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カンブリア宮殿から:DG TAKANO

今日もご覧いただきありがとうございます。

私が欠かさず見ているテレビ番組の一つにテレビ東京の「カンブリア宮殿」があります。番組を見るのと合わせて、マーケティングの分析を簡単に行っています。今回は先般の放送で取り上げられた「DG TAKANO」について、書いていこうと思います。DG TAKANOは、主に水洗に関する製品の開発、製造、販売をする企業です。水資源を保護する商品の開発に注力しており、同社の代表商品である「Bubble90」は、蛇口から流れる水に空気を混ぜて、玉状にして吐出することで、95%の節水を実現しています。このBubble90は洗浄力が高く、節水効果も高いということで、大手レストランの8割に導入されているそうです。番組からの断片的な考察になりますが、成功要因を考えてみました。

DG TAKANOが成功した理由

DG TAKANO成功の理由の1つ目は、水資源保護に的を絞った商品の開発を行ったことです。主力商品であるBubble90で考えた時、競合としては、TOTOやINAXのような水洗メーカーと、三菱ケミカル・クリンスイや東レなどの浄水器メーカーが考えられます。ただ、これらのメーカーは幅広い客層を持っているため、節水だけでなく、水の美味しさや水道自体の耐久性といった様々なニーズに応える必要があります。この点で、DG TAKANOは節水に注力しているため、競合と差別化がされます。
DG TAKANO成功の理由の2つ目は、技術力の源泉となる町工場を内包することです。高野社長のお父様は町工場の経営をしており、DG TAKANOはその会社を買収し、メーカー機能を取り入れています。この町工場の技術力が高いことが、圧倒的な節水効果を持つ商品の開発に繋がっています。また、自社で製品の開発や製造ができるため、外注するよりも、コストは安く済み、価格競争力でもメリットが生まれます。
以上から、DG TAKANOはカテゴリー特化で競合と差別化し、開発・製造コストを下げることで利益が上がりやすい事業展開をしていると言えるでしょう。

その他感想など

高野社長が節水に注力した会社を立ち上げた理由は、世界中でニーズが見込めるからということでした。気候変動など地球環境の変化から、今後、多くの地域で水不足が予想されるそうです。この世界の水不足を解決するという大義に対しては、今の節水だけでなく、水の浄化など、様々なアプローチが考えられ、まだまだ会社は伸びそうです。また、日本の会社であるDG TAKANOが世界の問題解決に貢献出来たら、同じ日本人としても誇らしく感じ、応援したくなりました。

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