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小説『望郷の形』、完結しました。お読みいただいた方は本当にありがとうございました。 我…
〈最初へ〉 〈前へ〉 縦に長い直方体の台の上に敷き詰めた小石。その上に純白の卵をそっと…
〈最初へ〉 〈前へ〉 「こんな時ですが、ご依頼の話をしましょうか」 肩を落としたシーさ…
〈最初へ〉 〈前へ〉 出立は明日ということになった。 スバルは兄の部屋から動こうとせ…
〈最初へ〉 〈前へ〉 「スバルさん」 シーさんが静かに呼びかけた。 「満潮時の道を渡っ…
〈最初へ〉 〈前へ〉 ごろごろと岩の露出した山道をシーさんの先導で上る。 こうしてい…
〈最初へ〉 〈前へ〉 眩い海岸線に沿って、島の中心よりもやや奥にある丘へ向かって歩く。城は丘の裏側にあると初日に聞いていたが、こちら側からはそれらしい建物が見えるどころか、行く手は人工物も無い野生の土地としか思われなかった。 「干潮の時は道ができるんです。濡れないように早く渡ってしまいましょう」 シーさんが指差した先には切り立った崖があり、その下は細長い砂浜になっていた。ここを通れば、険しい坂道を通らずとも丘を回り込んで反対側に出られるわけだ。 「あれは……」
〈最初へ〉 〈前へ〉 ノックの音に目覚めてドアを開ける。訪ねてきたのはフリフリのエプロ…
〈最初へ〉 〈前へ〉 草原に据えられたカフェテーブルを、てんでばらばらな格好の十数人が…
〈最初へ〉 〈前へ〉 眠れない闇が重くて、夜明け前に抜け出した。 人工の灯りを持たな…