ダブリンぶらり(8) 上空映画館
ダブリンへはもちろん飛行機で行ったのですが、ロンドン-ダブリン間はともかく(約1時間半程度)、問題はロンドンまでの飛行時間。往路(羽田発)は約12時間、復路(成田着)は約11時間。合計23時間。ほぼ1日分ですね。
この時間をつぶすには、映画を見るしかない。ということで、今回はひたすら映画を見まくりました。搭乗したのは英国航空。けっこう知らない映画がたくさん見られそうで、ちょっと嬉しかったりして。
さっそくメニューから作品をチョイスします。
まずは中華系アヴェンジャーズみたいな「airpocalypse(天氣預爆)」
いまのところ日本では公開も発売も予定ないみたい。大昔に天界で悪さをして地上に追放されていた雷神が復活。人類を滅ぼそうとする雷神と、やはり地上に追放されていた風神、雨神、電母と、雷神の代わりにスカウトされた弁護士が戦うスペクタクル。そこそこ面白かったですね。
次はエジプトのサスペンス映画。エジプトの映画なんて、いままで見たことないですね。「The Hotel」という英題がついていましたが、原題は読めないぞ。
妻の浮気を疑って街中のホテルまで尾行した夫。妻の部屋の真向かいに自分も部屋を取って監視していると……なかなか巧妙な設定で見せます。ただ、登場人物を増やしすぎてしまったからか、ちょっとシチュエーションの面白みを活かしきれてない感じでした。
3本めは、日本では劇場未公開ながらBDとDVDで発売された「ベイウォッチ」 かつての人気テレビドラマの劇場版リメイク。キャストなどはオリジナルから一新されています。
じつをいうと、ここまでの2本は日本語字幕や吹替なし。もちろん主演がロック様ことドウェイン・ジョンソンだからというのもありましたが、そろそろ疲れたので、日本語吹き替え版のあるこれをチョイスした次第。肩の凝らないコメディアクションでまことにけっこうでした。
気合いを入れなおして、日本未発売の香港映画にチャレンジ。このタイトルを見てピンときました。チャウ・シンチ―(周星馳)の「新喜劇之王」です。
「ジャッキー・チェンと勝負する」で見た「喜劇王」の続編かと思ったのですが、ほぼリメイクでした。チャウ・シンチーが演じていた主人公の売れない俳優を、男性から女性に変更し、鄂靖文を配していますが、ストーリーラインはほぼ「喜劇王」と同じ。いやなかなかいいオハナシなんですがね。ただ、こちらのロビーカードにはドーンと顔が出てますが、チャウ・シンチーは監督だけで出演してませんでした。
往路12時間で4本。あとは飯食ったり、うたた寝したりしているうちにロンドンへ到着しました。
復路では、時差ボケ対策もあってほとんど寝ずに、ぶっ続けで映画を見続けました。おかげで時差ぼけはなかったですが、目がショボショボに。やはりモニターの位置が近すぎるからですね。文句は言えんけど。
復路のトップは「マッドマックス」 リブート版じゃなくて1979年のオリジナル版。
懐かしいじゃないですか、初公開(1979年のお正月映画だった)の時に見て以来、なぜか再見の機会があまりなくて、40年ぶりくらいの再会。でもそのわりには、わりとよく覚えていたみたいですね。で、久々に見た感想はというと、メル・ギブソン若いね! これに尽きます。
お次は香港映画。ドニー・イエン主演の「冷封侠:時空行者」 日本でも公開したそうで「アイスマン/宇宙最速の戦士」という邦題があります。知らなかったぞ。
じつはこれ、2014年の「アイスマン」の続編でした。こちらも未見だったのですが、映画の最初にコンパクトに前作のダイジェストがついていたので、もう見なくてもいい? 冷凍睡眠から覚めた明代の戦士が、時空を操る秘宝をめぐって現代で闘う話。最近の香港SFXもCGが多いんだね。やっぱり正続編をちゃんと見直した方がいいかも。
お次はこちら。
言語に「KAN」という表記がありますが、これ何語?
はい、これはインドの公用語のひとつ、カンナダ語のことですね。つまりインド映画です。この「Puta 109」は、もちろん日本では未公開。
インド映画というと、ヒンディー語のボリウッド映画が思い浮かぶけど、これはあのド派手な映画とはまったく違うサスペンス映画。ミステリ作家と警察官が、作家の妻の殺害事件をめぐって対決するのですが、全編ほぼこの二人の対話だけで押し切るという異色作。「探偵/スルース」みたいな感じですかね。若干だるい感じもしましたが、日本で公開したら受けるかも。
往路同様に疲れてきたので、お次は日本語版ありのこれをチョイス。
2018年公開の「バンブルビー」 あとで知ったのだけど、「トランスフォーマー」シリーズのスピンアウトなんですね。女子高生と地球外生命体の交流を描くという非常にシンプルなSFアドベンチャー。私的には、WWEのジョン・シナがタカ派軍人役で出演しているのがツボでした。
ということで、最後はドウェイン・ジョンソン(ロック様)も出ているこちら「ファイティング・ファミリー」
WWEの実在の女子レスラーであるペイジを主人公にしたスポーツ伝記映画(ペイジを演じるのはフローレンス・ピュー) ハルク・ホーガン映画のようなものではなく、けっこうマジな伝記映画で、ロック様を始め、スーパースターズがちょろちょろ顔を出します。そうか、ペイジってこういう選手だったんだね。
この「ファイティング・ファミリー」、日本では今年の11月に公開される予定だとか。先に見られたので、なんか得した気がしますね。
このように良いことずくめのような上空映画館ですが、文句があるとすれば、このイベントですね。
離着陸の際、安全案内、気流の乱れなど、さまざまなお知らせがあると、映画の最中だろうとクライマックスだろうと、容赦なく中断されるんですよ。けっこう邪魔くさいんですが、まあ仕方ないですね(笑)
ということで、2019年夏のアイルランド旅行記は終了です。
旅行でぶらり(笑) 目次
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