モータリゼーションとSNSリゼーション
自動車の普及を「モータリゼーション」と言います。
これにならって、
SNSが普及することを「SNSリゼーション」と、
呼称する、と仮定しましょう。
このSNSリゼーションは
生活に何をもたらすのか?
すでに普及が進んでいる自動車のほう、
モータリゼーションの影響と比較対照することで
探ってみたいと思います。
以下は、「モータリゼーションの影響」で
検索したページに出てきた文章を参考に、
私が加筆修正したものです。
悪い面も良い面も、挙げてみました。
≪事故の増加≫
≪成人病の増加≫
≪経済の中心地の移動≫
簡単にまとめると、こう。
◎交通事故の増加
◎運動不足、成人病の増加
◎経済の中心地が郊外へ移動
…この文章を、SNSリゼーション版に
変えて書いてみます。
≪炎上・誹謗中傷の増加≫
≪対面でのコミュニケーション不足の増加≫
≪情報の中心地の移動≫
簡単にまとめると、こうですね。
◎炎上・誹謗中傷の増加
◎対人コミュニケーション不足の増加
◎情報の中心地がSNSへ移動
さて、ここまで、半ば無理やりに
モータリゼーションが推移してきた事柄を
SNSリゼーションに、あてはめてみました。
ここまでで、読者の皆様は
どのように思われるでしょうか?
色々なご意見があることでしょう。
相違点も、多い。
コストが段違い、とか、
自動車は運転するのに免許が必要だが
SNSは免許が必要ない、とか…。
自動車に比べて、SNSはまだ
「ほとんどの人が普通に使いこなす」という
レベルではないと思われます。私も含めて。
つまり、普及しきった感のある
自動車に比べて、SNSは
まだまだこれから、なのです。
試行錯誤の最中。
ほら、Twitterなども、
有料化などを模索し、一部実行に
移しているではないですか。
モータリゼーションで言えば、
ようやく1970年代くらいの段階。
そろそろマイカー(マイアカウント)も
持たなきゃな、くらいのところ。
最後に、まとめましょう。
50年たって、自動車は(特に地方では)
無くてはならないツールになりました。
交通公共機関が発達している地域ならともかく、
そうでない地域で(成人が)自動車を使わないのは
生活の困難を伴う。
SNSリゼーションも、同じだと思います。
早晩、SNSを使いこなせない人は
生活の困難を伴うことになるでしょう。
加えて言えば、モータリゼーションには、
「移動する個室」という側面がありました。
「移動手段の民主化」とも表現されます。
SNSリゼーションにも、
「移動する自己ブランディング」という
側面があります。
自分とは何者か、相手は何者か、
そう言った情報を公開し
「見える化」「見せる化」する。
日本では「匿名のアカウント」を使うほうが
人気ではありますが、
それは、例えて言えば、スモークをかけた
運転手の見えない自動車が
公道を走っているようなもの。
相手にとっては、ちょっと、怖い…。
(もちろん、意図的にそうしている
ケースもあるので、
一概に良い悪いではない、とは思いますが)
情報や交流のブラックボックスから、
情報手段・交流手段の民主化へ。
この流れが、SNSリゼーションで
さらに進展していく。
と言うか、もう進展しています。
好むと好まざるとにかかわらず…。
ならば、早く始めたほうがいい、と思います。
と、偉そうに書いてしまった私も、
ようやく2019年1月から
SNS投稿を始めた新参者です。
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