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カンブリア宮殿から:五十家グループ

今日もご覧いただきありがとうございます。

私が欠かさず見ているテレビ番組の一つにテレビ東京の「カンブリア宮殿」があります。番組を見るのと合わせて、マーケティングの分析を簡単に行っています。今回は先般の放送で取り上げられた「五十家グループ」について、書いていこうと思います。五十家グループは京都で飲食店を展開する企業です。「FARM TO TABLE 〜畑から直接みなさまのテーブルの上へ〜」をコンセプトに、京野菜をメインにした料理を提供する店舗を、11店舗展開しています。店舗で使用する野菜は、自家農園で自ら育てていることも、特徴です。また、展開している11店舗は少しずつ違った特徴を持たせた店舗運営をしています。

五十家グループが成功した理由

五十家グループの成功の理由には、大きく二つの理由が考えられます。
一つ目は、外部の力をうまく借りている点です。
まず、野菜料理を主軸にした料理の展開は、現在の健康志向とも合致しています。料理のおいしさに加えて、健康という価値が加わることで、複数ある飲食店の選択肢の中で、五十家グループを積極的に選択する理由が増えます。つまり、世の中の流れという外部の力を使っているわけです。
さらに、提供する野菜は「京野菜」であり、ブランド品となります。五十家グループの飲食店のイメージを広めていく時には、「美味しい京野菜が食べられる店」として、京野菜の認知を利用することができます。京野菜のブランド力という外部の力をうまく使っているわけです。
世の中のニーズに合致した飲食店を、京野菜のブランド力を使って浸透させることで、選ばれる確率を高めている、と言えるでしょう。
二つ目は、自分たちで野菜作りをしている点です。
自ら野菜作りをすることで、食材の安全性を謳う事ができます。また、番組中でも取り上げられていた、栽培を含む野菜についての詳細な説明といった接客は、従業員自ら野菜の育成に関わるからこそ得られる知識で、他の飲食店ではなかなかできません。この接客体験は、既存の飲食店と大きな差別化がされています。

その他感想など

店舗によって、違った特徴を持った店を展開している点は、顧客のリピートに繋がっていそうです。番組中でも「今日はここに行こうか、などその日によって行く店を変える」といった声が取り上げられていました。11店舗がすべて特徴が異なり、お客様が一巡してくれれば、それだけで来店回数は11回です。
また、門下生の店が18店舗もあるということでしたので、店舗運営のノウハウも明確で伝えやすい形になっているのかもしれません。番組では見えないところに実は強みがありそうです。

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