カンブリア宮殿から:ゼットン
今日もご覧いただきありがとうございます。
私が欠かさず見ているテレビ番組の一つにテレビ東京の「カンブリア宮殿」があります。番組を見るのと合わせて、マーケティングの分析を簡単に行っています。今回は先般の放送で取り上げられた「ゼットン」について、書いていこうと思います。ゼットンは飲食店を主の事業としながら、公園のコンサル、再生事業を展開し、会社全体で100億の売上を上げています。番組では触れられていませんでしたが、名古屋証券取引所にも上場しています。葛西臨海公園の再生にも関わり、自治体からの問合せも増えているとのことでした。
ゼットンが成功した理由
ゼットンの成功の理由には、飲食業と公園事業の組み合わせによるシナジーが挙げられます。公園コンサルや公園の設計事務所と飲食店を両輪で展開している会社は少なく、独自の存在になっています。飲食店のノウハウとして、店舗の運営から食材の仕入れ、従業員の雇用や教育など、具体的な運営が可能であり、飲食店での話題作りと公園の計画がセットで提案出来るため、再生を依頼する側としても、ほとんどおまかせ出来る存在となります。
さらに、ゼットンに再生をおまかせする後押しになるのが、上場しているという信頼性でしょう。公共性の高い公園の再生にあたっては、法人であっても、自治体なら尚更、担当者が上長の承認を得る必要があり、そけでは慎重な判断をされることが想像されます。その時に上場している、というのは信頼のおける会社として通しやすいでしょう。上場にあたっても、元々の飲食事業の売上がなければ難しく、他の公園コンサルだけという会社にはハードルになるでしょう。
その他感想など
飲食業と公園事業の展開による強みは感じられたものの、全く別物の事業展開を可能にした要因が何かが気になりました。番組中では、鈴木社長が公園に可能性を感じ、葛西臨海公園の再生を提案したことが始まりとありましたが、飲食とは異なるので、技術や知識を持った協力者の存在がある気がします。この協力者の見つけ方や別事業の始まりが深ぼられると、新規事業などの参考になると思うので、残念に感じました。