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「好きなこと」の見つけ方

今日はメンタリストDaiGoさんの本『「好き」を「お金」に変える心理学』についてです。


本書は「好きなこと」で「お金」を生み出す方法について書かれた本で、そのためにはまず「好きなこと」に「お金」を集中的に使う必要があります。
さらにそのためにはまず「好きなこと」を見つける必要があります。
でも多くの人にとって、その段階が実は難しい。

「好きなこと」とは「フローに入りやすいもの」

そこで本書では「好きなこと」を見つける前の段階にも多くページが割かれています。
ここでつまづいたら絶対に先に進めないので、この部分がこの本の肝と言っても良いのではないでしょうか。

まず、第2章の冒頭で今の仕事にどのくらい「好きなこと」が含まれているかを探るための9つの質問が出されます。
この質問は全て「フロー」に関することで、それぞれが9つのフロー体験の構成要素に対応しています。

一応説明しておくと「フロー」というのはお風呂のことではなくて、本書から引用すると

フローとは、心理学者のミハイ・チクセントミハイが提唱した概念で、ある物事に取り組んでいるときに、完全にそのことにのめり込み、集中している状態のこと

というものです。

フローには2つの面があって、「好きなこと」をしている時にフロー状態になりやすいのはもちろん、フロー状態に入りやすいことを好きになるという逆の働きもあるので、まずはフローに入れるかどうか、が好きなことを見つけるのに重要だと言うことです。

「正しいかどうか」ではなく「楽しいかどうか」

あともう一つ重要だと思うのが『モラル・ライセンシング』という心の動きです。
これは人間にもともと備わっているもので、

「正しい事をした後は、少し悪い事をしてもいい」と考え、誘惑に弱くなる性質のこと。

です。

「好きなこと」を見付けるときに「社会的に正しいこと」であることにこだわりすぎた場合、目先の誘惑に弱くなるので長期的な目線で「好きなこと」に投資することが難しくなります。

耳障りの良い立派な目標を立てるより、「好きなこと」「楽しいこと」にフォーカスした方が目先の誘惑に強くなるというのはなんだか皮肉にも思えますね。

以上のことをまとめると、自分がフロー状態に入りやすいことを見つけてそれを伸ばすために工夫し、「好きなこと」に変えていくこと。
そして目標は「正しいかどうか」ではなく「楽しいかどうか」を基準に立てる。

ここまで来てやっと「好きなこと」を極める、次の段階に進めます。

私も今の仕事で「フロー」に入れることを見つけて伸ばし、仕事を今よりもっと「好きなこと」にする工夫をしようと思います。