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副業をオススメする理由〜日本人の将来不安をなくす

副業にご興味はありますか?

最近は副業にチャレンジする会社員が増えていますが、2018年時点で副業に従事する方は744万人もいらっしゃいます。また、副業人口は2015年から2018年の間で、約3倍まで増加しています。

私個人も推進していますし、日本人の特性を考えても、今の20代、30代には副業をオススメしています。

参考(ランサーズ フリーランス実態調査)

最近の調査では、副業による経済規模は約8兆円と言われており、日本の給与支払い額の4%相当が副業収入で構成されています。副業一人当たりの平均年収は74万円。毎月平均6万円を副業で稼いでいると聞くと、個人としては大きな収入源だなぁ、と感じます。(とはいえ、実態はフリーランスや、兼業者の副業収入が含まれているため、平均値は高い傾向なのだと思います。)

正規社員に従事をしている方は、本業で忙しいでしょうし、なぜ、今になって副業をする必要があるのでしょうか。

世界的にも労働時間が長い日本

OECDによる統計データでは、世界主要国の労働時間を国別にランキングし、発表しています。2016年の調査ですが、日本は年間の実労働時間が22位で、1,713時間となり、そこまで長くありません。

(参考 OECD.org)

この統計は、短時間労働者と一般労働者を合算した結果です。そのため、15歳〜65歳の男性だけに限定すると、1日あたりの労働時間が375分となり、見事に世界1位となります。(OECDの2014年発表データより)

さすが…というか、悲しくもなります。

(参考 OECD.org)

そんなこんなで、国内で正規社員として働くと、世界NO1の労働時間で働いているわけです。そこに、さらに副業…と、ダブルで労働過剰がオススメできるのか?という問題はあります。ただ、現実に広がっている副業の背景には、若手の未来に対する漠然とした不安があるわけです。

今の20代、30代の方々が、年金を貰える年齢は70歳や75歳に引き上がりつつあります。また、年金給付額も少子高齢化の影響を受けますので、今後は納めた額よりも支払われる額が減りますし、そもそも制度が破綻して、しれっとなくなりそうな気がします。

また、終身雇用のご褒美である退職金ですが、企業規模によって退職金制度の有無も異なります。大企業ですと94%が導入していますが、30人〜90人の企業ですと72%となります。 この比率は年々減少傾向です。

退職金の総額ですが、平均すると大企業で、2,500万円。中小企業で1,100万円が退職金の相場だそうです。今後は終身雇用が崩壊し、退職金を払える企業が減っていますし、大企業ではリストラによって、早期退職を促すケースも散見させるようになりました。

そんなこんなで、働く時間が長く、年金も怪しく、退職金も出ない自分たちの老後とは…?と、今の若手層は、漠然とした未来への不安が渦巻いています。

フランス人の働き方

よく、勤勉すぎる日本と対比されるフランスの働き方ですが、そもそも「頑張る」という言葉は英語、フランス語、スペイン語には存在せず、英語では無理やり「Do my best」などに訳されます。

英語で「ベストを尽くす」は、日本では「命をかけて」を美徳とする文化が奥底にあり、「頑張る」という言葉と意味が異なるように感じます。「一生懸命」という言葉も自らの命を捧げるような表現なわけです。

これが、フランス人からすると、異常な表現で、命をかけて仕事に打ち込む日本人はクレイジーだと感じるそうです。 工事現場などで「一生懸命」という言葉を見ると、フランス人からすれば、地獄の光景にしか見えません。

日本人は、よく言えば、我慢強く、勤勉で丁寧。悪く言えば、仕事以外の趣味が乏しく、細かなことに時間を使い、重要な仕事に集中しない傾向があるそうです。 これも悲しすです。

たしかに、労働時間に対する生産性は、日本と韓国がトップクラスに悪いというデータもあります。

24時間営業なんかが象徴的な気もします。

なにが幸せなのか?

世界の幸福度ランキングでは、日本人の幸福度は156カ国中で58位だそうです。

(参考 worldhappiness report)

トップの国は、フィンランド、デンマーク、ノルウェー、アイスランド、オランダと並びます。

ちなみに、大国のアメリカは19位、中国は93位です。

傾向から見ると、トップの国はキリスト教を中心とした国なので、信じる宗教や文化によって、価値基準の違いがあるように感じます。

日本人は、自らが幸せ過ぎることは、罪のような意識を感じそうですし、周りとの調和を大切にする島国ですから「1人だけ幸せになってはいけない」などの、平等思考も邪魔しそうです。

たまに聞く、『幸せ過ぎてバチが当たるんじゃないかしら』みたいな感じでしょうか。

日本人の仕事に対する姿勢も、この幸福度と相関関係があるように思えます。

例えば、『昨日は寝ないで仕事をしたんだよね』とか、『今週で14連勤だよ』といった、ハードワークが栄光であり、賞賛される文化です。

ある意味、仕事をしていることが不幸であるほど、美徳という感覚を備えた人種が日本人なのだと思います。

ちなみに、フランスをはじめとするキリスト教思想が強い国では、労働=奴隷、という感覚が強いため、どれだけ仕事をせずに生活できるか?という志向が強く、早々に引退をして、余生を楽しむために働く傾向があるそうです。

どう生きるか?

どう生きるのか?という大きな問いですが、もしも仕事がなくなり、お金に困ることがなく生活ができるようになったとすれば、どう生きていくのでしょうか?

無趣味な方が多い日本人は、仕事がなくなると、1日をどう過ごして良いか悩むそうです。とりあえず、ソワソワしてしまう人が多いのではないでしょうか。(仕事がなくなると、ヒャハー!となる人もいますので、あくまで傾向としてです。)

ここで、副業という働き方は意味を持つのかなと思います。そもそも、勤勉で無趣味、組織に属することが安心・安定でもある日本人です。(安定なんてどこにもないのですが…)
でもって、日本人はそういう人種なんだ!という前提で老後に向けての幸福度を上げるためには、趣味に近い副業をすることで、将来の金銭不安や、引退後に打ち込める何かを見つけるキッカケになるのではないでしょうか。

副業のインフラが整いつつある

インターネットの発展で、個人がクリエイターになれる時代です。音楽を作ったり、漫画を描いたり、好きなジャンルのブログを書くこともできます。

シェアリングも浸透し始めていますので、店舗を借りて週末だけお店を持つことができたり、農地を週末に持つこともできるようになりました。

また、動画の浸透で、イーラーニングの講師をしたり、セミナーの講師をしたり、ユーチューバーのような職業も生まれています。

このように、ちょっとした時間で副業ができるインフラが整いつつあるのです。

ですので、老後の不安などは感じずに、まずは自分が楽しめる(幸福度が上がる)仕事を副業として持てば、本業を卒業したときに、副業が本業に切り替えられるかもしれません。

将来への漠然した不安は、その人に最適な副業を持つことで、掻き消してくれるのでは?と、感じています。

日本人の根本にある勤勉を、現代風に置き換えて考えると、趣味に近い副業が1つの答えなんだと思います。「まずはやってみる」精神で、楽しめる副業探しは、個人的にとてもオススメできる副業です。

IT企業を8回転職して経験したこと、フリーでアフィリエイトサイトを運営したノウハウなどをnoteに残していきます。