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内田義彦の学問

藤原書店 2020年6月10日初版 山田鋭夫著

我らがARCA®(生きる技術研究会)名誉理事長でもあり、名古屋大学名誉教授の恩師から直接献本いただいた、専門の書。

https://www.amazon.co.jp/%E5%86%85%E7%94%B0%E7%BE%A9%E5%BD%A6%E3%81%AE%E5%AD%A6%E5%95%8F-%E5%B1%B1%E7%94%B0-%E9%8B%AD%E5%A4%AB/dp/4865782737/ref=sr_1_1?dchild=1&hvadid=437698577245&hvdev=c&jp-ad-ap=0&keywords=%E5%86%85%E7%94%B0%E7%BE%A9%E5%BD%A6%E3%81%AE%E5%AD%A6%E5%95%8F&qid=1596761131&sr=8-1&tag=yahhyd-22

お気楽キャリアカウンセラーであり、3児の母が、コロナ禍中に、なけなしの睡眠時間を削りながらなんとか読了しました!!!

以下は単純な感想ですが、「社会思想」を歴史的な背景とともに学びたい人には、おすすめの読み応えのある一冊です。

 「科学・技術の発展も必要だが、経営組織や社会的制度の変革も不可欠であり、その根底には民主主義と自由の問題がある」との、問題意識を、経済学者の立場から、私たち一般市民(庶民)に優しく語りかけてくれます。

専門家たちによる専門的な意見だけで社会の仕組みが決まってしまっている、帝国主義や社会主義的歴史背景を俯瞰しながら、自由主義や民主主義といったイデオロギー(観念形態・思想形態)に、疑問を投げかけています。

正解のない時代に私たちは生きています。そもそも、正解とは何でしょうか?

そんな根源的な疑問を持ち続けるからこそ、生きる価値があるし、学ぶ価値があります。

人は一人では生きていられませんが、この世界そのものが先祖や神といった目に見えないもの、すでにこの世には存在していない人たちから、連綿と受け継がれ、語り継がれ、尊い命のひとかけらとして、どこそこに息づいている、そんな命の価値や尊さ「感性・感覚」を呼び覚ましてくれる、「社会思想」の歴史の書です。

木を見て森を見ず、な愚かな専門家にならないように、曲がりなりにも”プロ”を名乗るキャリアカウンセラーとして、襟を正す思いで読み終えました。

恩師の晩年の魂を込めた一冊。

未来を生きる私たちや子どもたちに、どう伝えていこうか、大きな宿題をもらいました。

本との出会いは、著者との出会い。また一段と深みを教えてくれた師に、感謝します。

※写真は、新婚旅行で行ったスイスで撮影したマッターホルン。高みを目指すことを忘れない夫婦でいようと、恩師に結婚式でいただいた祝辞とともに胸に刻んでいます。登る山を決めるだけでも大変ですが、人生の後半戦に備えて、深い学びとともに、初心を忘れず、歩みを止めずに進んでいきます。


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