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410字 毎週ショートショート学びの場

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ゼロさん+まろちゃんの410字で、ヒスイの410字もステージアップだ! まなぶ、切磋琢磨、みがく、やりぬく、ひとつあがる。 をめざす。非公開マガジンです。
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2022年11月の記事一覧

『加油哦!多言語入りギョウザ』ヒスイの毎週ショートショート⑭

韓国人の彼からプロポーズされた。嬉しいけど心配も。 そこで日・中国・ドイツの血が混じる幼…

ショート: バイリンガルは辛いぜよ

「優子、チャオ! 元気? あのさ〜、餃子って中国語でなんて言うの?」 佐知が親しげに質問し…

もうええわ。#ショートショート

誰かを推したいなんて感覚はない。 推しとか言うじゃん。 ちょっとケッて思ってる。 蹴って…

『カメラを噛むカメ、光の下に』ヒスイの毎週ショートショート⑪

その日、彼は30年ぶりにスポットライトを浴びた。光が当たった瞬間、彼は歌いだしていた。 「…

ショート: 野中のバラ

雑に刈った畦道に、脈略なく咲くバラ。 ♪童はみたり野中のバラ 細い道を突き進み、スマホを取…

立方体の思い出。#ショートショート

なにげなく耳に入ってきたことばが耳の中を よぎって、みぞおちのどこかしらに着地する。 言…

「シュクル・アン・モルソー~立方体とインコの記憶」毎週ショートショート⑦

6歳児にとってペットのインコが逃げ出すのは、この世の終わりに近い。 その日、私は庭で半日泣いていた。逃げたインコは学校になじめない私の親友だったから。 『探しに行く!』とわめいたが、忙しい母はちらっと見ただけ。 そこへジローおじさんが来た。大きな目をぎょろぎょろさせ、いつも怒ったみたいな顔をしている。 私はおじさんが、こわい。 おじさんは、 「翠(みどり)、ちょっと出るか」といってひょろん、と歩きだした。祖母がそっと手を振る。私は仕方なく一緒に出た。 おじさんは川っぺり

ありふれた日常がバグった夜。#ショートショート

コンビニで燻製チーズを買った。 燻製にすると食べ物たちは若干 縮む。 縮むだなんて、嫌い…