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新たな散歩ルート、探さないとなぁ。

娘は、散歩がめちゃめちゃ好きだ。
朝から2時間歩いて、昼寝して、起きた直後に「しゃんぽ!!!!!!」って言う。バイタリティが溢れすぎている。
これ、2人目がいたら色んな意味で付き合ってあげられねぇなと思うんだけど、マジでみんなどうしてんの?多分要望を突っぱねるしかないんだろうけど、うちの子はいつまでも「しゃんぽ!!!!」の圧が止まらないので、とても突っぱねられる気がしない。我が子の要求に応えてあげられる良い母と見るべきか、子に甘いだけのダメ母と見るべきか。なんとも言い難いなこれ。

まぁ幸か不幸か我が家で跳ね回ってる子どもは現状1人なので、自宅保育の日は私も娘と一緒に歩き続けている。
以前は「とうとうここまで来たか……!」と感動した駅前のスーパーも、今や『毎回向かう散歩ルート』に変化しつつある。娘もサクサク歩くし、私もそこまで疲れなくなった。娘に付き合わされてとはいえ、私も強制的に体力が付いてきているのだろう。有難いっちゃ有難い。

しかし、そんな『お決まりの散歩コース』を歩けるのも、後少しだ。
来月末、いよいよ引越しが決まったのだ。

引っ越すと言っても、最寄り駅は変わらない。保育園を変えたくなすぎて、めちゃめちゃこの近辺で探したのだ。ただ、家の方向は真逆になる。通い慣れた散歩コースも、保育園への送迎も、今までとは全く違う道になる。来ようと思えばこっちまで来れてしまうだろうけれど、今住んでいる場所はただの住宅街なので、正直わざわざ足を伸ばすほどの理由もない。
で、「後少しかー」と思うと、急に寂しくなるのだ。色んな場所に思い出が詰まっていて、急に惜しくなる。いや、引っ越すけど、絶対引っ越すけども。

娘がよく指さす標識。動物の絵が描かれているせいで、そこを通るたびに「パンダ、うさぎ、コアラ」の歌を要請される。ベビーカーの中で「おいでおいで……」のポーズを構えるんじゃない。ベビーカー押しながら何回も歌わされてる人がいたら、多分それ私です。
ちなみに、ベビーカーを押して爆走してる人がいたら、それも私の可能性があります。「はしるぅ?」じゃねぇんよ。それは正確には「走れ(命令形)」なんよ。時々突っぱねてるけど、時々命令に従ってます。マスクで歩きながら走ったり歌ったりするの、地味にキツイから勘弁してくれ。
(これで身バレしたらウケるな)
住宅街の、とある一定の区間に差し掛かった時だけ「んーっ、まっ♡」って進行方向(誰もいない)に向かって娘が投げキッスをすることが何回かあった。誰にファンサしとるんや。
自然溢れる……ような良いものじゃないけど、川。一応魚とかがいるのを、今日も「おしゃかな!」と元気に指さしていた。
ちっちゃい公園。2回ほど見かけただけなのに、何回でも「ねこぉ?」って期待された。「イナイネェ~……」って言われるの可愛いけど申し訳なくて困る。
「たっち!」を要請されて、何度かベビーカーを傾けて娘の手をぺたぺたさせた壁。
大きな坂。登るとちょっと回り道なんだけど、その代わりに最終的に、家にはちょっと近づく。『散歩を終わらせて帰る』方向に向かおうとするとめちゃめちゃに嫌がるので、さも娘の行きたい方向に向かっているように見せかけて、ジワジワと家までの距離を詰める為のターニングポイントになる場所だった。
その他にも、『ここらへんで娘が帰るのを嫌がるから、ここでジュースを渡して気を惹く』場所、『ここからここまでは抱っこで強制連行してしまえば、このへんからは下ろしてももう大人しい』場所など、経験から得た『散歩から帰る為のライフハック』があちこちにある。それがもう使えなくなるんだなぁ……また1から試行錯誤していかなきゃいけないな。


先の不安と、一抹の寂しさと。
幼児だから、娘はすぐまた新しい場所に順応するんだろうなぁ。そして慣れた頃、また「帰りたくない!!!」戦争になるんだろうなぁ……。
そのへん全部引っ括めて、今の場所と新しい場所、どちらも楽しみながら模索していきたいものです。

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