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栗原嵩(アメフト)×鈴木大輔(浦和レッズ)2/3 「成功習慣を身につけるには?|やる気がでないときの処方箋」

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大事にしている成功習慣とは?

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鈴木大輔(以下、DS):
小さな成功体験を積み重ねる上で、何か大事にしている習慣ってあるの?

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栗原 嵩(くりはら たかし):
1987年生まれ。プロアメリカンフットボール選手(みらいふ福岡SUNS)/ポジション:ワイドレシーバー(WR)
そのほか、ボブスレー日本代表/法政大学オレンジWRコーチ/筑波大学大学院でコーチングを学ぶなど、多方面で活躍するトップアスリート。

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栗原嵩選手(以下、TK):
やっぱり…、人生いろいろあると思うしタイミングとか、やりたいことがない人とかたぶんいるのよ。俺もそうだったから。
何かしら出会うきっかけはあると思ってるわけね。
でも、そこに気づくか気づかないかの問題だと思ってるから。
やりたいことない人は無理に何かしなくても、俺は出会うタイミングが絶対にあると思うから、そこはあんまそこまで気にしなくても良いかなと思うんだけど。

成功習慣としては、自分の芯となるものがあるじゃん?
俺だったら、アメフトに関しては、自分自身が絶対に裏切らないようにしてるわけね。

#自分が好きなものは裏切らない

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TK:
自分の芯をズラすとたぶん全てズレると思ってるから、例えばアメフトに関連する事に関してだけは手を抜かないようにしよう!みたいな。

いろいろメンドクサイ事ってあるじゃん?
勉強とか仕事とか、いろんな活動している中で「あんまりやりたくないなぁ」とかあるんだけど、自分の芯となる部分の妥協は絶対しないようにしてる。そこはすごく意識してる。

身体鍛えるのもそうだし、身体鍛えるんだったら、誰よりもやらないと
そういうところは絶対に裏切らないから

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鈴木 大輔(すずき だいすけ):
1990年生まれ、東京都出身。J1・浦和レッズ所属のDF。星稜高校〜アルビレックス新潟
柏レイソルを経て、2016年スペイン2部ジムナスティック・タラゴナへ移籍。2019年より浦和レッズへ加入。2012年ロンドン五輪ではレギュラーとして日本代表を44年ぶりとなるベスト4へ導く活躍を見せた。A代表経験あり。
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DS:
それは俺も似てて、自分がどうなりたいか?みたいな。
サッカーを通して、自分は何の部分で成長するか?
「自分をもっと理解したい」とか、そういう目的でやっているから、自分の芯を大事にするってところはメチャクチャ共感してる

TK:
なるほどね!
サッカーをすることによって、自分がどうなりたいか?を勉強するというか。

DS:
だから、人生を1つのキャリアで見るようにしていて、自分がどうなりたいかを鮮明に思い描けているときが一番楽しい!

#未来のイメージを明確にする

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DS:
キツイ練習とか、正直やりたくないことって結構あるじゃん?
アメフトにもあるよね?

TK:
それはそうだね。

DS:
俺は6歳でサッカーをはじめたんだけど、正直、いまサッカーやってて、6歳の時のあの純粋な楽しさがあるか?って言われたら、俺、もう無いんだよ!

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あの時は「パスが思うような所にいきます」とか「リフティングができるようになった」とか、できないことができるようになった楽しさがいっぱいあったわけ。

今は「試合に勝った充実感」とか「サポーターと喜びを分かち合ったとき」とか、そういう所が楽しくてやっていて、実際にサッカーしてるときは、苦しいことのほうが多いんだよね。絶対。

でも、俺らはアスリートだからやるじゃん?
それはもしかしたら、そういう瞬間をもっと味わいたい!とか、自分の芯の部分を大事にしてるからモチベーションが続く、っていうことなのかもしれない。

TK:
たぶん色んな人がいるだろうから、ただ単に、そのスポーツが好きだから
楽しくて仕方ないからやってる人もいると思うけど、俺もそうだわ。

DS:
そういう人は強いよね。でも、それって一握りじゃん!

