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2019年、今(2021年)より2年前、
台風19号は日本各地に
甚大な被害をもたらしました。
19年の19号、忘れられません↓

しかし2020年、2021年と
「コロナ禍」という全世界的な
感染症の蔓延のショックが大きすぎて、

いつしか台風19号の被害の記憶も
風化しつつあるように思います。

茨城県北部には「那珂川」という川が
流れております。
この川とその支流が、氾濫しました。
水戸市の北のあたり、飯富(いいとみ)地区は
浸水の被害がひどかった。
高速道路の「水戸北インター」は
水没し、しばらく使えなくなりました。

多くの住民の方も、転居したそうです。

記憶は風化していきますが、
土地と生活は、ずっと続いていきます。

そのうちの家の一つ、
転居で空き家になってしまった家を再活用して、
地域活性化のために、と
「そば屋」を始めた介護施設があります。
介護福祉事務所、株式会社ゆりかご です。

長嶺 将也 さんと
高崎 澄香 さん の「せんのみなと」
高橋 美樹 さんの久留里リトリート施設、
(松本 淳 さんが草刈りされてましたね!)
菊地 天平 さんの長野での生活など、

古民家などを再活用して事業や生活を
される方を、LinkedInではよく見かけます
(ここに挙げた方以外にも、
たくさんいらっしゃいます)。

「人に歴史あり」とは言いますが、
家や土地は、私たち人間よりも
はるか昔から風雪に耐えてきているものです。

(皆さんの古民家の由来も、
いつか聞いてみたいものです)。

…このおそば屋さんの場合は、
「普通の空き家」を再活用した事例です。
店名は、ずばり「長寿そば ゆりかご亭」

2021年11月1日のオープンです。
できたてほやほやです。
私は、ここを訪れました。

外観は、いたって普通の家。
しかし門をくぐれば、
整備の行き届いた庭の緑が目に優しい。
玄関を入ると、
そこは台所やお座敷を改装した
広々とした空間が広がっています。
何だか、親戚のうちのお昼にお邪魔した感じ。

玄関には、食券機が鎮座していました。

私は一般ピーポーなので、
食券機は、むしろありがたい。
忙しくて混んでいる時に
「すいませーん、注文(会計)いいですか?」と
店員さんに声をかけるのが
何となくはばかられる小心者ですので、
先に注文・清算できる
食券機はむしろウェルカムなのです。

復興寄付の心も込めて奮発し、
税込1,000円の「天もり」を購入しました。

お茶を持ってきてくださった店員さんからは
そばを揚げたものが小皿で出されました。

メニューが届くまでの手待ち時間に、
こういうものがあるとウレシイ。
ぽりっとかじり、ぼうっと眺め、
待つことしばし、着膳です↓

211117長寿そば

…て、天ぷらが、デカい!

野菜、海老、きのこ、さつまいも…
うん、まさに秋。自然の恵みそのもの。
そう言えばここ、飯富地区は
自然が豊かで、農産物がたくさん取れます。

川が氾濫したのは
生活的には悲しいことなのですが、

その反面、「エジプトはナイルの賜物」などと
言われるように、
川の氾濫は肥沃な土地を作り出す
「自然の上書き」の作用もあるのです。
氾濫が起きやすい場所は、農業も盛んです。

天つゆがなく、塩で食べるのも、おつなもの。

そばも、いわゆる「そばの名店」に
比べれば一歩譲るかもしれません。しかし、
風味・滋味豊かで、とても美味しかった。
そばをたぐった後には「そば湯」を味わい、
大満足で私は店を後にしたのでした。

聞くと、そば屋としての営業終了後、
15時からは「完全予約制」として
「レンタルスペース」「貸会議室」の
利用も可能、とのことです。
そばの後のそば湯のように、
お昼営業後も施設を最大限活用しようとする
施設の心意気を感じました。

飲食店には厳しい昨今なのですが、
何とか末永く「長寿に」営業してほしい、
と思った次第です。

「常陸秋そば」と呼称されますように、
茨城県の特に北のほう、
常陸太田市や、笠間市などには、
そばの名店が目白押しです。
その近くの水戸市にも、
そばの名店はたくさんあります
(「常陸秋そば」紹介ページはこちら)↓

ただ、名立たる名店に負けず劣らず、
この「長寿そば ゆりかご亭」のそばも、
私は実に「味がある」そばだと感じました。

もし機会がございましたら、
皆様もぜひどうぞ。

さて、読者の皆様の周りの地域には、
風化していきつつある
災害の爪痕などはありませんか?
…空き家などは、有効に再活用を
されているでしょうか?

◆なお、全く記事とは無関係ですが、
私は「立ち食いそば屋」を題材にした
短い文章
を書いたことがあります。
気が向かれたらこちらもぜひ↓

合わせてぜひご覧ください!

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