ライターは語彙力が命!表現の幅が広がる、言葉の書き分けを紹介します。
hitch+編集部の前田です!こんにちは!
今回はライティング力アップに繋がる言葉の書き分けについて解説。
伝えたいことの本質や読者に合わせて適切に使い分けることが大切ということを今回はお伝えできればと思います。
ライターなら誰しもがよく使う言葉を例に、それぞれの書き分けを紹介します。
① 可能性
「可能性」とは、物事が実現できる見込みのことです。
「~の可能性がある」という表現は事実がそうである見込みを示す際に便利です。
しかし、何か悪いことが起こりそうなときには「~の疑いがある」「~の恐れがある」と置き換えることもできます。
例文をみていきましょう。
どちらの文も「見込み」を示しているので、「可能性」と置き換えても問題はありません。
しかし「疑い」や「恐れ」を使った方が、物事が悪い方に向かっていくという印象を与えやすいでしょう。
この場合は、読者を意識して使い分けるのがおすすめです。
①、②どちらも意味が通じる文ですが、読者によりネガティブな印象を与えるのは①ではないでしょうか?
歩きスマホによる事故を防ぐためには、この文を読んだ人にマイナスなイメージを植え付けるのが効果的です。
読んだ人にどんな印象を受け取ってほしいかを意識して書き分けてみましょう。
② つながる
「つながる」も「可能性」同様の意味で使われることが多い言葉です。
一般的には、マイナスな事象からプラスの事象に向かっていくことを「つながる」と表現します。
では、マイナスな事象からマイナスな事象へと向かっていくことは、どのように表現すればよいでしょうか?
例文をみていきます。
「招く」は、好ましくない事態を引き起こす、もたらすという意味です。
この場合は、マイナスな事象からプラスの事象に向かっていくのではなく、マイナスな事象がさらにマイナスな事象を引き起こしているので、「招く」や「誘発する」といった表現の方がふさわしいでしょう。
③ 影響
「影響」はポジティブな表現にもネガティブな表現にも使えますが、ポジティブな表現として使う場合は他の言葉に置き換えられることが多いです。
例文をみていきます。
「感化」というのは人に影響を与えて、心や行いを変えさせることです。
彼に影響されて流されるまま渋々とボランティア活動を始めた場合は「影響」を用いるのが良いかもしれません。しかし、彼の行いに感心し自主的にボランティア活動を始めた場合は「感化」を用いた方が心情を明確に表すことができます。
日常的によく使うフレーズだとこんな表現もあります。
「効果」は、ある働きかけによって現れる望ましい結果のこと。つまりポジティブな表現だといえます。体調が良くなることはほとんどの場合で望ましい結果であると思うので、「効果」や「おかげ」と表現するのがふさわしいです。「影響」を使うのであれば「先日処方された薬の影響で体調があまり良くない。」と続けた方がしっくりくるのではないでしょうか。
④ ~しか、~だけ
「~しか」、「~だけ」という限定表現はあまりポジティブな印象をあたえません。
しかし、広告表現としては積極的に使われることが多いです。
このように、あえて限定表現を使うことによって消費者の購買意欲を高めることができます。
その他にも「今だけ」「〇〇限定」「最高」などの限定表現がありますが、使い方を誤ると景品表示法等に触れる恐れがあるため注意が必要です。
適切な語彙力を身に着けて、表現力をアップしよう
かくいう私も、ライター初心者時代はなんでもかんでもポジティブな表現を心がけていました。
しかし、それでは本質を正しく読者に伝えられないことに気が付いたのはほんの最近のことです。
冒頭でも触れましたが、テーマや読者に合わせて適切に使い分けることが何よりも大切。
自戒の念も込めて、今回はnoteにて発信させていただきました。
今後もhitch+のnoteでは、フリーランスの方に役立つ情報やお仕事をしているクリエイターさんへのインタビューなどを発信していきます。フリーランスとして駆け出しの方から長くフリーランスとして活動している方まで楽しめるようなnoteにしていきますので、ぜひフォローよろしくお願いいたします!
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