TK:
俺もそう思う。
アメフトやってて、楽しいだけでやってるか?っていったら、やってない。

DS:
トレーニング見てるけど、絶対フツーの人できないもん!笑
あんなハードなトレーニング、全部の時間「楽しい!」って思ってないでしょ?

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TK:
思ってない!全然思ってない!笑
イイ感じで終わらせたいよね、ホントは。

HISTORIA Q&A

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DS:
HISTORIAでは、いろんな競技のアスリートに話を聞いていくんだけど、栗原選手だったら、アスリートにどんな質問をしたい?

TK:
例えば、大輔とかだとオリンピックに出たりとか、大きな会場の大観衆の中で、
物凄いプレッシャーの中で戦う機会が多いと思うから、試合への挑み方とか試合前の気持ち・考え方っていうのは、すごく聞いてみたい。

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DS:
ちなみにどうしてる?
日本版スーパーボールの決勝は見に行かせてもらったけど。

TK:
ああいう大きい舞台は、やっぱり、どうしても気持ちが入っちゃう。
気持ちの作り方としては、相手チームだったりとか、目の前の相手をトコトン嫌う、じゃないけど、「倒してやる!」っていう気持ちを前面に出してやろう!とか。でも、ふと冷静になるときもあって、100パーセントこうする!ってのがあんまりないかな。

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DS:
良い意味で、決めてないんだ?

TK:
決めてない。

DS:
例えば、俺で言うと、スペインのとき一回失敗して

TK:
そう!失敗あるじゃん!俺もあるのよ!

DS:
大きな試合のときって、プレッシャーがかかるじゃん?
だから、闘争心を持とう!と思わなくても自然と湧いてくるわけ。
プレッシャーがかかって緊張するから、自然に上がるから、思いっきりリラックスして試合に入ろうとしたの。

試合の前日〜会場到着〜試合直前まで、とにかくリラックスしようと思って、「楽しいわー」って自分に言い聞かせてたのよ。
そしたら、実際に試合に入ったら、足が全然つかなくてフワフワしちゃった

TK:
いやぁ、あるよ。

DS:
で、それを3試合くらいやっちゃったのよ。

自分では、何が失敗だったのか、ぜんぜん分かんなくて
で、それを自己分析したときに、試合の入り方の気持ちのコントロール間違ってるかも?と思って

そこからは、逆のアプローチに変えてみた。試合のプレッシャーを感じるじゃん?
そうなったら自分の中で、「プレッシャー来た!」「OK、もっと来い!」「全然足りないぜ!」みたいな笑

自分の中で湧き上がってくるプレッシャーを否定するんじゃなくて、
「おお、プレッシャー来たな」「そうだよな、プレッシャー来るよな」「もっと来いよ!」みたいに、ジェットコースターじゃないけど、それをピークまで持っていったのよ。

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そこまでいったら、試合になったときに「バーン」っていくだけだから。
プレッシャーと真正面から向き合って、「よし!もうやるしかない!」っていうふうに、逃げずに向き合うようにしたら、すごく上手くいったんだよね。

(次回に続く)

DS_Point of View - 鈴木大輔の視点

栗原選手は、何が自分の「芯」となる部分か?を、明確に分かっている。

その「芯」の部分を絶対に裏切らないように、圧倒的な努力を積み重ねている。
だからこそ、色んな競技や活動にトライし続けることができるのだと感じました。

栗原選手から学ぶ成功習慣。それは、
「自分の芯となる部分を見極めて、それをブラさずに圧倒的な努力を積み重ねる」ということ。

「自分の芯」とは何か?
自分自身に常に問いかけながら、自分も様々な活動を続けていきたいと思う。

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次回予告

栗原嵩(アメフト)×鈴木大輔(浦和レッズ)3/3
「他人を気にしないために|複数の顔を持とう」

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