佐藤春夫記念館が取り壊される?②

今日(2022/9/15)、ぼく自身は議会の委員会を見に行くことはできませんでしたが、どんな内容だったか後からお話を聞きました。

議員からの質疑に対する教育委員会(行政側)の回答としては、

・今の建物自体に、文化財としての価値はない 
・今回の移転は老朽化が原因
・東京から速玉に持ってきた時点で、完全な移築ではなく、変わっている部分もある
・今回の移転により、東京にあった形に近くできる可能性もある
・現行の建築法規に従った形で、使える部分は使って、移転する

というような内容だったとのことです。

これを聞いても、分からないことが多く不安が全く拭えません。
やはり、今回は「移築」ではないと言えるのではないか?
誰が、「文化財としての価値はない」と判断したのか?
文化財としての価値がないと判断してしまえば、それは、文化財の保存や修繕の見地をもつ専門家には任せずに、設計や工事が進んでしまうのではないか?
その結果、チャップマン邸のように価値が失われてしまうのではないか?

そして、極めつけは・・・新宮市お得意の、
・今回の予算は、5000万円もの「土地購入」の予算だが、そのことについては一切話し合われていない。(なぜなら、それは8月に開かれた「議員説明会」ですでに話し合われているから。ちなみに議員説明会は、報道や一般市民が中に入る権利をもたず、日程も知らされない。)

・この移転事業に際して、議員に対して手元に残る資料が一切渡されていない。
(なぜなら、すべて議員だけとのコトバのやりとりの空中戦で終われる。ツッコミどころとなるようなものは誰に対しても残さない。)

以前はすべての委員会に地元新聞社が入って取材してくれていたが、今回はそれもなかったようで、市民に生の情報が伝わるすべがあまりにもない。

何も変わっていない。
むしろ状況はひどくなっている。

余計な心配であってほしい。
でも、こういう「隠して進める」ようなプロセスをとられると、余計に心配になる。

「文化財としての価値」がどうなのかを判断できるような知見が自分にはない。
こういった建物の価値が分かる方に、客観的な視点で意見をもらえないだろうか。

#佐藤春夫
#新宮市
#佐藤春夫記念館
#新宮市議会

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