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マンガとオカネ ~いなおのカネオくん紹介~

日本のカルチャー「マンガ」のオカネの秘密!

NHKの『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』
という番組は、色々なものを
「お金に可視化して」取り上げる番組です。

先日のテーマは「マンガ」でした。

◆「大ヒット作を描ければ億万長者!」
◆「成功できる人は、ほんの一握り…」
◆「やたらとX上でもマンガが増加?」

など、マンガとオカネに
かなりの関連があることは
読者の皆様も薄々お気づきかと思います。
しかしてその実態は…?

本記事ではこの番組で取り上げられた視点を
かいつまんで紹介します。

まず、マンガの市場、マーケットについて。
「マンガ業界」にお金は流れてきているのか?
それとも、減ってきているのか?

「いまは、出版不況。
マンガと言えども『本』が主体ですから、
そんなに伸びてはいないのでは…?」

…そう思いましたか?

いや、それがそうではないんです。
何とマンガ業界の売上は、
全体では10年前ほどに比べて約1.5倍に!

なぜ、そんなに盛り上がっているのか?

それは、あれ、ですよ。
皆様のお手元にあるスマホ!
紙の本ではなく、
スマホでマンガを読む機会が
増えてきてはいませんか?

電子書籍やウェブトゥーン(縦読み)。

そのような「デジタル化」が進んで、
どんどん漫画を読むハードルが
下がってきているそうなのです。
ハードルが下がれば、読者が増えて
オカネが流れ込みやすい…。

この「電子化」の波は、
読者だけではなく、描く側、
クリエイト「する」側にも届いている。

「マンガを描く修羅場」と言えば、
何人もアシスタントが
狭い部屋ですし詰めになって、
その横では編集者が印刷所への締切を
気にしながらイライラ待っていて、
徹夜でひたすら作業している…。

読者の方には、
そんなイメージがあるのでは?

しかし、今はそんなことは
少なくなってきているそうです。
(ゼロではありませんが)
なぜなら「デジタル化」で、
「リモートワーク」で作業ができるから。


無理に一か所に集まる必要はない。
デジタルであれば、漫画家さんは
アシスタントに対して
オンラインで指示ができる…。

描き方も、多種多様です。

昔ながらの紙にGペン、
スクリーントーン等を使い続ける方もいます。
しかしネーム(話の下書き)の段階から
デジタル上で描く人も増えてきている。
ハイブリッドも可能。
まず紙に描き、それをスキャンして、
電子化してからデジタル上で
背景などを入れ込んでいく、など…。

文字を「手書き」で書かなくなったように、
マンガもデジタル上で描く部分が
増えてきているんですね。

『分業』も進んでいます。
「原作」と「作画」の担当者が
違うことが増えてきている!

それぞれの得意分野を突き詰める。
原作は「物語をつくる人」です。
作画は「それを描いて形にする」人。

原作の人は、作画を他人に任せることで
資料を調べたり、物語を考えたり、
キャラ設定をしたり、そちらのほうに
時間を使うことができます。
一方、作画の人は
物語づくりを他人に任せて、
得意な「絵を描くこと」に集中できる…。

この分業、いわば「コラボ」により、
よりクオリティの高い作品が生み出せる、

というわけです。
当然、その環境を支えているのは
チャットツールなどのデジタルアプリ…。

◆『推しの子』
(原作:赤坂アカ、作画:横槍メンゴ)
◆『葬送のフリーレン』
(原作:山田鐘人、作画:アベツカサ)
◆『孤独のグルメ』
(原作:久住昌之、作画:谷口ジロー)
◆『巨人の星』
(原作:梶原一騎・作画:川崎のぼる)

すべて、原作と作画が分業です。
(1つ、昔の漫画が混じっていますが…)

…ただ、だからこそ、
『鬼滅の刃』の吾峠呼世晴さんや
『進撃の巨人』の諫山創さんのように、
「一人でどちらも」作り上げられる人の
偉大さと、その過酷さも
浮き彫りになっている
ように思います。

あと単行本の表紙はどんなに描いても
「ノーギャラ」という慣習があるそうです。
これは、意外でした。

…なぜでしょうか?

これは、マンガ雑誌と単行本の
違いを考えればわかる、とのこと。

マンガ雑誌、例えば『少年ジャンプ』や
『りぼん』などは、作家の方が
「寄稿」して成り立つ出版物ですよね。
だから「原稿料」が成り立つ
オカネを出して、描いていただく。

それに対して単行本は?

漫画家の方(方々)の「著作物」です。
つまり、描く人自身の本。
だから、寄稿して、原稿料を払って…
というメカニズムが成り立たない。
あくまで「自分の本」なのですから、
そこに「原稿料」は生じない。

そう説明されていて
なるほどなあ…と思いました。

このようにひたすら
マンガとオカネに関する
様々な話題が取り上げられていました。
興味のある方は、ぜひご検索を!

最後にまとめます。

本記事では、マンガとオカネ回の
「カネオくん」の紹介をしてみました。

では、少しだけ蛇足ながら、
これらの知見を
LinkedInなどのビジネスに
応用してみましょう。

◆市場、マーケットはどうか?

使う人が増えれば巡るお金も増えます。
特にデジタル化、SNSが隆盛すれば
流れてくるお金も増えてくる。

日本のLinkedInではユーザーが
右肩上がりに増えてきているところです。
「初投稿」の人も増えてきていますよね!

そこでは様々な「チャンス」も増える。
皆様ご自身の価値が見える化され、
それを評価してくれて、
買おうとする人も増えてくる
と思います。

◆デジタル化はどうか?

ビジネス上でも進展していますよね。
デジタルトランスフォーメーション。
コロナ禍もあり、
オンラインやチャットでの打ち合わせも
日常茶飯事になってきています。

ひとところに集まる必要性が薄れている。
どんなに遠くの人とでも、会話ができる。

…でもだからこそ逆説的ですが
実際に集まってみんなで顔を合わせる
リアルイベントの価値も高まっている。
「体験」の価値が高い。
使い分け。選択肢が増えている。
それぞれの良さも際立つ…。

◆分業、コラボはどうか?

これはもう、言うまでもないことですね。
自分が得意なことに集中して取り組み、
自分が不得意なことは
他の得意な人に依頼したほうがいい…。

もちろん、一人で全部やれるのなら
統一性やブランドはつくりやすい。

それもまた事実です。

…しかし必ずしもそうしなくてもいい。
「コラボの相乗効果」も期待できます。

この私も、自作で小説を書いていますが、
イラストは自分自身で描くより
素晴らしい絵を描くことができる方に
お任せしているところなのです。

…このように、ある一つの業界について
「オカネ」の面からあえての「見える化」、
白日の下にさらすことにより、
その視点から他の業界や環境をも
考えることができる。


興味が出てきた方は、ぜひ検索して
色々な「カネオくん」をどうぞ!↓

※マンガで「オカネ」について
色々な業界について描いている作品としては、
鈴木みそさんの『銭』があります。
「カネオくん」と比較してみても
面白いかもしれません↓

※「カネオくん」のホームページはこちら↓

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noteなどでも読めます↓

※小説のイラストや地図などは
中林まどかさんに描いていただきました↓

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