見出し画像

紙と電子、アナログとデジタル、現実と仮想。
今の時代は「過渡期」だと感じませんか?

「ペーパーレス」は「ペーパーロス」。
「紙を無くそう」は環境問題にもいいけれど、
「紙を無くすとちょっと寂しいな…」
そんな風には思いませんか?

私は先日、リンクトイン上にて
アンケート機能を初めて使ってみました。
題して『小説は、やはり』↓

『小説を何で読みたいですか?
紙に印刷された本 ? 電子書籍?
それともどちらでもいい?』
(もう1つネタ選択肢を入れましたが割愛)
そんな質問のアンケートでした。

その結果と、アンケート機能に関する分析は
すでに記事にしました↓

本記事では、その「内容」について。

アンケートを行った記事のコメント欄に、
色々なコメントをいただきました。
現時点でのコメントを5つほど
引用してみましょう(投稿者名は伏せます、
気になった方は元記事をご覧ください)。

(ここより引用)

◆『私はやはり紙で読む方がどうしても好きです😓資源の問題などもあるので、電子に移行すべきとは理解していますが、紙のほうが読み込んだ感触が感じられます。これ、多分慣れの問題なので変わっていくべき点だとは思うのですが、なかなか抜けられていません』
◆『これって、最後を推せっていう圧力が半端ないっす(≧▽≦)』
※筆者注:「最後」とはネタ選択肢のことです。
◆『電子書籍は場所を食わないメリットの他も、すぐにDLできて読める、検索機能が使える、等のメリットもあります。電子書籍に回答はしましたが、紙の本も好きですし、電気がなくても読めるので、こちらの方が良い面もありますし、教科書の電子書籍化には、教育効果の面でネガティブな意見もあるようです。』
◆『どちらでもかまいません。
電車で本を読むことが多いのですが、かさばらない、という意味では電子書籍がいいですね。最近は老眼が進んできたので、文字を大きくできるのも電子書籍のいいところです。』
◆『私も未だに本は紙が好きです😀
触った感じや匂いとか。
Kindleも併用してますが、紙の本もなくならなそうですね』

(引用終わり)

…と、コメントなどでもあるように、
紙派の方は「触覚、嗅覚など五感で楽しめる」
電子書籍派の方は「便利、機能充実、場所とらず」

などを理由に推す方が多かったように思います。

ちょうどグッドタイミングで、
白石 萌 さんがこんな投稿をされていました。
『読書中毒の読書嫌い』
しかもハッシュタグに「小説は絶対紙派」という
語句を添えて…。

この白石さんの記事のコメント欄でも、
皆様が熱く小説論、紙と電子書籍論などを
展開されてらっしゃるわけですが
(興味のある方は飛んでみて下さい)↓

私もハッシュタグに惹かれて、
コメントを投稿してみて、
いくつかやり取りしていただきました。
その時の白石さんのご意見(一部)がこちら↓

(ここから引用)

『小説はページをゆっくりめくりたい時と、サッとめくりたい時がありますし、0と1の間を楽しみたいので、デジタルの線が邪魔なんです!(ただのイメージ😅事実紙の方が目が疲れにくく、情景が思い浮かびやすい気がしています。古い本の紙魚まで含めて好きです)』
※筆者注:紙魚とは本や紙を食べる小さな虫です
『確かに用途によりますね。叔父が持っていたSFのRPGブックのページめくりで心が折れそうになったことがあります。
漫画家さんの派閥もご本人だけでなく、アシスタントの確保など諸条件が絡むことがありそうです。
ファン的には小説の生原稿とか校正跡なんて堪りません!「小説家◯◯がタイピングした文字データ」が展示されていても「ふーん」ですが😂』

(引用終わり)

これらのコメントなどを踏まえて、
紙か、電子書籍か、について
私が思うところを、以下にまとめておきます。

現在は間違いなく
「紙」→「電子」への過渡期です。
アンケート結果でも「小説は紙」という
方が過半数を占めたものの、
「電子でもいいじゃないか」という方が
徐々に増えてきているように思われる。
もちろんこれには昨今の
(特にコロナ禍の影響の)
PCやスマホアプリなどの急激な環境整備も
影響しているように思います。

今回のアンケートは「小説」限定でしたが、
もしこれが「マニュアル」などなら
「検索」機能などが使えるので
電子書籍・デジタルのほうがいい、
となるだろう、というご意見もいただきました。

白石さんのおっしゃるように、
「用途による」かもしれません。

それでも感覚的な「紙派」が根強いのは、
私の主観なのですが、
「学校」と「古本屋」の存在が、
とても大きいように思います。

学校は、部分的には電子上の教科書を
採用していますけれど、
まだ「紙の教科書」「紙のノート」を
ランドセルに入れて
持っていくことが多いですよね。
これがもし全面的に「電子上」で処理、
となったら、一気にデジタル派が
増えていくように思います。

学生の頃の体験の影響は、半端ないので。

また古本屋は、基本「紙の書籍」を扱います。
リアル書店の競合関係にはありますが、
「紙の書籍」を扱うという点では同志。
もしこれらが、どんどん撤退・閉店となり
街に一軒も見かけなくなっていったら
これまた一気にデジタル派が増える
でしょう。

…ほんの30年前、「本=紙」がスタンダード
だったことを考えると、
まさに過渡期、移行期、IT革命、DX、
トランスフォーメーションという感じです。

ただ、いかに「ペーパーレス」が進もうとも
人間に五感が備わっている限り、
ペーパーに郷愁を感じる
「ペーパーロス」を感じる限り、
紙の本が全くこの世からなくなる、
とも思われない
のです。

スタンダードは移り変わるものの、
用途に応じて変わり、住み分けしていく。

そのさまは「ラジオ」に似ています。
かつてラジオが情報発信の中心であったのが、
「テレビ」「ネット」「SNS」など
新種のツールにテリトリーを侵食されつつ、
根強い「リスナー」に支えられているように

「紙の本」も様々なツールに侵食されつつ、
ケースに応じて使い分けされつつも、
根強い「絶対紙派」によって
支えられていく
ような気がするのです。

かくいう私も「古びた図書館・資料館」の、
あの古めかしい紙の香り、どことなく
ノスタルジックな雰囲気、とても好きなのです。

さて、読者の皆様のご意見はいかがでしょうか?
紙の本と電子書籍、五感と情報処理。
どのようにご自身の中で使い分けて、
トランスフォーメーションされていますか?

よろしければサポートいただけますと、とても嬉しいです。クリエイター活動のために使わせていただきます!