4人できたがわめぐみ先生の『カレーちゃん』の原画展に来て、先生に差し入れをお渡ししたとこまで書きました。
そろそろ中に入りませう。

小さな絵本屋さんの中には、親子連れや他の作家先生たちが何人かいらっしゃった。あっ、おおいじゅんこ先生ですか、お名前はきたがわ先生からよくお伺いしております。
(ほんとはここぞとばかりに目の前で御本を買うことも考えたんだけど、今回ちょっと見つからず……!店長さんに聞けばよかったかしら。そろそろ1冊お迎えしたいところです)
きたがわ先生の恩師の方もいらっしゃってたし、私も紹介して頂けた。いや待って、なんで?私紹介される要素なくない?なんか流れで混ぜてもらってたけど、冷静になって考えるとおかしいな、ただの一読者だぞ?(何度ツッコまれても譲らない主張)

この狭い店内(という表現が失礼にならなければ良いのだけれど)にも関わらず、子どもが座って読むための小さなテーブルと椅子が用意されてるのすごいなって思う。
あ子ちゃんと娘で椅子の取り合いになってしまったのを見て、店長さんが「このキノコ(多分ダンボール製)も椅子なのよ〜」って言いながらそれを引っ張り出してきてくれた。至れり尽くせりで有難い……!

娘が仕掛け絵本の試読に夢中になっているので(目を離しても本を破ったりするタイプではないのは本当にこういう時助かるな!……って思ったんだけど、中の読者ハガキがどの本のものかわからなくなっていたのでやはり油断してはならない)(あぶみさんが見つけて戻してくれました、ごめん助かる)、私も原画を楽しませてもらう。
きたがわ先生が「カレーちゃんはね、紙やすりに書いてるのよ〜」とニコニコ教えてくださった。……えっ待って、紙やすり?!

紙やすりだ……?!

基本は紙に不透明水彩で描かれてらっしゃるのを、カレーちゃんのみ紙やすり製なのだという。へえぇ?!

アリス館公式HPの紹介ページよりスクショ。
確かにカレーちゃんのみザラザラ感がある。


そもそもデビュー作『3びきのろしありす』が紙やすり製だったとのこと(ほーん、これがデビュー作でいらっしゃる……)(ススッと『3びきのろしありす』を確保する私)。
これ、帰宅してから友人たちに話したら、
「え、すご」
「筆が死にそう」
「はぇー、デビュー作の時点で凡人には思い付かない作り方しとるんだなぁ」
「何か失礼だけど、そんな苦労して絵本作ってるなんて想像もしなかった。すごいなぁ」
などの反応を得た。やーわかるわかる、なんかこう、苦労をしてないとは思ってないんだけど、想像してなかった範囲の「えっ、そういうこともしてんの?!」があるよね。原画展ならではの楽しみというか。
尚、プロのイラストレーターの友人だけちょっと反応が違った。

ほほぉー。
画材によってはあるあるの世界なのかもなぁ。
まだまだ知らない世界があるぜ。
(それも友人たちに伝えたら「マチエール?ポケモンの?」「ポケモンを砕いて素材に……?」「待て、ポケモンに出てくる人名だぞマチエール」「ひぇ」とか騒がれた。おい、怖い話にすな!)


話が脱線してきた。
さて、原画やラフなどが飾られているだけでなく、今回はイベントが1つ用意されている。空白状態の帯が用意されていて、『カレーちゃん』の帯を作れてしまうのである。
題して【カレーちゃん大好き❤お手製スペシャル帯】(※編集の郷原さん命名)。

ちなみに、これ↓が郷原さんから「制作中、ひとでさんが私に乗り移ってたのかも…」とトチ狂ったことを言われた帯です。
乗り移らんよ。

いや、文 字 量 。
(※ひとでさんは前回便箋まるごと埋めるというアホみたいな手紙をご用意しております)

で、ひとでさんも書くべきと言われまして。
なんならきたがわ先生から「ひとでさんは描かなきゃダメ」って言われました。なんでですか恐縮です描きますけども(色んな感情の混在)。

きたがわ先生に「えっ、うま」って言われたの嬉しい。んふふ。帰宅後、友達には「クレイジーが本当にひとつまみだったかは悩ましいところ」って言われました。えっ待って、だいぶヤバい集団だと思われている……?(※絵本作家の原画展なのに……?)
娘にもなんか描いてーって渡したものの、本人も何かわからないものを描かれたので帯としてどう処理したものか考えて、インドの地図ということにしました。きたがわ先生にも「これは間違いなくインド」「娘ちゃん天才では?」って言われたのでインドです。ナマステー。
きたがわ先生のSNS用に写真を撮ったら(きたがわ先生は毎回ちゃんと「SNSに使っても大丈夫ですか」って確認してくださるのが丁寧で安心できる。好き)(それはいいけど、その為に毎回他の作家さんからの特製帯を外して本に付け替えて、まだ元に戻してるのジワジワくる)、作った帯はお持ち帰り。裏にきたがわ先生のサインを入れてもらえます、わーい。

そんであ子ちゃん、絵ぇうまっ……。
確かシンデレラとアリエルって言ってた。ディズニーからお咎めがあったらどうしようとかチラと思っちゃうのは大人の事情。


色々楽しませて頂いたものの、娘も少し疲れてきたようなのでおいとますることにする。でも本は買おう、きたがわ先生のデビュー作くーださい!
娘も1冊選んでいいよと言ったら『キャベツがたべたいのです』という本を選択。だいぶパンチが効いた絵だなと思ってたら、中身もかなりクレイジーだった。またひとつクセの強い本が増えてしまったな……(レビューは……どうしようかな、ネタバレを回避するのが難しいぞ。まぁ気が向けば)。
それで買い物は終わりにしようと思ったのだけれど、あ子ちゃんが買ってるのを見て「ムスメちゃんも!」と『カレーちゃんスプーン置き』に手を伸ばされた。もー、しょうがないな!まぁいいですよ推しの新作なので!

戦利品一覧。
真ん中と右のはポストカード


娘は帰りの電車ですっかり寝落ち。
ベビーカー、持ってきてよかったわ……まだまだ使うなぁこれ。あ子ちゃんも電車で寝ちゃったものの、駅で起こされて、遊び足りなくて、その後カラオケ行ったそうです。体力すごいな?!

次回のイベントは1月にまたなんかあるらしいと聞いています。早めに告知してもらえると有難いなぁ、希望休が入れやすいので。次も行きやすい場所だといいなぁ。

自慢して終わる。ふふふ。

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