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410字 毎週ショートショート学びの場

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ゼロさん+まろちゃんの410字で、ヒスイの410字もステージアップだ! まなぶ、切磋琢磨、みがく、やりぬく、ひとつあがる。 をめざす。非公開マガジンです。
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2023年1月の記事一覧

ショート: 儚さを牛丼と流し込もう

今どき、マッチングアプリがあるのに、 合コンが存在する。そして、数合わせに呼ばれる。 私…

最後の天使がそこにいた。#ショートショート

むだなものほど、人生を豊かにする そんなことを言っていたのは いにしえの話だ。 今はむだ…

「僕はレアで異端で、天使じゃない」ヒスイの毎週ショートショートnote・410字

その夏、世界で『天使病』が大流行した。 『天使病』の後遺症は『天使の輪』だ。輪は頭上でキ…

ショート: 平和だよな、この国は

テレビをつけると、司会者や論客が社会問題だと 唾が飛んできそうな勢いで討論していた。 別の…

「永遠に終わらない恋を除いては」ヒスイの毎週ショートショートnote

イオ叔父さんは恋愛小説家だ。本棚にあるのは出版した作品。 タイトルは『カザリドリの歌』『…

恋を失ったら墓にゆく。#毎週ショートショートnote

わたしが失恋墓地に埋葬されたのは もうずいぶん昔の話だ。 鯉が島のはずれにある林の中の …

「ここまでおいで、私の仔ツバメ」ヒスイの【毎週ショートショートnote】

年上の男に惹かれるのは、若い女の傲慢だろうか? 璃子(りこ)は、学会を終えて夜道を歩く高杉(たかすぎ)教授を見て考えた。 「村井くん、二次会がわりに食べて帰ろう」 「ではデミグラスソースを」 教授はふと、 「デミグラ……ミグ……ミグという戦闘機を知っているかね?」 「いえ」 「MiG(ミグ)は旧・ソ連の航空機設計局が、冷戦時代に開発した機でね」 ソースから戦闘機へ話が飛ぶ。高杉教授の突拍子なさが、璃子に響く。 「あの私、教授が好――」 「名機はMiG29。愛称は『ラー

『大つごもりの 宝くじ魔法学校』ヒスイの毎週ショートショートnote

「人生は、毎日が宝くじだ。ハズレも大当たりもある。 そして大当たりは清浄な家に訪れる。 次…