見出し画像

コーヒー☕️はお好きですか?

元はイスラーム世界で生まれた
この嗜好飲料。
いまや全世界に広がって
コンビニでも小銭を出せば
挽き立てを味わえる世の中です。
いい時代ですね。

ほら、ちょっと仕事が
できる大人を気取りながら
あえてスタバでコーヒーを横に
ノートパソコンかちかちやってる
人も、たくさんいるじゃないですか
(今、まさにしていたらすみません)。

この記事はそんなコーヒーのお話。

イギリスと言えば、
アフタヌーン・ティーの国です。
紅茶をずっと飲んできたのかと
思いきや、ティー・ハウスが
できたのは18世紀のこと。
17世紀は、コーヒー・ハウス
主な社交場となっていました。

お客さんはちょっと舶来気分で
コーヒー、チョコ、たばこなどを
味わいながら、
政治談義やビジネスに
花を咲かせていた、と言います。
近代的な民主主義がイギリスで
発展していったのも、
コーヒー・ハウスのおかげとも
言えなくはないのです。

『名誉革命』
追い出されることになる
ジェームズ2世という王様は、
コーヒー・ハウス閉鎖命令などを
出したりしますが、
反対にあって取りやめています。
時の権力者が敵視するほど、
また閉鎖に反対運動が起きるほど、
そのコーヒー空間は重要だったのです。

さてさて、その名誉革命の頃、
エドワード・ロイドという男が
一軒のコーヒー・ハウスを
始めました。
その店は貿易商や船乗りたちの間で
人気となり、店では
最新の海や貿易に関するニュースを
発行したりして、ますます人気に。

貿易や船乗りと言えば、
常に沈没の危険と隣り合わせの稼業。
アンダーライターと呼ばれる
保険引き受け業者も、ぞろぞろと
このロイドの店に集まってきます。

…もうお気づきでしょうか?

ロンドンにある世界一の保険市場、
『ロイズ』の始まりです。
漫画『MASTERキートン』では、
主人公の平賀キートン太一は
このロイズの調査員(オプ)、
という設定です
(漫画『沈黙の艦隊』でも
原潜のやまとに保険をかける
場面がありましたね)。

と、このように、
実はコーヒーとその店は
政治や経済にも深く
関わってきた歴史があるのでした。

翻って現代の話。
SNS上では色々な情報やビジネスが
やり取りされており、
それはあたかも名誉革命の頃の
コーヒー・ハウスを思わせます。

実際に中東では、
アラブの春と呼ばれる一連の革命が
SNSを引き金にして起こりました。

LinkedInは?
ビジネス特化型のSNSです。
しかし人間と情報の集まるところは、
いつでも時代の最先端になります。
事実、多くのユーザーに既に
個人的な『革命』を起こしてますよね?

後々の世の歴史家は、
この21世紀の動きを、
リンクトイン・ハウス
リンクトイン革命とでも
呼ぶのだろうか…。

そんなことをコーヒーを飲みながら
考える今日この頃なのでした。

よろしければサポートいただけますと、とても嬉しいです。クリエイター活動のために使わせていただきます!