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ファミリー層もたくさん!造林育林を学ぶ「ひた森勉強会」開催レポ(第1回)

はじめまして、ひた森の担い手づくり協議会の広報チーム(林業初心者)です。

年の瀬迫る12月、ひた森では9日と16日の土曜日に造林育林の基礎を学ぶ「ひた森勉強会」を初開催しました。今回はそんな第1回レポートをお届けします。

第1回ひた森勉強会の参加者・講師・スタッフ一同
親子連れの多さから急遽「子連れOK」の託児付き勉強会となりました

ひた森勉強会には10月末の募集開始より、募集定員をうわまわるたくさんの方々にお申し込みいただきました。

我々広報チームは林業初心者。「日田の林業に興味を持つ方がこんなにも!」と、胸が熱くなりました。

1日目:基礎研修&交流ランチ&森歩き&相談会

12月9日に行った第1回の研修会場は、あの「椎茸の駒打ち」誕生秘話にも登場する日田市大山町の田来原(たらいばる)美しい森づくり公園です。

田来原公園のある大山町は『進撃の巨人』作者の諫山創先生のふるさと。11月には公園内で
「TVアニメ『進撃の巨人』10周年記念植樹 in 進撃の日田」植樹式も行われていました

なんでも、椎茸の駒打ちを発明した森喜作博士が田来原を訪れた時、椎茸のほだ木の前で、

「椎茸(なば)よ出ておくれ。おまえが出らんば、俺がこの村を出らんばならん」

日田市

と拝みつぶやく農夫の悲痛な叫びを聞いたことから、椎茸の駒打ちが生み出されたとか。そのおかげで今や大分は椎茸王国。その物語のはじまりがここ田来原だったわけです。

初っ端から脱線しましたが、そんな椎茸の駒打ちや『進撃の巨人』にもゆかりの深い田来原公園で、ひた森勉強会がスタートしました。

参加者の動機は・・・?

講師である日田市役所林業振興課や、林業事業者の皆さん、ひた森事務局がまずは自己紹介

まずは自己紹介。参加者の皆さんは、日田市内、大分県各地、福岡県方面などから来られ、お一人での参加はもちろん、グループ参加や、お子さん連れのご夫婦も多数。「造林育林は初心者でもはじめやすい」と広報しておきながら、実際に、お父さんだけじゃなくお母さんも多いことにおどろく広報チーム。

皆さんの参加動機はこちら。

「日田の林業に興味がある」「将来、林業に関する仕事に就きたい」
「副業としての林業についても知りたい」「植林に興味がある」
「山の活動に興味がある」「現在の森の状況や林業の在り方に興味がある」

ひた森勉強会参加者アンケートより

そう、「本業はもちろん副業でも」とも広報した通り、副業としての林業に興味のある方も、しっかりご参加いただきました。ひゃっほう!

キホンの「キ」から林業をレクチャー

続いて、日田市役所で林業を担当する佐藤朝子さんによる講義で、林業のキホンを学びます。

佐藤朝子さんは日田市農林振興部林業振興課で地域林政アドバイザーとして活躍

「山仕事を取り巻く現状」や「日田の森で働く魅力」「山仕事といってもどんな仕事があるの?」というキホンから、山仕事の心得として「リスク」「約束ごと」などを丁寧にレクチャーいただきました。

今回の参加者には、もともと林業に携わったことのある経験者もいましたが、勉強会では未経験者でも理解できるようキホンの「キ」からスタート。

林業は未経験という参加者からは「最初に聞けてよかった」「1から丁寧に学べてよかった」という声が多く聞こえてきました。

先輩林業者によるワイルドランチで交流!

午前中の座学に集中した後にやってくるのは空腹。
ひた森勉強会では、な、な、なんと、田来原の森を守る老松森林組合の先輩方にフルサポートいただき、交流ランチを準備していました。そのワイルドかつ豪華なランチがこちら。

ワイルドな鶏焼き(大分県は知る人ぞ知る鶏天国)
早朝から仕込んでくださったという地元ジビエをふんだんに味わえる猪鍋
デザートのマシュマロは子どもも大人もたのしみました

この間、参加者の皆さんは先輩林業者や日田市、ひた森のスタッフとじっくり交流。森の中で山の恵みを皆で分かち合えるようなランチタイムは、自然の中で生きるたのしさも実感できる時間となりました。

お腹が満たされたところで、いざ午後の講義へ。

森を歩きながら感じる山仕事

田来原公園に隣接する広大な「田来原ミニ植物園」をフィールドに見立て、山を歩きながら森を学びます。

「ミニ」といいながら全くミニと思えない広大な森

講師は明治時代から森林施業を始めたマルマタ林業の合原万貴さん。森を歩きながら、森のことや山の仕事についてレクチャーいただきました。

森のこと、林業のことを「ミニ里山」をフィールドに学びました

林業初心者な広報チームが森を歩きながら感じたのは「山って、管理されているものなんだなぁ」という実感。人の手が入っていることにより、資源として上手に活用できる山が成り立つんですね。

最後は個別相談会。いろんな林業にふれる

森歩きのあとは本日最後のプログラム。少人数グループに分かれて、日田の林業事業者と参加者との個別相談会を行いました。

皆がテーブルをぐるぐるまわりながら、いろんな林業者を語り合います

林業に携わるといってもその仕事は「造林」「育林」「伐採」「製材」「流通」など、さまざま。今回のひた森勉強会は「造林」「育林」がテーマになりますが、実際に就業する場合は、就業先の事業者によってどんな仕事をどれだけ担っているかは異なるので、いろんな事業者の話を聞くことができる良い機会になったかと思います。

そして1日目のプログラムは終了。

林業初心者も多く参加するひた森勉強会だけに、今回、座学で学んだことにより「造林」「育林」を仕事にすることの解像度が増したのではないでしょうか。

みなさん、また来週〜!

ただ、今回の研修現場も林業初心者の我々広報チームもやすやすと歩ける平たい森で行われました。

実際の現場はきっと、起伏に富んでいたり、暑かったり寒かったり気候にも左右されるはず。そんなリアルな現場とは一体どんなものなのか?

今回の勉強会で学んだ「リスク」を思い出しながら、来週は現場研修へ。

一体どんな研修になるのか。
次回は第2回ひた森勉強会をお届けします。