増田翡翠

別名「シロクマぽよんぽ」。短歌史、純文学、近代文学史、講談社学術文庫、近代論、身体論、…

増田翡翠

別名「シロクマぽよんぽ」。短歌史、純文学、近代文学史、講談社学術文庫、近代論、身体論、神保町、オリックスが好きです。2021年三ヶ島葭子短歌賞入選。 読書メーターでもつながりましょう。https://bookmeter.com/users/1041332

最近の記事

『文芸埼玉』短歌部門への投稿をお考えの方へ

結論から言います。 『文芸埼玉』短歌部門への応募を考えている人は、絶対にやめた方がいいです。 他のところに応募した方がいいです。時間と労力の無駄です。 『文芸埼玉』短歌部門の選考委員は、金子貞雄氏、御供平佶氏の2名ですが、あまりにも選考が酷すぎると思います。 どれくらい酷いものなのかは、以下にまとめました。 選考にどうしても納得できないため、以下の内容を、金子貞雄氏にメールしました。 これに対し、金子貞雄氏からの返信はこのようなものでした。 返信には、「第108号の自

    • 感想 永井祐『日本の中でたのしく暮らす』

      永井祐『日本の中でたのしく暮らす』を読みました。印象に残った歌を、いくつか引用します。 一見誰でも簡単に作れそうに見えて、実はよく技巧的に作り込まれている。そんな感想を抱きました。 例えば「マンションのひさしで雨をよけながらメールを書いている男の子」という歌は、並の歌人なら「メールを打っている男の子」とするはずです。 よく読み込んでみると、こういう仕掛けに気付くんじゃないかと思います。 短歌世界としては、主体の身体性も感情も感じられないし、世界のすべてが他人事っぽいような

      • 《おすすめ現代短歌選》

        斗田翡翠です。 このツイートが、またプチバズってしまいました。 ここ1~2ヶ月で短歌を始めた人から、リツイートやいいねを、たくさんいただきました。 短歌ブームが来ていることを、ひしひしと感じています。 noteの方が読みやすいと思うので、こちらにもまとめておこうと思います。 なぜ選んだのか、どこがすごいのか、個人的な感想を、ちょくちょく解説していけたらいいですね。 《おすすめ現代短歌選》 入門編20首 ① 肩並べ新宿駅に向かう時もう少し続け信号の赤 俵万智 ② 「寒いね

        • もしも西村賢太が小説を書かなかったら

          もしも西村賢太が小説を書かなかったら、彼は多分本当にダメ人間のままだったんだろう。 彼にどこか憎めない印象を受けるのは、自分のダメさを私小説という《額縁》に入れよう、というところから来ているのかなと思う。 それが小説の力なんだと思うし、書くという行為のもつ力の大きさを示していると思う。 彼の小説を読んで、「こいつクズだな」と思うことは、とても簡単なことだと思う。 しかしその感想は、彼が書かなければ、私小説という《額縁》に入れていなければ、決して抱けないものだろう。 西村は

        『文芸埼玉』短歌部門への投稿をお考えの方へ

          短歌は決して日記ではない

          Twitterでこのツイートがなぜかプチバズっているので、noteで改めて補説をし、まとめておこうと思います。 https://twitter.com/sirokumapoyonpo/status/1489072210794844161 現代短歌は、短歌という形式をとった日記、近況報告になっているものが多い。そして、面白い詠み手、うまい詠み手ほど、そうなっていない割合が多いのではないか、と思います。 別に日常詠とか具体的な描写をすべて否定しているわけではなくて、連作が物語

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          三ヶ島葭子短歌賞、終了とのこと

          毎年『角川短歌』2月号に募集の記事があった「三ヶ島葭子短歌賞」について、本年度は募集の記事が出ていなかったため、本日「所沢市文化財保護課」に電話で確認をしました。 担当の方によると、主催の「三ヶ島葭子の会」が、メンバーの高齢化のために昨年解散したため、「三ヶ島葭子短歌賞」も昨年で終了した、とのことでした。 2020年に『角川短歌』で賞について知ったことをきっかけに応募し、2021年には佳作に選ばれた賞でもあるので、個人的にとても残念です。

          三ヶ島葭子短歌賞、終了とのこと

          これから更新頻度を増やしたいと思います

          お久しぶりです。斗田翡翠(シロクマぽよんぽ)です。 タイトルの通り、これから更新頻度を増やしていきたいと思います。 よろしくお願いします。

          これから更新頻度を増やしたいと思います